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ツノトンボHybris subjacens。茨城にて。

この仲間では一番の普通種らしいのだが、俺の中では一番珍しい。今まで生きてて、3回くらいしか遭遇したことがない。

夏のアルバムから。
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クシヒゲカゲロウDilar japonicus。長野にて。

オスは名の通り分岐した素晴らしい形の触角をもつが、メスはこの通りしょぼしょぼで見ていて面白みがない。偶然、森の中で樹幹に止まっているのを見つけたが、普通はこういう方法で見つけられない。

成虫が夏に灯火へ飛来する以外の生態が何もわかっていない。海外では、幼虫が樹皮下や土中から得られたという記録がわずかにある程度で、食性等も不明。多分、日本産脈翅の中では生態解明最難関の壁として最後まで立ちはだかると思われる(そもそも生態解明しようだなんて思ってる奴などこの国に一人もいないだろうが)。
ケカゲロウの場合、たった1-2種とはいえ海外で克明に幼虫期の生態が調べられていて、しかもシロアリ捕食に特化していることが分かっていたので、日本産種の生態は何とか調べようがあったが、こいつにはそれすらないのだ。日本産クシヒゲカゲロウの幼虫期の生態が解明されるのは、まだ当分先の話になる。

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ツマグロカマキリモドキClimaciella quadrituberculata。本州にて。
※現在、本種の属名はClimaciellaからAustroclimaciellaに変更されたようです。ご教示下さった方、ありがとうございます。

オオウラギンの草原で、オオウラギンを追っかけている時にたまたま見つけた。西日本に分布する珍種で、滅多に見られない。前々から見たかったものだが、こいつに出会うにはあと10年くらいは要すると思っていた。あまりの嬉しさに途中からオオウラギンなどどうでもよくなり、ただでさえ本数が少なく乗り過ごすと致命的なバスの時刻もそっちのけで撮影しまくった。
カマキリモドキの仲間は、どれも色彩が多少なりともハチじみたものになっているが、本種は日本産種としては究極にハチ擬態した部類に入る。色彩ばかりか、くびれた腰など体型までハチに似せているのだ。

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特に背面から見た時のハチさ加減は神がかっており、翅を半開きにすると、これがアシナガバチでなくて何なのだと誰もが思う。ただ惜しむらくは、こいつと似たサイズと色彩のアシナガバチは、日本の本土にはいないのである。てっきりオオカマキリモドキくらいでかいのかと思ったが、キカマキリよりもまだ小さいほどだった。たまたまそういう小さい個体だったのだろうか。
しかし、別に特定のモデルたる種のハチがいてそれに微に入り細に入り似せなくても、ぱっと見で「ハチだ!」と敵に思わせ萎縮させることさえ出来れば、それがこいつにとっての勝利なのだろう。

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これの幼虫期の生態は、今なお誰も解明できない。成虫は夏に突発的に発見されるが、どうも草原など比較的オープンな環境で見つかることが多いようだ。草原に存在する何かを利用して生きている可能性が高い。

2263.jpgコマダラウスバカゲロウDendroleon jesoensisの幼虫。長野にて。

すり鉢状の巣を作らないアリジゴクで、苔むした日陰の石垣ではおなじみ。一年中、さまざまな成長段階の個体が同所的に混在しているのを見る。体表面には地衣類がびっちり着いているが、自然に着いたのか自分で着けたのかは不明。

2262.jpgよほどここが越冬には居心地良いのだろうか。今回、一箇所にものすごい数が集中して着いているのを見た。フレーム外にもまだ多数いる。

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オオツノトンボProtidricerus japonicus。長野にて。

夜間灯火に来た。人工光源に飛来したこの虫の動きほど、ぎこちなく見苦しいものはない。周囲に全く街灯のない闇夜の中では、見惚れるほどに素晴らしい機動性をもって飛翔する。