2892.jpgセンブツヤスデSenbutudoiulus platypodus

九州北部の限られた地下空隙に特産し、この種のみでセンブツヤスデ属を構成する特異な種。外見は、他の地域にいるリュウガヤスデと全く変わらない。が、ある部位を見ると、さすがこの種だけのためにわざわざ属を用意しているのが納得できる程度に違う。

2882.jpgブンゴオビヤスデEpanerchodus etoi bungonis

九州中部の石灰岩地帯に特有の地下性生物で、本州中国地方の洞窟にいるエトウオビヤスデE. etoi etoiの亜種。分布域はさほど狭くはない。外見は基亜種と大して変わらない。
本州にいて九州中部にいるのだから、当然ながら中間エリアたる九州北部の地下空隙でも見つかるはずなのだが、俺は再三の探索にもかかわらず見つけられていない。

完全には退色せず、うっすら桜色をしている種。同じく退色しないナガトゲオビヤスデよりも透明感があり、遥かに上品な印象を受ける。しかし、退色していようがいまいが、洞窟性ヤスデ類は迂闊に手づかみすると強烈な悪臭を放ってくる。洗わない靴下に歯磨きしない口臭を混ぜたような、鼻が曲がる臭気。しかも指に染みつき、洗っても容易に落ちない。

2819.jpgリュウガヤスデ一種Skleroprotopus sp.。福岡にて。

好洞窟性で、地下空隙に住む。こいつにとって地下にいることは、生存の必須条件ではない。

ボロギギリ

2779.jpgナガトゲオビヤスデEpanerchodus lobatus

富士山麓に点在する火山岩洞窟に生息する、地下性生物。洞口から深部まで広く見られるが、深部の個体ほど退色する傾向にある。完全無色の種に比べて、色の抜けない本種は三下のように思っていたが、これはこれで美しいかもしれない。

2335.jpgオオセリュウガヤスデSkleroprotopus osedoensis

2336.jpg九州中部に生息する、好洞窟性種。洞窟に住むことは生存に必須ではないが、洞窟で見かけることが多い生物。生息地での個体数はきわめて多く、コウモリのクソの山にスパゲッティーの如く群がっている。知らない人がそれを見ると、引く。

色の極端に濃いやつと薄いやつがいるが、理由は不明。脱皮後の経過時間の差によるものか。