3380.jpgナガトリュウガヤスデ。九州にて。

本州西南部から九州にかけて分布するものらしい。とある凝灰岩洞から見出した個体で、過去の文献情報から本種と判断。やたら体色の濃いやつと薄いやつがいる。

3379.jpgゲジムカデらしき一種。九州にて。

凝灰岩洞の奥で見つけた。洞窟内や地下浅層を攻めると、しばしば眼が退化した上にやたら脚が長いイシムカデが見つかる。日本産ムカデ類で地下性のものはいないという認識なのだが、こいつは何なんだろうか。
乾燥に弱く、水気のない容器に入れておいたら10分程度で虫の息になってしまった。

2892.jpgセンブツヤスデSenbutudoiulus platypodus

九州北部の限られた地下空隙に特産し、この種のみでセンブツヤスデ属を構成する特異な種。外見は、他の地域にいるリュウガヤスデと全く変わらない。が、ある部位を見ると、さすがこの種だけのためにわざわざ属を用意しているのが納得できる程度に違う。

2882.jpgブンゴオビヤスデEpanerchodus etoi bungonis

九州中部の石灰岩地帯に特有の地下性生物で、本州中国地方の洞窟にいるエトウオビヤスデE. etoi etoiの亜種。分布域はさほど狭くはない。外見は基亜種と大して変わらない。
本州にいて九州中部にいるのだから、当然ながら中間エリアたる九州北部の地下空隙でも見つかるはずなのだが、俺は再三の探索にもかかわらず見つけられていない。

完全には退色せず、うっすら桜色をしている種。同じく退色しないナガトゲオビヤスデよりも透明感があり、遥かに上品な印象を受ける。しかし、退色していようがいまいが、洞窟性ヤスデ類は迂闊に手づかみすると強烈な悪臭を放ってくる。洗わない靴下に歯磨きしない口臭を混ぜたような、鼻が曲がる臭気。しかも指に染みつき、洗っても容易に落ちない。

2819.jpgリュウガヤスデ一種Skleroprotopus sp.。福岡にて。

好洞窟性で、地下空隙に住む。こいつにとって地下にいることは、生存の必須条件ではない。