2813.jpgコハクチョウCygnus columbianus。長野にて。

2814.jpg論文に使用する某虫の写真を探そうと、ハードディスクを漁っていたときに出てきた3年前の写真。かの地を追い出される直前、ある場所に寄った際に傍の白鳥越冬地を様子見したのだった。ここでは地元の団体が白鳥やらカモやらを毎年餌付けしており、沢山の個体がやってきているのだった。すぐ傍の掘っ立て小屋では餌の販売もしており、観光客らが湯水のように餌をくれていた。

2812.jpg鳥どもは人を恐れず、近くに寄っても平気でうたた寝している。この池は幼稚園のグラウンド程度の面積の、かなり小さなものである。通常、自然状態で越冬ガンカモ類がどのくらいの密度で湖沼に生息しているのかはよく知らないが・・・

2815.jpgここに写っている以外にも、まだこれの倍以上の白鳥がひしめいている。この数、いくら何でも多すぎやしないか。この場所の収容許容量を明らかに超えた数の鳥を、餌で釣って無理矢理集めている感が否めない。
こういう、野鳥が過密に集結した状況を長期にわたり維持する行為は、今流行の鳥インフルエンザの温床にもなりかねない。さらに、過密状態で鳥が大量に出す排泄物、そしてばら撒かれた餌の食い残しは、水を汚す。季節が変わって気温が上がれば、これらが腐って水質を汚染するであろう。ここには水鳥だけでなく、絶滅危惧種含めいろんな水生生物が生息しているのだが。

この件に関しては思うところが山とあるのだが、こんな所で下手に言及すると金輪際二度と信州の土を踏めない身体にされかねないので黙っている。

2799.jpgクロツラヘラサギPlatalea minor。九州にて。

東アジアにしかおらず、しかも個体数の極めて少ない絶滅危惧種として知られる。冬に主に西南日本に飛来し、河口部などで越冬する。見るまで気づかなかったが、ここは毎年一定数のコレが来る場所だったらしい。普通に通行人がバンバン通るような道のすぐ脇で、集団で突っ立っていた。
俺は初めて見たので、感激して座って動かなかったが、通行人はみな特に騒ぎもせず普通に通り過ぎていった。希少種が身近にいることは素晴らしいが、一方でヘンに大騒ぎして構ったりせず、互いに見て見ぬふりして過ごすのも、人と野生動物のあるべき姿なのかも知れないと思った。

2801.jpgヘラのように変形した珍奇な嘴が奴の自慢。間抜け面にも関わらず、獰猛な肉食性の恐竜。幅広い嘴を開いたまま水面に突き立て、首を左右にリズミカルに振りつつ浅瀬を練り歩く。嘴に小型の生物が当たった瞬間、反射的にそれに噛みつき、丸飲みにしてしまう。

2802.jpg冬の間、基本的に日中はだらだら過ごしている。寒い時期、河口の浅瀬に獲物の魚がいないらしく、無駄に動かずに体力を温存する。夜間、内陸部の池に移動して獲物を食い漁るという話を聞いた。

2800.jpg瞳は燃えるように紅で、目つきは精悍。カモを見てもカモノハシ恐竜とは思わないが、これはカモノハシ恐竜に見える。実際、骨だけにしたらカモノハシ恐竜と大差なかろう。
嘴の表面には、細かいシワが沢山寄っている。たぶん、予想だがこのシワは人間の指紋、牛の鼻紋と同じで、個体によって入り方が違うような気がする。

2805.jpgコサギEgretta garzetta。九州にて。

水辺を徘徊し、獲物に狙いを定める。やはりサギは前足と尾を付けたら、どう見てもラプトル。

白鷺は外見は美しいが、声はゾンビ並みの酷さ。外見ばかり綺麗に見繕い、中身がアレな人間の事を、白鷺のような人と呼んでいる。

2807.jpgヒドリガモAnas penelope。九州にて。

ピュウー、と笛のような、ダミ声のカモらしからぬ声で鳴く。夜間、水から上がって雑草を食うらしく、岸辺にはこれの糞がやたら落ちている。

2806.jpgコガモAnas crecca。九州にて。

いつも思うが、カモ類のオスに見られる部分的なメタリックグリーンは、自然界に見られる最も美しい色の一つではなかろうか。頭だけとか羽の一部だけとかケチらず、全身この色のカモが見られるというなら見てみたい。

でも、もし実際にそんなのいたら、確実に乱獲されてこの世にいないだろう。