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4307.jpgオオキベリアオゴミムシ。茨城にて。

カエルを屠る生態上、湿地で見かけることが多い。他方、この個体のように著しく水場から離れた山林や雑木林の林道などで、突発的に出没することもある。かの精霊ブルーサイドも、図鑑などには「湿地にいる」と判で押したように書いてあるが、水辺とは関係ない林道で得られると主張する人も少なからずいるらしい。季節により、湿地と森林を行き来しているということなのだろうか。

以下、分かる奴だけ分かればいい話。

今の居住区から遠くない場所で、90年代という中途半端な最近に、ブルーサイドが複数得られたという文献記録が存在する。ゴミクソ疫病さえなければ、今年の夏はこれを撮影するだけの目的でわざわざヤママヤーアイランドまで行くつもりでいた程これを求めている俺にとって、願ってもない朗報だ。だが、正直この記録を本当に信用していいのかどうか、非常に悩ましく思っている。
何しろ、そこは何の変哲もない林道であって、直近に湿地なんてどこにもない。湿地性とされるブルーサイドがいるようには、到底思えない。どちらかといえば、スジアオの生息環境である。そして、その文献記録では同所にてスジアオもしっかり記録されている。スジアオはしばしば素人にブルーサイドと誤同定されることが多いため、実の所この記録は単なるスジアオ矮小個体の同定間違いなんじゃねーの?と思えてしまうのだ。また、この20年くらいの間に東日本でブルーサイドの記録などほぼ皆無なので、そんなものが採れたとなれば少なからず文献上で特筆して何らかの言及があってもよさそうなものなのに、この文献上ではそれが一切ない。あまりにもこの「大発見」を軽く流し過ぎているのが、物凄く不自然に思える(下手に書き立てることで、全国から乱獲マニアを呼び寄せてしまうことを危惧しての工作ともとれるが)。

しかし、その記録をまとめているのは、この県の甲虫分布解明に血道を上げているような専門家たちである。果たして、そんな猛者たちが2-3cmもある大型ダストインセクトの種同定を、そうそう間違ったりするだろうか。いや、ない。現に、その後この分布記録は何度か情報がアップデートされており、その都度同定間違いなどは訂正されているが、少なくともブルーサイドに関しては何もその後言及がないので、やはり間違いなくブルーサイドなのだろう。
また、件の文献記録ではそこでオオキベリアオゴミムシも記録されているが、こいつに関しては一回だけだが俺もここで見た。湿地性とされる種でも、やはりいるときは森林にいるのだ。なので、とりあえず手放しではないにせよ、この記録を真実として扱うことにした。

なお、その場所には今年既に4回くらい足を運び、夜中に徘徊しているが、ブルーサイドが出た試しはない。基本スジアオばっかり。というか、スジアオもそんなにいない。環境としては、舗装の荒れた林道で、サイドに赤土の斜面がある。

4285.jpgクロカミキリSpondylis buprestoides。茨城にて。

できそこないのメスクワガタみたいな風貌でおなじみ。針葉樹食い。

4284.jpgオオキベリアオゴミムシEpomis nigricans。茨城にて。

産卵をひかえたメス。尻の先端にマッドセル用の泥団子をこしらえている。

4289.jpgニワハンミョウCicindela japana。茨城にて。

これが庭先で見られる家なんて、今の日本にあるのか。あったら相当なブルジョワだ。

4280.jpgヨツボシケシキスイGlischrochilus japonius。茨城にて。

樹液酒場の常連。小さいクワガタそのもの。