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4409.jpgモンシロチョウ。茨城にて。

ゴミクソ疫病により碌に遠出の仕事ができないのに加え、昨今頻発する異常気象やらで兵糧の供給に不安が出てきたのを受け、今年から貸し農園で野菜を作っている。畑で耕作作業にふけっていると、他の事を一切考えずに済むので心の洗濯になる。

畑をやることにしたのは食料調達が第一の目的なのは言うまでもないが、もう一つ俺にとって大事な目的がある。それは、害虫の撮影である。ここは無農薬栽培の所なので、作物には物凄い数と種類の害虫が襲来する。普段、耕作地という人様の土地に踏み込んで害虫を撮影する機会になかなか恵まれない俺にとって、ここはまさにユートピア。誰に文句を言われることもなく、好きなだけ害虫をいじり倒せる。考えたら、この十数年間で青虫の写真なんて撮った記憶がなかった。

しかも農業害虫の写真は、多くの人間が閲覧したがるものであるため資料的価値が高く、売り物になる。趣味と実益を兼ねた、最高のキルタイムコンテンツである。畑から得られる恩恵は、野菜だろうが害虫だろうが、徹底的に骨の髄まで意地汚くしゃぶり尽くしてやる。

しかし、無農薬農園は少し手入れを怠るとたちまち害虫に作物を丸坊主にされるし、雑草に栄養を全部搾り取られる。おかげで、うちの畑の野菜は向こう三軒両隣の畑のそれに比べて、しょぼしょぼの奴ばかり。普段、自然破壊の元凶のように思っていた農薬のありがたさが理解できた。

4378.jpgヒメクロイラガScopelodes contractus。茨城にて。

全身猛毒の棘だらけ。黒いほくろ状の模様が散らばり、禍々しい。日本のイラガの中でもトップクラスに禍々しい外見の幼虫に思える。なのに、成虫の愛くるしさもまた日本のイラガの中でトップクラス。まるで生きたぬいぐるみ。何なんだお前。

4371.jpgムラサキツバメ。茨城にて。

4356.jpgクロシタアオイラガParasa sinica。茨城にて。

イラガの仲間は、どの種も成虫は丸っこくてとても愛らしい。

4347.jpgムラサキツバメNarathura bazalus。茨城にて。

新鮮な個体の翅を開いたのを撮りたいが、くたびれたようなのしかいなかった。せっかく美しいのに、なかなか翅を開かないことで有名。
こいつもムラサキシジミもだが、どういう訳か影を作ると翅を閉じてしまうため、ディフューザを使って至近まで寄って開翅写真を撮るのがとても難しい。普通、チョウは影を作ると光を求めて翅を開くのだが。何でこいつらだけ逆なんだ。