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4444.jpgツチイナゴPatanga japonica。茨城にて。

夜間、草むらの根際で見つけた。これから越冬に入る。

準精霊エンプティ

4420.jpgオオオカメコオロギLoxoblemmus magnatus

全国的に分布の限られた稀種。古より大規模な攪乱を免れてきた屋敷林のような環境に、しがみつくように生き残っている。日没後、哀愁を帯びた「ルッルッルッ・・」という声で唄う。ツヅレサセの声のトーンでもって、ミツカドのテンポで鳴くイメージ。日本産の地べたに住むコオロギの中では、個人的に最強の美声の種に思う。これを聞いた後だと、スズムシの声など俗物で風情が全くなく聞こえてしまう。

元・環境省レッドリスト掲載種。降ろされたのは恐らく、当初考えられていたよりも多くの生息地が各地に見つかり、絶滅危惧種とは見なされなくなったためか。しかし、そうは言っても既知産地の多くは最近各地で消滅しており、その生息は依然として十分過ぎるほど危機的状況にあり続けている。近いうち、再び環境省レッドに返り咲いてしまうのではないかと危惧している。

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ヒロバネカンタンOecanthus euryelytra。茨城にて。

無印のカンタンに外見が似るが、もっと人為的に荒らされたような乾いた荒れ地を好む。ルルルル・・という美声で知られるカンタンとは似ても似つかない、「デューw、デューw」という陰気な声で秋の夜長を唄う。

4412.jpgマダラスズDianemobius nigrofasciatus。茨城にて。

畑に夥しい数がいる。

4385.jpgミツカドコオロギ。茨城にて。

ツヅレサセコオロギほど隠遁性が高くなく、オスは割と適当なオープンランドで鳴くため、そのさまを撮影しやすい。

大型コオロギのオスは大抵どの種も気性が荒く、同種同士で喧嘩する。中国では古より、その習性を利用したコオロギ相撲という遊びがある。人々が自宅で手塩にかけて育て上げたオスのコオロギを持ち寄り、金品を賭けて戦わせるのだ。
卓上にコオロギを戦わせるアリーナとして、わざわざそれ用のために作られた丸い陶器(どこかで売っているらしい。欲しい)を置く。せいぜい直径10cm程度のその狭い容器内に、戦わせる二匹のオスのコオロギを放り込む。戦士たちは放り込まれる前に手のこぶしの中に入れられ、何回かシェイクされる(その方が興奮して戦いやすくなるらしい)。放り込まれた二匹はすぐさま容器内で向かい合い、額を突き合わせながら激しいバトルソングを奏でて威嚇し合う。勝負は数秒でつき、負けた方はすぐさま背を向けて逃げ出す。勝った方は、高らかに勝利の雄叫びを挙げるのだ。

昔、テレビか何かで「本場中国のコオロギ相撲」のやり方として、上記の内容を紹介していたのを覚えている。中学生くらいの頃、そのやり方で日本のコオロギを使ってもこの遊びができないかと思い、ツヅレサセコオロギで試した。結果、見事に同じことができた。
オカメやミツカドなど、オスに限り頭部が著しく変形しているタイプのコオロギなど、間違いなくそれは戦闘用の形態に違いないので、戦わせたら絶対に面白いはずなのだが、いつも忙しさにかまけて実践できずにいる。