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4449.jpgオオマルクビゴミムシNebria macrogona。茨城にて。

夜間、河川敷にいた。カワチ以外のマルクビが突然目の前に現れると、心臓に悪い。

4448.jpgよくわからないゴモク。この寒い中、こいつばかりが畑に出てきている。青みのかかった金属光沢が美しい。ツヤアオか。

茨城にて。

4454.jpg夥しい数のカワチに混ざって、一匹だけいたもの。寒冷期にはどこかへ引っ込んで寝ているはずだが、間違って出てきてしまったのか。

4455.jpg寒冷期の河川敷をうろついても、結局出てくるのはコレしかいないのでコレばかり撮影して帰ることになる。

俺が今熱烈に求めてやまない、あの頭が黒い奴は、過去のある一定時期までは全国どこにでもいたらしく、文献記録にも普通に出てくる。だが、その直近の近縁種であるところのカワチは著しく色彩変異があり、また頭の黒い奴の方も色彩変異がそれなりに出るらしい。それでいて両者ともフォルムが酷似しているため、これら2種はかつて容易に混同され、同定間違いされていた疑惑が指摘されている。わざわざ例を挙げないが、実際に甲虫研究の専門家が過去に出した記録にさえ後に同定間違いが発覚し、訂正された事例もあるほど。
よって、過去に出された頭の黒い奴の採集記録は、証拠の現物写真を載せるなり、同定に至った根拠を明確に示すなり、それが真の頭の黒い奴であるということを客観的に証明した情報の付随なしには、信用できないし信用するべきではない現実がある。そして、そのようなきちんとした記録があまりにも少なすぎることが、今日における本種の探索を著しく困難なものにしている。いくら普通種(というのは捏造された事実だと信じて疑わない)だったからといって、皆あまりにも記録をおざなりにしすぎたのではないか。

4441.jpgカワチマルクビゴミムシNebria lewisi。茨城にて。

寒風吹きすさぶ夜の河川敷に、夥しい数が出てきていた。交尾しているペアも複数見たが、灯りに敏感で照らすとすぐ乖離して遁走してしまう。思えば春先にこいつらが交尾しているのを、一度も見たことがない。今時期交尾を済ませて越冬し、翌年は産卵だけして終わりなのか。

これを見た河川敷は、ウン10年前に二つ紋がある奴と頭が黒い奴の記録が出ている場所。もしこの記録の同定を手放しに信用するのであれば、虎キチクルーネックのダスティーバグ三兄弟が一挙に揃い踏みしていたことになる。当然、現在は見る影もない。
当時はどうだったか知らんが、今ここの岸辺は広域にわたって砂利の間にドロが詰まって固まっており、少なくとも二つ紋の生息など到底望むべくもない。頭が黒い奴ならばイケるのではないかと、水際から乾いた草地に至るまで探したが、なおさらいるわけがなかった。あの記録出したヒト、あなたが見たのはほんとに頭の黒い奴でしたか? 実のところカワチの見間違いじゃないですか?

この仲間の面々は、どうも晩秋から初冬にかけてのやたら寒い時期ほど、表で活動している疑惑があるため、それを探すためにはわざわざそんな時期の夜中に河川敷や用水路周辺をウロウロせねばならない。それだけに、ド普通種のカワチ以外何も見つからなかった時の辛さは温暖期のヌルどころの話ではない。