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ウスモンフユシャクInurois fumosaのコーリング。普通種だが、コーリングは初めて見た。本属は冬尺の中でも特に厳冬期に発生する種が多く、メスは完全に無翅。脚の生えた魚みたい。長野にて。

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生まれてこの方毎年言っている気がするが、次の一年こそは、実りあってほしい。正月3が日は休養。


長野にて。

IMG_662.jpgムモンアカシジミShirozua jonasi卵。夏に母蝶の産卵現場を押さえておいたか否かで、発見効率に雲泥の差がでる類のもの。夏にクサアリ亜属Dendrolasiusの行列が通っていた樹幹に産み付けられた卵は、翌年の春まで眠り続ける。見た目は卵の状態ではあるが、ゼフィルスの仲間は卵内部ですでに幼虫の体が出来上がった状態で越冬しているらしい。
※調べたところ、通常のミドリシジミ類はそうらしいのだが、ムモンアカは例外的に卵内に幼虫がまだ出来上がってない状態で越冬するようだ。


IMG_777.jpg発生木の幹を探せば、いくらでも卵が見つかる。しかし、その多くは土手っ腹に大穴が開いた状態のもの。産卵されてまもなく、寄生蜂にやられて殺されたのだ。ちゃんと幼虫が孵化した卵なら、必ず卵のてっぺんに穴があく。ムモンアカシジミは、孵化後は強固にアリに防衛されるため、殆ど死ぬことはない。反面、アリから特に守られない卵の時期、寄生蜂による死亡率はおぞましく高い。健常な卵の方が明らかに少ない。好蟻性昆虫も、決して楽して生きていない。

長野にて。

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イチモジフユナミシャクOperophtera rectipostmedianaのメス。腹端からフェロモン曩を突き出し、オスを呼ぶ匂いを発する。たかが1cmに満たない虫の2mmもない突起から出る匂いで、広大な森の中からオスが呼び寄せられるとは到底思えない。しかし、ふと気がつけば、辺りにはいつの間に集まった信じ難い数のオスが取り巻いていて、びびる。

長野にて。

IMG_68.jpgハッカハムシChrysolina exanthematica。そんなに珍しくないが、恐ろしく美麗。裏返すと特に綺麗。長野にて。

IMG_7032.jpgシロハラTurdus pallidus。恐ろしく警戒心が強くて、近寄れない。長野にて。

IMG_675.jpg森に散らばる、鳩か何かの羽毛。遠くない過去に猛禽がここで仕事をした痕だろう。こういう光景は森ではしょっちゅう見るが、その割に散らばる羽毛に一切の血糊が付着していない。なぜだろう。

長野にて。

IMG_932.jpgチャバネフユエダシャクErannis goldaのメス。通称ホルスタイン。冬尺の中でも大型種で、見栄えがいい。オスは黄色っぽい普通の蛾。形ばかりか色彩も雌雄で全然違うため、それの交尾はとても奇異な光景。冬尺に興味を持つ人間なら、誰もがこれの交尾を観察せんとする。
しかし、本種の配偶時間はかなり夜間の遅い時間に散発的に起きるようで、普通種にも関わらずそれを見た者はこの国に殆どいないと思う。ネットで画像検索しても交尾写真は少ししか出てこない。俺は10年かかってようやく去年見た。コーリングから連結交尾まで一部始終を見たが、夜中の11時過ぎだった。

長野にて。

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ナミスジフユナミシャクOperophtera brumataの交尾。長野にて。

本種内には、触角の微細な形態が異なる2タイプの個体が出るとして、何年か前にオオナミフユナミシャクO. variabilisとコナミフユナミシャクO. brunneaという2種に分けられた。しかし、俺は区別の仕方がよく分からなかったので、従来通りナミスジと呼び続けていた。
ところが、最近その2種というのが実は種として明瞭に区別し難いとかの理由で、いつの間にまたナミスジ1種類に戻ったらしい。結局俺にはあまり関係のない話だった。

ざわ

IMG_4379.jpgヤマカガシ系のヘビ。石を起こした裏にいた。脱皮をひかえており、やる気がない。マレーにて。

年末年始、テレビをつけると大抵その年の干支にちなんだ特集番組が組まれる(こういう時しか、もはや干支の存在価値はない)。戌年は特にひどく、前回の戌年の年末年始は連日同じような「世界のワンちゃん」だの「感動!ナントカ犬の触れ合いがどうのこうの・・」みたいなのばかりやっていた。俺はテレビっ子なのでとりあえずテレビをつけねば気がすまない性分なのだが、チャンネルを回すたびにどこでも嫌な動物を見せられるので、本当にうんざりした。

一方、巳年には面白いほどヘビの特集番組が組まれない。前回の巳年、俺が覚えている限りで年末年始に放送したヘビ番組は、今は亡き「どうぶつ奇想天外」のアナコンダの特集だけだった。それも、たかだか10分程度の不完全燃焼きわまる奴だったし、番組中では少なくとも巳年にちなんだとは言わなかった。実に腹立たしい。
なお、前回の巳年というのは、俺がめでたく大学に入学した年だった。巳年は俺にとって躍進の年と相場が決まっている。次の巳年もそうあって欲しい。

結論としては、今年の年末年始も例によって、「世界の珍蛇大集合!」みたいな意義深い特集番組は決して放送されず、誰もが何となくヘビの話題に触れないようにして、なあなあで終わる。に、9999無量大数ペリカ。



IMG_5929.jpgアリマネシカニグモAmyciaea sp.。人かサルのような顔つきが可愛らしく、不気味でもある。

ツムギアリOecophylla smaragdinaの巣の周辺に見られるクモで、動きを止めてしまえばそうは見えないが、野外で生きて動く姿はツムギアリそっくり。腹部にはニセの目まで付いている。ツムギアリはオーストラリアに行くと緑色がかった色彩になるが、このクモもそれに合わせて緑色になる。

一見軟弱なクモだが、ツムギアリを巧みに襲って専門に食う優秀なハンター。夜間、アリの巣から少し離れた枝葉で待ち伏せ、アリが通りかかると一瞬やり過ごしてから高速で追いかけ、背後から噛み付いてすぐ飛び退く。噛まれたアリはその場で悶絶しながら枝にしがみつき、たちまち動けなくなってしまう。するとクモはアリの脚をくわえて引きずり回した後、糸で空中にぶら下がった状態でアリを食う。空中で食わないと、周りのアリが邪魔しに来るかもしれないからだ。
アリ擬態クモが実際にアリを専食するのは珍しいと思う。カニグモ科以外では殆ど聞かない。

マレーにて。

赤レンジャー

IMG_643.jpgウンカ系の何か。返り血を浴びて、放心状態の目つき。マレーにて。

IMG_549.jpgおしゃれなゴキブリ。森の樹幹に住む1cm程の小型種。マレーにて。

IMG_547.jpgネブトクワガタ一種Aegus sp.。かなり大型。恥ずかしながら、日本ではネブトを見たことがない。日本に存在するかすら疑わしく思っている。

日本には、俺が本当に実在するのか疑っている生き物がたくさんいる。中でもタガメ、ヒラタクワガタ、(クロ)メンガタスズメ、ホンハブ、フタオチョウの5種類だけは、今まで散々フィールドで探しまくっているのに、全くこの世に存在する証拠を掴めた試しがない。
2歳でアリヅカコオロギを知ってたし採ってたような人間が、30年間も全国のフィールドを巡って遭遇しないなんて考えられない。実在しないから遭遇しないのだ。ネット上に載っているこれら生物の「生態写真」と称するものは、全部つくりもののCGだと断定している。

同じ理由でダイコクコガネとオオキノコムシも実在しない事にしていたが、これらは近年相次いで生きているものを見てしまったので、存在は認めている。きっと去年か一昨年に侵入した外来種だ。

マレーにて。

\(^o^)/

IMG_520.jpgオビハエトリ一種Siler sp.。別に嬉しくなくても常に万歳する。アリの行列脇にいて、アリを好んで捕食する。多分ハエは捕らない。

マレーにて。

IMG_159.jpg美麗な小型カミキリ。遠目に、クワズイモを食うハムシに似ている。メタリックなブルーは、ストロボを使うと全く消えてしまい、ただの真っ黒い虫に写ってしまう。しかも、日本のリンゴカミキリObereaみたいに必ず葉裏に止まる。そして異常に警戒心が強い。撮影が非常に困難な種。

マレーにて。

IMG_6572.jpgアシナガアリAphaenogaster famelica。端正な作り。


IMG_6583.jpgヤマトアシナガアリAphaenogaster japonica。ただのアシナガアリに一見瓜二つだが、ちょっと小型で短足で、全体的に赤みが強い。

図鑑等の検索表でアシナガとヤマトアシナガを区別しようとすると、何だか難しい区別の仕方が書かれていてよくわからない。でも、野外でぱっと見の雰囲気で「これはこっちの種だろう」と思って採集し、あとできちんと調べると大抵その種で当たっている。トビイロケアリとカワラケアリの区別もそんな感じである。ぱっと見の雰囲気の違いを見抜くというのは、生物の種類を見分ける上で本質的なことである。

もちろん、その難しい検索表片手にウンウン唸りながら必死にアリの種を同定する修行の日々なしには、そこまでの境地には達せない。アリを研究する者ならば、誰もが通る道。情けないことに、俺は未だにワーカーだけでモリシタケアリとクサアリモドキを区別し難い。脚の太さが全然違うだろうが!と、専門家のおじちゃんに言われたことはあるが、言うほど違うか? まだ修行が足りない。

長野にて。

IMG_8273.jpgムツアカネSympetrum danae。寒地性の、黒いアカトンボ。青森で最初に見つかったからその名があるが、どういう訳かその最初に見つかった数匹を最後に青森からは記録が途絶えているらしい。

長野にて。

IMG_7818.jpgトビMilvus migrans。電柱の上で誰かが捨てたパンを食っていた。長野にて。

「鳶が鷹を産む」という諺は好きでない。鳶はすでに鷹の一種なのに。

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ハコネサンショウウオOnychodactylus japonicus。これから冬の寝床を求める。長野にて。

IMG_7167.jpgシカシラミバエ一種Lioptena sp.。シカの体表に寄生する吸血バエ。しばしば人にたかりに来るが、すぐに間違いに気づくようで、数秒で飛び去る。近年シカの個体数が増加しているのを受けてか、山道でこれにたかられる頻度が年々高まっている気がする。シンプルで混み入っていない翅の脈相が、この仲間の特徴。

シラミバエは好きな虫だが、個人的にこのシカに寄生するやつはあまりカッコいいと思わない。鳥に寄生するもう少し大型で目がでかい種の方が、遠いアフリカのツェツェバエを思わせるので価値が高い。

IMG_6644.jpgIMG_6956.jpgクロスジフユエダシャクPachyerannis obliquaria。長野にて。

「冬尺」は、冬季にのみ出現するシャクガ科の総称で、多少ともメスの翅が退化する傾向、そして口器が退化する傾向を示す。シャクガ科内の3亜科にまたがってこういう特徴をもつ種がいる。日本にいる20数種の冬尺のうち、15-6種が近所の森で見られる。
ほとんどの種は夜行性だが、この種は例外的に日中活動性。成虫は秋の終わりの2週間程度発生する。

俺の近所の森ではこいつの発生時期は厳密に決まっていて、必ず11月の第三週から開始する。この10年間、裏切られたことは原則ない。オスは昼の11時あたりからちらほら飛び始め、12時過ぎが最高潮。花も咲かず一面茶色の寒々しい森の中で、白い蝶みたいなのが昼間群れをなして飛び交う光景は、何度見ても異様だ。
この時間になると、翅のないメスがどこかの葉陰に止まりながらフェロモンを散らし、飛び交うオスを呼ぶ(コーリング)。低空を飛行しながらメスのフェロモン射程圏内に偶然入ったオスは、突然様子がおかしくなり、地面に墜落する。そして、発狂したように激しく羽ばたきながらそれでも決して飛ばず、地面を這い回る。やがて、近くのどこかにいるメスを徒歩で発見し、連結・交尾に至る。

ガ・フユシャク類一種メス1
10年前、200万画素のオモチャみたいなデジカメで撮影した、コーリング中のメス。これ以後一度も見つけられない。

クロスジフユエダシャクは普通種なのだが、コーリングしているメスを見つけるのは至難である。ネットで画像検索しても、交尾中の写真はあってもコーリング最中の写真が見当たらない。地面近くの丸まった枯葉の内側など、低い場所の非常に入り組んだ場所でコーリングするので、目で探すのはほぼ無理である。よって、オスに探させるのが確実だ。
見晴らしのよい林内の斜面に腰をおろして、周囲を飛ぶオスの動きを監視する。それまで飛んでいたオスが突然墜落したら、急いでそこに駆けつける。そして、その墜落地点の半径数十センチ以内のどこかにいるはずのメスを、オスに連結される前に見つけ出すのだ。

しかし、これが意外に難しい。昼間明るい時に活動するのだから簡単に観察できそうに思えるが、そうは問屋が下ろさないのである。この蛾のオスは、風に煽られるとメスがいなくてもすぐ墜落する。だから、蛾が目の前で落ちたら、それが風で落ちたのかメスがいるから落ちたのかを瞬時に見て判断せねばならない。遠くであやしいオスの動きを認めてせっかく駆けつけても大抵は風のケースのため、ぬか喜びさせられることが多く、フラストレーションが溜まる。しかも悪いことに、こいつの発生時期は季節の変わり目のため、低気圧がしょっちゅう発達して風の日が多い。さらに、悪天候でそもそも観察に行けない日も多いため、1シーズン中まともに観察できる日は2-3日しかない。何という無理ゲー。
そんな感じで、俺はこの10年間の観察歴の中で、この種のメスのコーリングからオスに発見されて連結するまでの一部始終を貫徹して目視できたのは、まだ5回程度にとどまっている。

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今年、3年ぶりに交尾個体を観察できた。本当はコーリングから観察したかったのだが。近くでオスが墜落して、「また風か・・」と思ったら、例外的に本当にメスがいた。それに気付くのが遅れ、先に連結されてしまった。無理矢理むしり取って離すわけにもいかず、後はただ指をくわえて眺めるだけ。地表近くで成立したカップルは、やがてメス主導で歩き始め、高い場所に移動しようとする。そのまま日没まで交尾が続くが、ほんの1時間弱で交尾が解かれてしまうこともある。

そんな感じで、今年もろくに観察ができぬまま、もう発生時期が終わる。

IMG_7013.jpgモズ。バッタを捕らえた。足で掴んで食うのがかっこいい。タバコを一服するようにも見えてかっこいい。長野にて。

先日、「ダーウィンが来た」でモズの特集を放送していたが、その中で「モズは足の力が弱いから、枝に獲物を突き刺して食べる」という趣旨のことを言っていた。数年前、これの前身「生き物地球紀行」でモズをやった時にも、同じことを言っていた。でも、俺の中ではモズは強力で頑丈な脚を持つ生物というイメージがある。

テレビでは一切言わなかったが、モズは通常は獲物を口でくわえて運ぶ一方、自分とほぼ同サイズの大きな獲物を倒すと、なんとワシタカのように脚で掴んで飛ぶ。2回ほど、野ネズミとスズメの成鳥をそうやって運ぶモズを見たことがある。何かのバードウォッチングの本にも、ごくまれにそういう行動が見られると書いてあった。本当はかなり足は強力で、しかも器用に動かせるのだと思う。きっと俺のベニスズメを殺した奴も、鳥かごの金網に片足でつかまり、もう片方の足をかごの中に突っ込んでベニスズメを掴み、手元に手繰り寄せたに違いない。
スズメ目の鳥で、足で獲物を掴んで飛べる種類が他にいるだろうか。

IMG_0487.jpgモズLanius bucephalus。今年は近所では例年になく姿を見ない。長野にて。

3才くらいの時、家でベニスズメを大切に飼っていた。ある日ベニスズメを日光浴させようと、猫の飛びつけない高さの軒下に鳥かごを吊したら、数時間後に鳥かごの中でベニスズメが死んでいた。首が掻き切られていた。
今考えると100%モズの仕業なのだが、当時の俺は家の周りに多かったムクドリが殺ったに違いないと信じて疑わなかった。怒りと復讐に燃え、おもちゃの空気銃片手に近所の畑までムクドリに仇討ちしに行った記憶がある。当然、幼児の腕ではまぐれでも野鳥には命中しなかったが。ムクドリすまんかった。

でも、モズは今では好きな恐竜の一種。行動が見ていて飽きない。

IMG_6408.jpgホラヒラタゴミムシ一種Jujiroa sp.。地下性ゴミムシの一種で、体色が薄くて複眼の退化傾向が著しい。ゴミムシの仲間には、近縁とは言い難い複数のグループ内で独立にこういう種類が誕生している。
こういう虫は、わかっている人と探さなければ決して見つけられない。

本州中部にて。

しだりおの

IMG_6510.jpgヤマドリSyrmaticus soemmerringii。いることはわかるのだが、とにかく姿を見るのが困難。たまに見るのは、山道を歩いている時に突然こちらに驚いて一目散に逃走する後ろ姿。そんなヤマドリを、奇跡的に近くで観察できた。10年間通った森で、まともに姿を見たのは初めて。森を司る女神に、ほんの少しだけ認められた気がした。

地味に思えて、実はもの凄く美しい鳥。こんな鳥が、日本の固有種でよかった。でも、山鳥鍋は食ってみたい。そういう時勢ではないのかもしれないが。

長野にて。

カニムシ・カニムシ一種1
意外にカニムシが最近人気っぽいので、もう一つ投下。

小型のハエにしがみつく、たぶんヤドリカニムシ科。秋口に見た。そう何度も見たわけではないが、割と寒冷期にカニムシがついたハエを見ることが多い。こういう時期はハエぐらいしか見る虫がなくなるので、目移りすることなくじっくり見るから発見頻度が高くなるだけかもしれない。ぎこちない動きをする小型のハエに気をつければ、割と発見は難しくないような気がしている。

長野にて。

カ・ブユ一種1、4ブユ一種Simuliidae sp.。寒い時期に森でじっとすると、どこからともなくやってきて刺す。蚊よりも刺された予後が悪い。よく見ると、脚に変なものが付いている。恐らくはヤドリカニムシ科Chernetidaeのカニムシだ。

カニムシは、しばしばハエ等の体に便乗して移動分散すると言われるが、その様を実際に野外で見るのは難しい。ハサミで「乗り物」の毛や脚を挟んでしがみついている。カニムシはハサミの先端から毒を出すため、挟む時に間違って「乗り物」の胴体をザックリやって殺してしまう事があるという噂も。

長野にて。

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ヤスマツトビナナフシMicadina yasumatsui。凍てつく冬の森で、召されるその時をただ待つ。長野にて。



某公募の残念通知来る。2次選考まで行って、都内までわざわざ出向いてこの為体。まああの面子では誰がなっても文句は言えまい。しかし毎度の事思うのは、お役所というのはあれだけの苦労、そして時間の無駄を強いた人間に対して、もう少し気持ちのこもった文面を書けないのかね。「祈られ」もしなかったぞ
でも、何故か少しほっとした自分というのがいる。最低あと一年は、この山奥でまた虫や獣共と一緒にいられるからだ。やり残したことはまだ無数にある。育てていた某・奇怪な妖虫も、どうやら季節の変わり目について行けずダウンしてしまったようだし、どのみちあと一年はここに住まないとアレを解明することはできない。ここに住んでいなければ、あの珍虫の子持ちメスをもう一度採るのは不可能だ。来シーズン、またあれを採って採卵し、幼虫を得る。そして絶対にそれを羽化まで持っていく。そのための猶予を、神が与えてくれたのだと思えばいい。

IMG_6385.jpgムネアカオオアリCamponotus obscuripesに取り付いたイトヒキミジンアリタケCordyceps sp.。オオアリ属に付く事が多い冬虫夏草。山間部の斜面で見つけやすく、一度横に張り出してから真上に伸びる大木が狙い目。大木根元の横に張り出した部分の下側に付いている。アリは樹皮やコケに噛み付いたまま事切れる。

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多くのイトヒキミジンアリタケを見た斜面。全てムネアカオオアリがやられていた。斜面の谷底には沢が流れている。谷底に川や池など、一定量の水が常時ある斜面が特に好ポイントのように思える。

山梨にて。

IMG_5120.jpgコモンブロンズヘビDendrelaphis pictus

宿舎脇の池の縁にいた奴で、カエルの悲鳴を頼りに発見した。極めて警戒心が強く、行動は矢のように素早い。しかし、事情を説明したら撮影を快諾してくれた。

気を引こうとカメラの持ち手の指を巧みに動かして見せると、向こうは頭部を微動だにさせぬまま首だけを左右にへらへら揺らす謎の仕草をする。頭に比べて首だけが異様にブレて写っているのはそのため。

マレーにて。