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ハリアリ一種Ponera sp.。種類はまだ調べてない。しかし、あまり見かけない雰囲気。少し珍しい種類かも知れない。鹿児島奄美にて。

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ツヤオオズアリPheidole megacephala。南西諸島ではありふれたアリの一つで、人が荒らしたような環境でよく見る。人為的要因で分布を広げる「放浪種」と呼ばれるアリの一つで、繁殖力が強く他の生物に対して排他的なため、世界各地に人為移入してはそこ本来の生態系に悪影響を与えている。
しかし、日本ではあまりこのアリの存在は問題とならない。その背景に、とある好蟻性生物の存在があるという示唆がなされている。
鹿児島奄美にて。

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ハロウエルアマガエルHyla hallowellii。南西諸島特有のアマガエルで、日本の本土にいるニホンアマガエルH. japonicaよりもほっそりしてて、頭がでかい妙なプロポーション。きしむような声でギーギー鳴く。

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本土のアマガエルよりも樹上性が強く、変装がとても巧みなため、個体数の割に発見が難しい。目の前の茂みででかい声で鳴いてても見つからない事が多い。南西諸島には幾度も足を運んだが、これの姿を初めて見たのはごく最近のこと。
鹿児島奄美にて。

ゴジラのテーマとともに

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イボイモリEchinotriton andersoni。天然記念物で生きた化石。鹿児島奄美にて。

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ヒメアマガエルMicrohyla okinavensis。とても小さい。

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テーブルにビー玉を落っことしたような声で鳴く。まるで手足をはやしたフグ。鹿児島奄美にて。

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カマオドリバエ系のオドリバエ一種。前脚が鎌状になっており、他の小虫を捕って吸う。この手の仲間にはHemerodromiaとかPhyllodromiaとか、似た属がいくつもいるが、翅脈をちゃんと見ないと判別できない。目の色が綺麗。
鹿児島奄美にて。

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アシナガアリ一種Aphaenogaster sp.。奄美群島特産のイクビアシナガアリA. luteipesのつもりで撮ったが、後で調べるとどうも違うくさい。巣に居候もいなかったのでサンプルを採ってこなかったのは痛恨のミス。

アシナガアリの仲間は、日本の南方の島嶼域には多くの種がおり、島ごとに大雑把に固有・特有の種が住み分ける傾向にある。系統地理的に、かなり面白い材料だと思うのだが。
鹿児島奄美にて。

ヒゲナガアリヅカヒゲナガアリヅカムシ族Pselaphitaeの一種。Pselaphogeniusに似ている気がするが、よく分からない。いずれにしてもアリとは関係ない種類。アリヅカムシの仲間は日本に200-300種知られているはずだが、名前とは裏腹にアリの巣を生活基盤にすると考えられる種は、そのうち30種程度しかいない。他は大抵森の地面の腐葉土中で自由生活する。
アリヅカムシの仲間は、トビムシやダニを捕って食う捕食動物と考えられている。アリの巣内にはしばしば高密度でダニやトビムシがいるので、こういうのを食いにアリの巣に侵入するようになったものが次第に好蟻性を獲得したのかもしれない。
鹿児島奄美にて。

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オオシワアリTetramorium bicarinatum。西日本では普通種のアリで、人為攪乱された場所に好んで住む。鹿児島奄美にて。

おおみすじ
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オオミスジNeptis aiwina越冬幼虫。4ミリ弱の幼虫が梅の樹皮にくっついて冬を越す。越冬態の発見が究極に難しいチョウの一種。野外で一番最初にこいつの生態を解明した人間を、俺は誰よりも尊敬する。長野にて。

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コムラサキApatura metis。7ミリ程度の幼虫がヤナギの幹にへばりついて越冬する。目印もなく居場所も決まっていない、地味な色彩の虫がただ樹皮にへばりついているのを探すのはとてもしんどい。しかし、この程度のものを容易く見つけられるようにならねば、熱帯のジャングルにいる歴戦の擬態昆虫の隠蔽擬装なぞ到底見破れるはずもない。
ちなみに言わずとも分かると思うが、引きの写真の中央よりやや右下の所にいる。長野にて。

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クワエダシャクPhthonandria atrilineata。枝そっくりで、慣れないうちは見つけがたい。幼虫は冬の間、桑の木に斜め懸垂の体勢でしがみついて過ごす。あまりに寒いときは全身でぴたりと幹に張り付いてしのぐ。
長野にて。

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ダイサギArdea alba。川縁で獲物を狙って待ち伏せする。サギは大昔の二足歩行の肉食恐竜に似ている。コエロフィシスはこういう雰囲気の生物だったんじゃなかろうか。
幼い頃、鳥は恐竜の一種であるという話を聞いて以後、俺は鳥が恐竜の一種として好き。
長野にて。

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ゴマガイ一種Diplommatina sp.?。ロールパンのような殻の表面にはきめ細かな彫刻。珊瑚礁の海底の砂地が似合いそうな巻き貝。殻だけを綺麗に磨いて拡大して見せれば、まさかこれが海なし県の山奥、じめじめした林の石下にいるなんて、誰が信じようか。大きさはゴマ粒くらい。山梨にて。

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トゲフタオタマムシDicerca tibialis。針葉樹の樹皮下で越冬する。小さくて地味だが、じっくり見るほどに良さが分かってくる。山梨にて。

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オオムラサキSasakia charonda。越冬幼虫。

ちょっと職場の裏手に行けば、珍しい花は咲いてるし、適当に落ち葉をめくれば国蝶の幼虫がいる。口やかましい監視員やら何やらが目障りな柵や堀で囲って守っているわけでもないのに、普通にいる。俺がいま住んでいる場所は、本当にすごい場所だとつくづく思う。いつかは出て行く場所だが、それまでは一秒でも長く連中との時間を過ごしたい。
長野にて。

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セツブンソウShibateranthis pinnatifida。長野にて。

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ミスジチョウNeptis philyra。カエデの葉の上で越冬する幼虫。葉柄の付け根をちゃんと糸で止めて、自分ごと雨風で落ちないようにしている。長野にて。

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ツグミTurdus naumanni。芝生をトトトッと走っては立ち止まる。そして時々思い出したように一心不乱に地面をほじくり返す。この後、高率で地中からでかいミミズを引っ張り出すのだが、どうやって見えない地中の獲物を一発で掘り当てられるのだろうか。人間が芝生の適当な所を棒きれで2,3センチほじくってもミミズなんてそうそう出せないのに。幼い頃からの永遠の謎。

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時々姿勢を低くして、地面に耳を傾けるような仕草をする。埼玉にて。

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トビムシ一種。雪解けの頃に大発生。長野にて。

今週は何の変哲もない日本の写真。

できるかね

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恐らくヒラタカメムシ科Aradidae?と思われる正体不明のへんなカメムシ。交尾中。体長2センチ弱くらいだったと記憶している。珍しい好蟻性サシガメを探すために、森で剥がれかけの樹皮を剥いだらいた。

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ぱっと見たとき、ゴン太くんを想像した。思わず「ゴン太?」と聞いてしまった。

どうでもいいが、少し前の休日に一人職場で雑務をしていたとき、部屋に誰もいないのをいいことに何となくゴン太くんの物まねがしたくなり、数分間部屋の真ん中で全身を揺さぶりながら奇怪な鳴き声を発していたら、実は見えなかっただけで部屋に人いた。消え入りたい気分だった。

写真は、全てボルネオにて。

しまあかね

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マレーシアの薄暗い森内で見つけた、ハラビロトンボに近いであろうトンボ。腹部先端が黒くないのを除けば、日本の小笠原固有種である天然記念物のシマアカネBoninthemis insularisに恐ろしいほどそっくり。最初見たとき、何でシマアカネがマレーシアにいるんじゃ?!と驚愕した。きっとシマアカネの祖先に違いない。絶対違いない。

こういう予想もしない出逢いがあるから、フィールド調査はやめられるわけがない。

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シキチョウCopsychus saularis。このカササギのような色彩のツグミは、東南アジアではどこでも見かける常連のひとつ。美しい声でさえずる。身近な存在とはいえ、警戒心はそれなりに強くて近寄らせてくれないことが多い。しかし、マレーシアの大学演習林内にある宿泊施設で出会ったこの個体は、比較的人怖じせずに寄ってきてくれた。
体色が薄く、まだ人間にひどい目に遭わされた経験のない若鳥であることは、見てすぐに分かった。自分の研究材料である好白蟻性昆虫を捕るために森からシロアリの巣をとってきて宿泊施設の屋根の下で壊すと、こぼれたシロアリを食うために寄ってくる。

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遠く離れた屋根の上で、こいつの両親とおぼしき成鳥がけたたましく警戒音を発し、子供に危険を喚起するとともに俺を罵倒しくさる。それを聞いてか、常に横目でこちらの挙動を気にしながら餌を漁っていた。それでいい。これ以上人間に寄りついたらだめだぞ。
マレーにて。

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ハッチョウトンボ一種Nannophya sp.。形は普通の赤とんぼなのに、一円玉サイズの恐ろしく小さいトンボ。日本にもいるが日本では見たことがない。また、日本ではけっこう北国の高層湿原にいたりするので、てっきり北方系のトンボだと思っていたが、実は東南アジアで栄えているグループらしい。ボルネオにて。

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コモンブロンズヘビDendrelaphis pictus。雷のように素早く、矢のように一直線に逃げ去る。行く手を遮る敵には果敢に立ち向かう。マレーにて。

棘あり棘なし

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キボシセンチコガネ一種。この仲間はしばしば林内の地表すれすれを飛んでいるのが捕らえられている。糞転がしだが糞には来ない。一説では地中に生えるあるキノコを食うらしいのだが、生態がまだよくわかっていないので狙って捕りがたい虫。これは偶然石下にいた。マレーにて。

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綺麗なハネカクシ。落ちて腐った果物に来ていた。マレーにて。

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日本のコフキコガネに似た、それより遙かに巨大なコガネムシ。「オスモウコガネ」と呼んでいた。マレーにて。

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オオキノコ一種。日本にもこれと似た雰囲気のがいる。サルノコシカケの生えた朽ち木に見られる。マレーにて。

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ツノヒョウタンクワガタ一種。倒木上にたまにいる。マレーにて。

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「ストッパーオサゾウムシ」。虫マニアの聖書「珍虫と奇虫」に、ストッパークモゾウムシと言う名で紹介されていたオサゾウムシの一種。とても珍しいと書いてあるのだが、実は普通種。黄色っぽい色の近縁種もいる。ストッパーって何だ。マレーにて。

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シャア専用カミキリ。顔つきがサビアヤカミキリに似ている気がする。マレーにて。
Euryphagus lundii(Fabricius, 1792)と教えていただきました。SB様、ありがとうございました。

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煌びやかなハムシ。しかし普通種のうえに小さいのでたいそう目を引かない。マレーにて。

コウチュウ・トゲトゲ一種1
ハムシの一種トゲトゲ(トゲハムシ)。飲み込んだらひどい目に遭いそう。トゲトゲの仲間は熱帯に多く、トゲの雰囲気も多岐に及ぶ。トゲがない種類もいる。マレーにて。

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トゲトゲの一種。トゲがほとんどないように見えるが、よく見るとコブ状にトゲらしいものが結構ある。一時期ネット上で「トゲアリトゲナシトゲトゲ」というつくりものの虫が話題にされたが、もうこいつのことでいいんじゃなかろうか。マレーにて。

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タテハチョウ一種。ヒメイナズマ属Cynitia sp.?だと思う。警戒心がとても強く、近寄りがたい。マレーにて。

ドップラー効果

リョウ・キボシナガレガエル
アカガエルの一種Rana signata。マレーシアの渓流に生息する、毒々しくも美しいカエル。これは少し昔に撮影した写真。

このカエルは俺にとって印象深い。夜間、沢沿いに歩いていたときに偶然こいつに出会った。鳴き声が特徴的で、鋭く通る声で「ギョキョキョキョキョ・・」と短く鳴く。一番最初のギョがとても大きく、次第に遠ざかる感じに小さくなる。傍で聞いていると、まるで耳元を高速で通り過ぎていく感じ。例えるならば、救急車のサイレンだろうか。俺は見たことのない生物には勝手にあだ名をつけるのだが、こいつには迷わず「ドップラーガエル」と名付けた。我ながら絶妙なネーミングに酔いしれた。
その後、このカエルに「シグナータナガレガエル」とか「キボシナガレガエル」とかいう、何のひねりも味わいもない、無味乾燥な和名が付いていることを知った。

どうでもいいことだが、指に蚊が食いついている。

蒸着宇宙刑事

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サシガメ一種。大木樹皮下に生息する3センチ弱の大型種。なぜか前脚がヤニで覆われているが、これは自分で作り出したのでなく、木からにじみ出すヤニを掻き取って自分の腕に装着したものらしい。恐らくこれで何かを捕らえて食うのだが、何を食うのだろうか。
こいつにとってこのヤニはとても大事なものらしく、歩くときは常に腕を浮かせてゴミが付着しないように気をつけている。近くにいたこいつの子供と思われる、体長3ミリ程度のチビでさえヤニを装着していた。マレーにて。

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グンバイ一種Tingidae spp.。まるでガラス細工のように美しい。でも害虫。マレーにて。