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精霊

3791.jpg隣界に存在する特殊災害指定生命体。対処法1、武力をもってこれを制圧する。対処法2、デートして、デレさせる。

精霊

3765.jpg隣界に存在する特殊災害指定生命体。対処法1、武力をもってこれを制圧する。対処法2、デートして、デレさせる。

自ら裏返した石も戻さぬ輩に石起こしの資格なし

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どことは書かない、言わずと知れたあの場所。

石の下にいるゴミムシを採るため、この時期各地から虫マニアがここへ集結する。そして、地べたの石を起こしまくる。それはいいのだが、彼らの中には一定の割合でひっくり返した石を元の轍に戻さず、そのまんまにして帰る連中が必ずいる。しかも毎年だ。

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きちんと石をはめ戻さずにおくと、石と地面との接地面積が小さくなるので、グラグラして不安定になり、虫が隠れ家として使えなくなる。さらに、地面の乾燥化も進んでしまう。好蟻性昆虫を調べている立場から言わせてもらえば、これをやられると石の下に営巣していたアリが乾燥を嫌がってコロニーを撤収してしまい、必然的に好蟻性昆虫もそこで採れなくなるため、非常に迷惑する。
国の絶滅危惧種でもある好蟻性昆虫アリスアトキリゴミムシは、減少理由のひとつとして「生息地での採集に伴う過剰な石起こしが考えられる」と、レッドデータブックに明記されているほどだ。

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毎年シーズンになると、SNS上では多くの虫マニアがこの地での石起こしの成果を、写真とともに載せる。この地は冬の間は草ぼうぼうで侵入困難だが、春先に野焼きをするため草が一時的になくなり、侵入可能になる。よって野焼き直後を中心に、毎年石起こし祭りになる訳だが、こうしたSNS成果報告でご満悦の虫マニア達の中に、自分さえ虫が採れれば後の事はどうでもいい、自らの不始末の結果虫がそこからいなくなろうが、後続の同士が虫を採れなくなろうが知ったこっちゃねーという、義務教育を受けたかも怪しいような倫理観の奴が混ざっているであろう事実を思うと、苦々しい気分になる。

昨今、南西諸島を中心に昆虫採集を害悪視し、条例により締め出す向きが各地で盛んだ。その向きの多くは、先人の虫マニアによる後先考えない非常識な振る舞い(民家の庭や田畑に無断で踏み込む、勝手に私有地の植物を伐採する等)を、地域住民が嫌がった事に端を発している。先人が、未来の昆虫学を背負って立つであろう若輩が享受するはずだった可能性を、己の欲望と引き換えに奪い取ったのだ。自分達は若かりし時分、きっちり余す所なく享受したところの、それを。若者達には、1ミクロンの欠片すら味わわせることなく。
件のあの場所での、石が乱雑に転がされ放置された光景を見るに、虫マニアという人種には持続可能性とか、後続を育てるとか、そういう概念を持つ者の方が少数派なのかとさえ思えてくる。近年、各地の虫マニア同好会や昆虫関係の学会において、若手の参入が激減して会の存続が危ういと嘆いている様子を見聞きしているが、そうもなるだろうよ。もしそれらが、そんな自分本意の人間が束になった集まりだというのなら。

なお上に載せた写真は、俺が見た不始末のうちのほんの僅かに過ぎない。そして撮影後は、俺が全部元の轍に戻しておいた。もっとも、翌週くらいにはまた誰かに転がされた状態になっているだろう。
当然、生息地がこんなざまなので、俺自身は大して虫を見つけられていない。わざわざなけなしの時間と金をはたいて、どこの馬の骨とも知らん他人のケツを拭いに行ったような日だった。
このありさまをもたらした主は、今からさほど遠くない過去にここで珍しい虫を浴びるほど採って、さぞ楽しかったろう。俺は全く楽しめなかったが。

IMG_7160.jpg精霊。

湿地や河川敷に生息。多い場所には多いが、そのような場所は限られる。

3694.jpgハシボソガラス。茨城にて。

ペアのうち片方が木の枝をくわえて、さかんに折ろうとしていた。もう巣作りを開始するのか。