道端で、2匹のギンヤンマがジタバタしてるのを見つけた。
3131.jpg当然、オスが空中で配偶相手のメスを捕らえて墜落したものだとばかり思っていたが、よく見たらまったく予想外のことが起きていた。
メスがオスの上にマウントしているのだ。そして、交尾ではなくメスがオスの首筋に齧り付いている。共食いだ。

3130.jpgオスは死にものぐるいで振りほどこうとするが、背中側からガッチリとホールドされているので、為す術がなかった。メスはそのまま当たり前のようにオスを食い始めた。バリバリと、ものすごい咀嚼音が1m離れても聞き取れるほど。
トンボでは、大形種が小型種を捕らえて食うなどざらだと思っていたが、同種同士で食い合うのを見たのは初めて。よくもこのメスは、自分と同大かつ同スペックの飛行体を、食う目的に捕まえようと思い立ったものだ。

3132.jpg最初は暴れていたオスも、首筋の大部分をみるみる食われていくうちに大人しくなった。もうすぐ、頭が落ちる。
やがてメスはおもむろに羽ばたき、大きな獲物を抱えた重い体を中に浮かせて、近くの茂みへと飛んでいった。トンボの凶暴さ、そして筋力のすさまじさを、まざまざと見せつけられた。

なお、トンボにおいてこういう事例は稀にしか見られないようなので、あくまでも偶発的な事故であり、クモやカマキリのような「交尾前にメスがオスを食って卵の栄養に・・」の範疇には当たらないであろう。

愛媛にて。

3124.jpgウスバキトンボPantala flavescens。熊本にて。

毎年南方から代替わりしつつ北上していき、最後には北国で凍え死ぬ不可解な移動を繰り返す。赤トンボ(アカネ属)ではないが、方々で赤トンボと間違われる。

3108.jpgナツアカネSympetrum darwinianum。茨城にて。

オスは頭からケツの先まで、完膚無きまでに深紅になる。できれば、赤トンボの権現たるアキアカネがこうであって欲しかった。

3074.jpgセスジイトトンボParacercion hieroglyphicum。茨城にて。

2996.jpgノシメトンボSympetrum infuscatum。茨城にて。

どこへ行っても見かける。近年、全国的にこれが増える反面アキアカネが減っているような話を聞いたが。