2012/09/30|Category:膜
2012/09/30|Category:膜
2012/09/29|Category:半
2012/09/28|Category:甲
檸檬先輩「すごい事、するわよ?」
2012/09/27|Category:未分類

広大な日本の森の中からこの糸くずのような生物を抽出できただけでも、恐らくゲッカンムシくらいには載せる価値がある発見だと思う。しかし、俺が何よりも知りたいのはこいつの生態。海外に住むこれの近縁種では、とある生物を捕食するために常軌を逸脱した行動をとるというのである。実際にこいつを飼育してみたところ、それを示唆させる行動が認められた。何とか無事に成虫まで育って欲しい。それが論文・業績になるならないに関わらず、いま切実に願っている事。
関係ないが、今日のタイトルがご当地ネタであることに気付いた人間は、きっと身内の2,3人だけに違いない。
2012/09/27|Category:脊椎動物

ヒミズは個体毎に縄張りがあり、毎日ほぼ必ず1回は見回りのため決まったルートを通る。そこを通る時間帯も大体決まっているので、それを突き止めれば毎日そこで出会えるのである。そこで体育座りして、数分待てば出てくる。
思うに、ヒミズは地形を記憶する能力は優れているが、それ以外の学習能力が皆無に等しい気がする。ネズミはカメラのストロボを浴びせると最初はビビるが、次第に慣れて気にしなくなる。しかし、ヒミズは浴びせるたびにビビるのである。地表に姿をさらす時間はほんの数秒しかないのも手伝って、じっくり観察するのが難しい。
本当のモグラほど地中生活に適応していないヒミズは、穴掘りがあまり得意でない代わりに地上での身のこなしが上手い。彼らはモグラには出来ない、後脚での直立ができるとの噂がある。一度見てみたいのだが、今のところ一度も立ったところを見たことはない。
長野にて。
2012/09/26|Category:鱗
地上の星
2012/09/26|Category:脊椎動物
町はきらめくパッション・・
2012/09/25|Category:クモ
2012/09/25|Category:クモ
2012/09/24|Category:脈


取り付く部位がクモの頭と腹の継ぎ目なので、この虫の幼虫を獲るにはクモを捕まえて無理矢理体を曲げて探すしかないと思っている人間がいるようだ(そもそも探そうなどと思う奇人もいないかもしれないが)。しかし、ハエトリの仲間はこの継ぎ目部分がかなりくびれているので、自由に頭を動かせる。クモがうつむいて下を見ている時に、むき身になるこの継ぎ目を素早く見ると、簡単にカマキリモドキの幼虫を見つけられる。
長野にて。
死を招き
2012/09/23|Category:クモ


クモは、脚を伸ばした状態でかなりきつきつに糸を引っ張りながら獲物を待ち伏せる。見た目とは裏腹に糸の粘着力は強く、小さな蚊のような獲物がかかる。

長い前脚をT字に広げ、残りの脚で腹の上に獲物を抱え上げ、肉眼では目視しがたいスピードで回転させる。その間に糸を獲物に絡めていくため、獲物は次第に白っぽく丸い固まりに変形していく。

長野にて。
2012/09/22|Category:鱗
この中に一匹、珍蝶がいる!
2012/09/22|Category:鱗
2012/09/21|Category:膜

マルハナバチは、日本では少し郊外に行けば普通の蜂というイメージがある。しかし、国内に20種類ちょっと知られるマルハナバチの中で、全国的に普通に分布する種はかなり限られる。多くの種は北方や高標高地に局在しており、中には個体数の減少が懸念される種類もいる。このナガマルハナバチも、地域によっては減少しているようだ。
マルハナバチは、種類によって採餌に訪れる花の種類がある程度決まっている。植物のほうも、特定種のマルハナバチに来てもらわないとうまく受粉できない例があるようだ。マルハナバチ類の衰退、もしくは農作物受粉のため持ち込まれた外来マルハナバチの野生化が、日本の山野の植生に悪影響を与えると懸念する声もある。

秋に山道の際に生えるツリフネソウImpatiens textoriには、マルハナバチが多く来る。この撮影場所はナガマルハナバチやトラマルハナバチB. diversusのように、ある程度舌が長い種類が多く、オオマルハナバチB. hypocritaのようにあまり舌が長くない種類は見かけない。この花は、マルハナバチ媒にかなり特殊化した形状をしているように思える。

俺が「庭」と呼んでいる山間の牧場周辺には、多い頃には1カ所で10種くらいのマルハナバチを見ることが出来たが、最近種類相が単調化してきている。そもそも個体数が少ない。何より心配なのは、ここでトラマルハナバチと双璧をなすド普通種だったウスリーマルハナバチB. ussurensisが、3年前を境に1匹も見られなくなったこと。
長野にて。
2012/09/20|Category:脈
陰ベーダー
2012/09/20|Category:脊椎動物

本来日本において、シマリスという動物は北海道にしか土着しない。しかし、本州のいくつかの場所では飼育逸脱個体に起源をもつと考えられるシマリスの生息が確認されている。行きつけの山では、しょっちゅうシマリスの姿をそこかしこで見かける。この土地の生物に詳しい人曰く、今から10年前には既にここに生息していたようだ。
俺はてっきり、たまたま最近逃げ出した同じ2,3匹をいつも見かけているのだと思っていたが、ここ1,2年は明らかに見かける個体数自体が増えている。見かける範囲も急速に拡大しており、確実に繁殖・定着しているだろう。
この森には天然記念物のヤマネGlirulus japonicus他、土着の齧歯類が多数生息しているため、何かよからぬ事が起きるのではないかと気に掛かっている。なお、固有種のニホンリスSciurus lisもこの森に生息しているが、これは根本的にシマリスとは生息環境(利用空間)がかぶらないはずなので、あまり影響はないように思う。
森を歩いててこの愛らしい動物が目の前に現れると、つい舌打ちをしてしまう。精神衛生上、よくない。いっそ捕まえて家で飼おうかと思ったりもしたが、多分ダメである。日本の法律では、起源がどうあれ人間の手を借りずに野外で繁殖している鳥獣は全部野生動物=保護鳥獣だからである。
2012/09/19|Category:膜



数年前、樹液に集まったこの蜂を1メートルほどの距離から観察していたときのこと。その場で身動き一つせず立って見ていて、蜂の方も一切こちらを気にしていないようだったので、5分以上その状態で観察していた。それなのに、ある瞬間にそこにいた1匹が、突然思い出したように樹液を吸うのをやめた。そしてゆっくり上体をそらしてこちらを見た途端、前触れなく飛びかかってきて、腕を刺した。一瞬、何が起きたのかよく分からなかった。
痛みは激烈で、その後4日くらいは腕全体がソーセージの化け物のように腫れ上がった。なぜあのタイミングで襲われなければならなかったのか未だに納得がいかず、その後山でこの蜂を見るたびに説明を要求しているが、一切応じる様子がない。

長野にて。
2012/09/19|Category:甲
2012/09/18|Category:膜
2012/09/16|Category:膜
2012/09/16|Category:鱗