FC2ブログ

3607.jpgオオアオイトトンボLestes temporalis。茨城にて。

晩秋の日差しを浴びて活発に飛ぶが、いずれ本格的な冬を前に姿を消す。

3532.jpgショウジョウトンボCrocothemis servilia。兵庫にて。

見事なまでの赤だが、分類上は赤トンボと呼ぶべきものではない。

3468.jpgヒヌマイトトンボMortonagrion hirosei

塩気のある場所に特異的に出現するので有名なヤツなのに、あろう事か一度も見に行ったことがなかったので、思い切って見に行った。午前中の早い時間であれば岸辺にいるらしいが、日が高くなると岸から遠いヨシ原へと移動してしまい、観察が面倒になる。まさに、その面倒な時間帯に行ってしまったため、探索に難儀した。
かろうじて一匹だけ見つけたが、どうも未成熟個体だったようで、色が中途半端にボケていた。

これを見たヨシ原は、恐ろしい数のヤブ蚊が生息しており、たちまち全身をフルボッコにされた。しかし、そんなの当たり前だ。トンボの楽園は蚊の楽園なのだから。餌もなしにトンボが飛ぶものか。

3464.jpgクロスジギンヤンマAnax nigrofasciatus。神奈川にて。

3465.jpg水中に半身を浸して産卵していたが、度々アメンボの襲撃を受けていた。
トンボのメスは、どの種も産卵に命を賭けすぎている。親と子で、全く違う世界を住みかにしてしまった宿命。

道端で、2匹のギンヤンマがジタバタしてるのを見つけた。
3131.jpg当然、オスが空中で配偶相手のメスを捕らえて墜落したものだとばかり思っていたが、よく見たらまったく予想外のことが起きていた。
メスがオスの上にマウントしているのだ。そして、交尾ではなくメスがオスの首筋に齧り付いている。共食いだ。

3130.jpgオスは死にものぐるいで振りほどこうとするが、背中側からガッチリとホールドされているので、為す術がなかった。メスはそのまま当たり前のようにオスを食い始めた。バリバリと、ものすごい咀嚼音が1m離れても聞き取れるほど。
トンボでは、大形種が小型種を捕らえて食うなどざらだと思っていたが、同種同士で食い合うのを見たのは初めて。よくもこのメスは、自分と同大かつ同スペックの飛行体を、食う目的に捕まえようと思い立ったものだ。

3132.jpg最初は暴れていたオスも、首筋の大部分をみるみる食われていくうちに大人しくなった。もうすぐ、頭が落ちる。
やがてメスはおもむろに羽ばたき、大きな獲物を抱えた重い体を中に浮かせて、近くの茂みへと飛んでいった。トンボの凶暴さ、そして筋力のすさまじさを、まざまざと見せつけられた。

なお、トンボにおいてこういう事例は稀にしか見られないようなので、あくまでも偶発的な事故であり、クモやカマキリのような「交尾前にメスがオスを食って卵の栄養に・・」の範疇には当たらないであろう。

愛媛にて。