発売中「虫のすみか」

「虫のすみか 生き様は巣にあらわれる」(ベレ出版)出版されました。

写本
身近な裏山から地球の裏側まで、様々な環境で生活する虫たちのくらしを、「住みか」という視点から紹介します。おなじみのアリジゴク、ミノムシから巧妙な巣を作る狩人蜂、はては海、地下、人間の体に住み着くムシまで・・・本邦、世界で初めて生態写真が示される種を含め、ページをめくるたびにいろんな虫がオールカラーで読者を襲います。
ぜひとも購入、よろしくお願いします。

https://www.beret.co.jp/books/detail/616

2582.jpgミイデラゴミムシ。ケニアにて。

カメルーンではもっと色の濃い奴しかいなかったが、ケニアでは明るい色彩の奴ばかりだったのが意外。明らかに黒っぽいタイプのミイデラに擬態しているとしか思えないアトキリゴミムシとかいたのに。

だちゅう

2584.jpgケニアにて。

2586.jpgいかにも日本のカワラバッタに近縁そうな砂漠のバッタ。ケニアにて。

灼熱の日差しに参って木陰で休んだ時、ふとこのバッタが陰に入ってきているのを見つけた。「お前は砂漠に適応した生物のくせに、日陰で休むとは甘えにも程がある。アリを見習え」と説教してから、木の枝を使って日向へとバッタを押し出した。直射日光にさらされたバッタはすぐさま爪先立ちとなり、少しでも地面から体を浮かせて地面の熱を避ける体制をとった。そして、脚を交互に左右に上げ下げする行動をとり始めた。
ほら、やはり熱いところでも平気な術をもっているではないか。そう思ってさらに日向にバッタを押し出したら、さすがに慌てふためいてどこかへ飛び去った。砂漠の虫も炎天下にはあまりいたくないことが分かった。

ギドウカブリ

2585.jpg夜間、キノコシロアリOdontotermes sp.の形成した採餌用シェルター(蟻道)に首を突っ込み、シロアリを食い漁るゴミムシCypholoba sp.。ケニアにて。

この仲間は、アリやシロアリを専門に襲うらしい。まあ、地表でまとまって手に入る餌動物がアリかシロアリしかいない環境なので、そうなるのは必然か。
もともと穴が開いているところに首を突っ込むのではない。周りの土の地面と蟻道とをちゃんと区別できており、何も傷のついていない蟻道上まで歩いてきて、突然長い首をズボッと刺し入れる。その体制で数秒間内部を物色し、後ずさりして出てくると、既に数匹の哀れな贄がまとめて彼奴の大あざとの狭間に息絶えている。
周囲のシロアリどもに気取られて反撃されるか逃げられるのを警戒してか、食事は蟻道から少し離れたところまで歩いてから行う。全部食い終わると、また蟻道上まで戻ってきて同じ行為を繰り返す。

ストロボの設定を間違ってしまい、せっかくの貴重な捕食シーンを暗く撮ってしまった。その後数回この捕食シーンを見るには見たのだが、撮影しなおせなかった。何故かはこのへんの事情からお察し下さい。