2012/12/31|Category:チョウ
2012/12/30|Category:チョウ

※調べたところ、通常のミドリシジミ類はそうらしいのだが、ムモンアカは例外的に卵内に幼虫がまだ出来上がってない状態で越冬するようだ。

長野にて。
2012/12/29|Category:チョウ
2012/12/28|Category:甲虫
2012/12/26|Category:未分類
2012/12/25|Category:チョウ
2012/12/24|Category:チョウ
ざわ
2012/12/23|Category:海外・東南アジア

年末年始、テレビをつけると大抵その年の干支にちなんだ特集番組が組まれる(こういう時しか、もはや干支の存在価値はない)。戌年は特にひどく、前回の戌年の年末年始は連日同じような「世界のワンちゃん」だの「感動!ナントカ犬の触れ合いがどうのこうの・・」みたいなのばかりやっていた。俺はテレビっ子なのでとりあえずテレビをつけねば気がすまない性分なのだが、チャンネルを回すたびにどこでも嫌な動物を見せられるので、本当にうんざりした。
一方、巳年には面白いほどヘビの特集番組が組まれない。前回の巳年、俺が覚えている限りで年末年始に放送したヘビ番組は、今は亡き「どうぶつ奇想天外」のアナコンダの特集だけだった。それも、たかだか10分程度の不完全燃焼きわまる奴だったし、番組中では少なくとも巳年にちなんだとは言わなかった。実に腹立たしい。
なお、前回の巳年というのは、俺がめでたく大学に入学した年だった。巳年は俺にとって躍進の年と相場が決まっている。次の巳年もそうあって欲しい。
結論としては、今年の年末年始も例によって、「世界の珍蛇大集合!」みたいな意義深い特集番組は決して放送されず、誰もが何となくヘビの話題に触れないようにして、なあなあで終わる。に、9999無量大数ペリカ。
2012/12/22|Category:好蟻性昆虫・東南アジア

ツムギアリOecophylla smaragdinaの巣の周辺に見られるクモで、動きを止めてしまえばそうは見えないが、野外で生きて動く姿はツムギアリそっくり。腹部にはニセの目まで付いている。ツムギアリはオーストラリアに行くと緑色がかった色彩になるが、このクモもそれに合わせて緑色になる。
一見軟弱なクモだが、ツムギアリを巧みに襲って専門に食う優秀なハンター。夜間、アリの巣から少し離れた枝葉で待ち伏せ、アリが通りかかると一瞬やり過ごしてから高速で追いかけ、背後から噛み付いてすぐ飛び退く。噛まれたアリはその場で悶絶しながら枝にしがみつき、たちまち動けなくなってしまう。するとクモはアリの脚をくわえて引きずり回した後、糸で空中にぶら下がった状態でアリを食う。空中で食わないと、周りのアリが邪魔しに来るかもしれないからだ。
アリ擬態クモが実際にアリを専食するのは珍しいと思う。カニグモ科以外では殆ど聞かない。
マレーにて。
2012/12/19|Category:海外・東南アジア

日本には、俺が本当に実在するのか疑っている生き物がたくさんいる。中でもタガメ、ヒラタクワガタ、(クロ)メンガタスズメ、ホンハブ、フタオチョウの5種類だけは、今まで散々フィールドで探しまくっているのに、全くこの世に存在する証拠を掴めた試しがない。
2歳でアリヅカコオロギを知ってたし採ってたような人間が、30年間も全国のフィールドを巡って遭遇しないなんて考えられない。実在しないから遭遇しないのだ。ネット上に載っているこれら生物の「生態写真」と称するものは、全部つくりもののCGだと断定している。
同じ理由でダイコクコガネとオオキノコムシも実在しない事にしていたが、これらは近年相次いで生きているものを見てしまったので、存在は認めている。きっと去年か一昨年に侵入した外来種だ。
マレーにて。
2012/12/17|Category:海外・東南アジア
2012/12/16|Category:ハチ


図鑑等の検索表でアシナガとヤマトアシナガを区別しようとすると、何だか難しい区別の仕方が書かれていてよくわからない。でも、野外でぱっと見の雰囲気で「これはこっちの種だろう」と思って採集し、あとできちんと調べると大抵その種で当たっている。トビイロケアリとカワラケアリの区別もそんな感じである。ぱっと見の雰囲気の違いを見抜くというのは、生物の種類を見分ける上で本質的なことである。
もちろん、その難しい検索表片手にウンウン唸りながら必死にアリの種を同定する修行の日々なしには、そこまでの境地には達せない。アリを研究する者ならば、誰もが通る道。情けないことに、俺は未だにワーカーだけでモリシタケアリとクサアリモドキを区別し難い。脚の太さが全然違うだろうが!と、専門家のおじちゃんに言われたことはあるが、言うほど違うか? まだ修行が足りない。
長野にて。
2012/12/15|Category:トンボ
2012/12/14|Category:脊椎動物
2012/12/13|Category:脊椎動物
2012/12/12|Category:ハエ
2012/12/11|Category:チョウ


「冬尺」は、冬季にのみ出現するシャクガ科の総称で、多少ともメスの翅が退化する傾向、そして口器が退化する傾向を示す。シャクガ科内の3亜科にまたがってこういう特徴をもつ種がいる。日本にいる20数種の冬尺のうち、15-6種が近所の森で見られる。
ほとんどの種は夜行性だが、この種は例外的に日中活動性。成虫は秋の終わりの2週間程度発生する。
俺の近所の森ではこいつの発生時期は厳密に決まっていて、必ず11月の第三週から開始する。この10年間、裏切られたことは原則ない。オスは昼の11時あたりからちらほら飛び始め、12時過ぎが最高潮。花も咲かず一面茶色の寒々しい森の中で、白い蝶みたいなのが昼間群れをなして飛び交う光景は、何度見ても異様だ。
この時間になると、翅のないメスがどこかの葉陰に止まりながらフェロモンを散らし、飛び交うオスを呼ぶ(コーリング)。低空を飛行しながらメスのフェロモン射程圏内に偶然入ったオスは、突然様子がおかしくなり、地面に墜落する。そして、発狂したように激しく羽ばたきながらそれでも決して飛ばず、地面を這い回る。やがて、近くのどこかにいるメスを徒歩で発見し、連結・交尾に至る。

10年前、200万画素のオモチャみたいなデジカメで撮影した、コーリング中のメス。これ以後一度も見つけられない。
クロスジフユエダシャクは普通種なのだが、コーリングしているメスを見つけるのは至難である。ネットで画像検索しても、交尾中の写真はあってもコーリング最中の写真が見当たらない。地面近くの丸まった枯葉の内側など、低い場所の非常に入り組んだ場所でコーリングするので、目で探すのはほぼ無理である。よって、オスに探させるのが確実だ。
見晴らしのよい林内の斜面に腰をおろして、周囲を飛ぶオスの動きを監視する。それまで飛んでいたオスが突然墜落したら、急いでそこに駆けつける。そして、その墜落地点の半径数十センチ以内のどこかにいるはずのメスを、オスに連結される前に見つけ出すのだ。
しかし、これが意外に難しい。昼間明るい時に活動するのだから簡単に観察できそうに思えるが、そうは問屋が下ろさないのである。この蛾のオスは、風に煽られるとメスがいなくてもすぐ墜落する。だから、蛾が目の前で落ちたら、それが風で落ちたのかメスがいるから落ちたのかを瞬時に見て判断せねばならない。遠くであやしいオスの動きを認めてせっかく駆けつけても大抵は風のケースのため、ぬか喜びさせられることが多く、フラストレーションが溜まる。しかも悪いことに、こいつの発生時期は季節の変わり目のため、低気圧がしょっちゅう発達して風の日が多い。さらに、悪天候でそもそも観察に行けない日も多いため、1シーズン中まともに観察できる日は2-3日しかない。何という無理ゲー。
そんな感じで、俺はこの10年間の観察歴の中で、この種のメスのコーリングからオスに発見されて連結するまでの一部始終を貫徹して目視できたのは、まだ5回程度にとどまっている。

今年、3年ぶりに交尾個体を観察できた。本当はコーリングから観察したかったのだが。近くでオスが墜落して、「また風か・・」と思ったら、例外的に本当にメスがいた。それに気付くのが遅れ、先に連結されてしまった。無理矢理むしり取って離すわけにもいかず、後はただ指をくわえて眺めるだけ。地表近くで成立したカップルは、やがてメス主導で歩き始め、高い場所に移動しようとする。そのまま日没まで交尾が続くが、ほんの1時間弱で交尾が解かれてしまうこともある。
そんな感じで、今年もろくに観察ができぬまま、もう発生時期が終わる。
2012/12/10|Category:脊椎動物

先日、「ダーウィンが来た」でモズの特集を放送していたが、その中で「モズは足の力が弱いから、枝に獲物を突き刺して食べる」という趣旨のことを言っていた。数年前、これの前身「生き物地球紀行」でモズをやった時にも、同じことを言っていた。でも、俺の中ではモズは強力で頑丈な脚を持つ生物というイメージがある。
テレビでは一切言わなかったが、モズは通常は獲物を口でくわえて運ぶ一方、自分とほぼ同サイズの大きな獲物を倒すと、なんとワシタカのように脚で掴んで飛ぶ。2回ほど、野ネズミとスズメの成鳥をそうやって運ぶモズを見たことがある。何かのバードウォッチングの本にも、ごくまれにそういう行動が見られると書いてあった。本当はかなり足は強力で、しかも器用に動かせるのだと思う。きっと俺のベニスズメを殺した奴も、鳥かごの金網に片足でつかまり、もう片方の足をかごの中に突っ込んでベニスズメを掴み、手元に手繰り寄せたに違いない。
スズメ目の鳥で、足で獲物を掴んで飛べる種類が他にいるだろうか。
2012/12/09|Category:脊椎動物

3才くらいの時、家でベニスズメを大切に飼っていた。ある日ベニスズメを日光浴させようと、猫の飛びつけない高さの軒下に鳥かごを吊したら、数時間後に鳥かごの中でベニスズメが死んでいた。首が掻き切られていた。
今考えると100%モズの仕業なのだが、当時の俺は家の周りに多かったムクドリが殺ったに違いないと信じて疑わなかった。怒りと復讐に燃え、おもちゃの空気銃片手に近所の畑までムクドリに仇討ちしに行った記憶がある。当然、幼児の腕ではまぐれでも野鳥には命中しなかったが。ムクドリすまんかった。
でも、モズは今では好きな恐竜の一種。行動が見ていて飽きない。
2012/12/08|Category:甲虫
しだりおの
2012/12/07|Category:脊椎動物
2012/12/06|Category:ハエ
2012/12/05|Category:ハエ
2012/12/04|Category:バッタ

ヤスマツトビナナフシMicadina yasumatsui。凍てつく冬の森で、召されるその時をただ待つ。長野にて。
某公募の残念通知来る。2次選考まで行って、都内までわざわざ出向いてこの為体。まああの面子では誰がなっても文句は言えまい。しかし毎度の事思うのは、お役所というのはあれだけの苦労、そして時間の無駄を強いた人間に対して、もう少し気持ちのこもった文面を書けないのかね。「祈られ」もしなかったぞ。
でも、何故か少しほっとした自分というのがいる。最低あと一年は、この山奥でまた虫や獣共と一緒にいられるからだ。やり残したことはまだ無数にある。育てていた某・奇怪な妖虫も、どうやら季節の変わり目について行けずダウンしてしまったようだし、どのみちあと一年はここに住まないとアレを解明することはできない。ここに住んでいなければ、あの珍虫の子持ちメスをもう一度採るのは不可能だ。来シーズン、またあれを採って採卵し、幼虫を得る。そして絶対にそれを羽化まで持っていく。そのための猶予を、神が与えてくれたのだと思えばいい。
2012/12/03|Category:菌類系
2012/12/02|Category:海外・東南アジア