2891.jpgイスノキDistylium racemosum。福岡にて。

モンゼンイスアブラムシが奇妙な虫コブを形成する木。沢山植えられている場所があるのだが、2-3年以内にそこは更地にされてしまう。
しかし、イスノキとはいうものの実際にこれで作られた椅子というのを見たことがないのだが。

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オグラコウホネNuphar oguraense。九州にて。

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キキョウPlatycodon grandiflorus。山口にて。

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ハクサンチドリDactylorhiza aristata。長野にて。

1707.jpgコマクサDicentra peregrina。長野にて。

ハイマツの生える高山帯の開けた砂礫地に生える、高山植物の花形。女王とすら形容される美しさで、つとに著名。しかし有名さの割に、国内におけるその生態学的研究は意外なほど進んでいない。生える場所が場所なので、物理的にも法的にも気安く出かけて調査出来ないのだ。

親植物からこぼれ落ちたコマクサのタネは、従来は風や水に運ばれて分散していくと考えられていた。しかし、ケマンソウ科植物は、タネにアリが好むエライオソームをつけ、アリにタネを運ばせる。コマクサのタネにもしっかりエライオソームがあるため、何らかのアリが分散の一助を担っているのは疑うべくもなかった。

一昨年、北アルプスのコマクサ群落が発達した砂礫地において、同所的に優占して生息する高山アリ、タカネクロヤマアリがコマクサのタネを運搬することが確認された。日本の高山植物で、現地に生息するアリによってタネが運ばれる様が観察された、初めての事例となった。
ただそれしきの発見だが、それしきの発見すら先例がなかったのだ。

Komatsu, T., Itino, T., & Ueda, S. (2015). First report of seed dispersal by ants in Dicentra peregrina (Papaveraceae), an alpine plant in the Japanese Alps. Entomological Science, 18(2), 271-273.