2898.jpgホソミイトトンボAciagrion migratum。熊本にて。

イトトンボの仲間はみな細身とはいえ、こいつは特に細く見える。九州以北では数少ない成虫越冬のトンボで、どちらかというと温暖な地域ほど多いもののように思う。
同じく成虫越冬のオツネンやホソミオツネンに比べて、一箇所にあまり固まって生息していないような気がする。そのため、見かけるのはいつも一匹のみ。何かの拍子に偶然飛び出してきたものばかり。

2665.jpgサナエ。九州にて。

オナガサナエだろうか。

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キイトトンボCeriagrion melanurum。オスの腹部だけが首根っこを握ったままのメス。九州にて。

イトトンボは雌雄が連結したまま産卵する。大抵、抽水植物の茎に止まり、それを伝ってメスは潜水するが、オスは水面から出ていることが多い。また、この時オスは腹部のみでピンと直立した体制となるので、遠目に見ても非常に目立つ。そのため、産卵中に水面から目立つ体制でじっとしているオスは、しばしば捕食動物の恰好の標的となる。
池でイトトンボを見ていると、時々オスの残骸に首を掴まれたままのメスを見かけることがあるが、それはそういうことがあったためと考えられる。少なくとも、ネット界隈で囁かれている「カマキリのように交尾中メスがオスを食い殺したから」ではない。

限りなく嘘くせー話だと思っているが、一説ではオスは産卵中のメスが天敵に襲われないよう、わざと目立つ体制でメスに寄り添い、敵襲の際には自分が身代わりになってメスを逃がすのだもと言われている。

2352.jpgヤエヤマサナエAsiagomphus yayeyamensis

2367.jpg本土では見ない雰囲気のカゲロウ。

脅かすと飛んで近隣の草葉に止まり、そこで体を完全に横倒しにし、影を消してしまう。八重山にて。




翌週、ものすごく遠いうえに筆舌に尽くしがたく危険な場所へ遠足に行くことになった。今までさんざ「死ぬ死ぬ詐欺」をしてきたが、今回ばかりは本当にあっさり死ねるような場所。しかし、こちらも多くの人々の支えを受け、大いなる期待を背負う身。この首そうやすやすとくれてやるつもりはない。

紳士服の

2354.jpgコナカハグロトンボEuphaea yayeyamana。八重山にて。

名前のコナカって何のことだと思ったら、何のことはない。台湾にこれの近似種ナカハグロトンボE. formosaというのがいて、それより小さいという意味でしかなかった。