2774.jpgアマミコケヒシバッタAmphinotus amamiensis。奄美にて。

森林地帯に住む。小さくて目立たない。

2722.jpgゴキブリらしきもの。福岡にて。

ある計画を進める上で、とても重要なエレメント。しかし、分布が恐ろしく局所的な上、計画遂行に絶対必須たる「無傷なオスの成虫」がどうしても得られずにいた種。最近、ようやく入手することができた。こいつと革命を起こす。

子の音波を以て、子の御器を陥さば何如

夏のアルバムから。
2693.jpg与那国にて。

開けた耕作地に多数いた。現地ではウスヒラタだと思っていたが、どうも違うっぽいやつ。モリゴキ系か。

大昔、新聞で家からネズミやゴキブリが逃げ出す装置の広告を見た。何でも特殊な超音波を発し、それがネズミやゴキブリにとって苦痛なものらしく、家に置いておくだけで耐えきれず出て行くらしい。広告の余白には注意書きで、ペットには一切無害なので安全に使用できます、などと書いてあった。
それを見て、飼っているペットがネズミやゴキブリだった場合どうすんだよと思った。

夏のアルバムから。
2660.jpgメスアカフキバッタParapodisma tenryuensis。愛知にて。

中部・東海地方を中心に飛び地的に分布する。名前の通り、メスは全身が薄い赤色をしていて美しい。しかし、翅が退化して移動能力を欠く彼らは、地域ごとに特有の形態形質を持った個体群になりやすい。ある場所ではこれみたいに、メスが背面のみ赤くなる。

かつて俺が縄張りにしていたクソ田舎の裏山は、たまたまこの色彩変異型の産地だった。全国的にはこっちの方が珍しいのかもしれないが、おかげで俺はかなり最近になるまで典型的なメスアカタイプの個体を見たことがなかった。

2618.jpgスズムシHomoeogryllus japonicus。山口にて。

西日本では割と普通だが、東日本から殆ど出たことがなかった身としては、その辺にスズムシやマツムシが沢山いるという状況は大層希有に思える。特にスズムシなど、幼い頃から出店で売られているか近所の家で飼われているものしか見たことがなかったため、本当にこれが日本において野生でも生存している生物なのか本気で疑った時期さえあった。

ある草原を夜中歩いていたら、沢山の個体が地面に出てきていた。そして、彼らは道端に落ちているキツネやタヌキの糞に集まり、一心不乱にそれを暴食しているのだった。万葉の和歌にも詠われた美声のスズムシは、一方で下手物喰いを平気でする昆虫なのだ。
もっともスズムシは雑食なので、ウンコを食い散らかすのは別に不思議でも何でもない。飼育する際にも、ナスやキュウリのみならずちゃんと煮干しやカツブシを喰わせないと、仲間内で共食いしてしまう。動物のウンコはタンパク質を豊富に含むため、彼らにとっては重要な餌の一つだ。

俺が今まで生きてきた中で見てきたスズムシの姿は、ほとんど全てが人間の家の中でケージに飼われていた姿だった。小綺麗にセットされたケージ内で、小綺麗な野菜を食いながら美声で鳴く、人間に媚びたような姿ばかりだった。そのスズムシが、人目も憚らず野生をむき出しにして、吐き気を催す腐臭・死臭を放つウンコを食い荒らしている様をみて、ああ、これはまさしく野生の生物だったんだなと思い、妙に嬉しくなったのである。