32.jpgダルマカメムシ一種Isometopinae sp.幼虫。樹幹にいた。見た目も動きも、ある種の舌ビラメそっくり。東南アジア某所にて。

舌ビラメなんて高級そうなもの、食ったことない。

41.jpgムシクソハムシ一種Chlamisus sp.。日本にも3mm程度のがいるが、これはその倍サイズの大型種。キイチゴの葉でよく見た。

42.jpg
遠目に見れば、芋虫の糞にしか見えない。東南アジア某所にて。

34.jpgトゲアリ一種Polyrhachis sp.。地中に営巣するタイプで、日本にいるタイワントゲアリP. latonaの親戚だろう。そこそこのコロニーサイズだったが、巣には何も居候がいなかった。東南アジア某所にて。

31.jpgイナズマチョウ一種Euthalia sp.。ベニボシイナズマなどとよばれる仲間だろうか。この仲間は前翅だけ見ると、高山蝶オオイチモンジに似ている気がする。東南アジア某所にて。

Euthalia whiteheadi miyazakiiとご教示いただきました。ありがとうございます。

33.jpgヒラタチビタマムシ一種Habroloma sp.。玉虫といっても、ちっこいただの虫。でも模様はそれなりに綺麗。東南アジア某所にて。

合成着色料120%

26.jpgイラガ一種幼虫。こういう色彩の菓子が、東南アジアではよく売っている。そっと優しく指でなでたら、トゲがかなり硬かった。少し強く触るだけで、容易に皮膚を貫通するだろう。東南アジア某所にて。

30.jpgカタヅノハリアリOdontoponera sp.。全身を覆う指紋のような彫刻が美しい。硬い地面に深い巣を掘るため、普通種のわりに巣を暴くのが難しい。運良く巣を暴けると、すごいハエを手に入れることができる。

東南アジア某所にて。

もちもち先生

最初にそれを見た時、一体なにがどういう状態なのかよくわからなかった。

27.jpg葉の上にいる芋虫の体のそばに、緑色の丸い球体。芋虫の上に、上から落ちてきた青い木の実が乗っているように見えた。しかし、それにしては不自然な状況だと思ってよくよく確かめて見たら、さらに不自然な実態が明らかとなった。

28.jpg球体は、なんと芋虫の頭だった。緑色に膨満した、まん丸い頭部を持つ奇妙な芋虫。一瞬、何かへんな寄生虫にやられて変形した異常個体と思ったが、落ち着いてよく見つめ直してみると、多分そうではない。奇妙ながらも、整然とした形をしている。元々こういう姿かたちの生き物なのだと、直感的に理解した。

29.jpg膨らんだ頭部と、胴体部の雰囲気を頼りに少し調べてみると、日本の南方にいるカバシタリンガXenochroa internifuscaの幼虫によく似ているように見えた。幅広い腹脚、そして胴体後方が少し上に突き出た感じが実にそっくりなので、たぶん同属か近縁属かもしれない。頭部に触ると、ふにふにして柔らかいが弾力があり、しっかりしていた。
こいつがなぜこんな頭をしているのか全くわからない。しかし俺が予想するに、未熟な青い木の実に似せることで鳥に食われないようにしているんじゃないかと思った。実際、俺がそのように騙されたので。でも、胴体はモロ芋虫だから、その説はやっぱりないか。考えるほどに、不思議な頭だ。

東南アジア某所にて。

IMG_2815.jpg
ヒシガタグモ一種Episinus sp.。地面すれすれにX字型の網を張り、ちょうどXの交点のところに定位して獲物を待つ。地面に向かって伸ばした2本の糸は、接地部のみ粘着物質で覆われている。偶然通りかかったアリなどがこれに触れてしまうと、糸の接地部がプツンと切れて、獲物は糸にひっついたまま宙吊りになる。するとクモが降りてきて、獲物の真上から雨あられのように糸を投げつけて仕留める。
本種を含むヒメグモ科のクモは、獲物を宙吊りにして無抵抗の状態にし、遠方から安全かつ一方的に攻撃を仕掛ける戦法を好む種が多いと思う。

ボルネオにて。

憤怒的小鳥

39.jpgカヤクグリPrunella rubida。長野にて。

本来は高山にいるが、冬は低い場所に降りてくる。毎年ピンポイントで決まった場所にやってきて、そこからあまり移動しないため、冬の間はそこに行けば必ず毎日会えるのがいい。
この鳥の仲間は乱婚制で、メスがとにかくオスに対して節操がないという噂がある。つがいを作っても、メスは旦那の目を盗んではよそのオスと逢引するという。

この鳥は、目つきがものすごくきつい。色もうんこみたいだし、正直言ってあまり愛玩できるような鳥ではない。しかし、鈴を振るようなチリリリ・・という美しい声は気に入っている。山暮らしで人を見慣れていないせいか、近寄ってもすぐ逃げない所も、観察しやすくてよい。しかし、茅潜りの名のとおり、うっそうとした茂みからなかなか姿を出そうとしない。
なお、「カヤクグリ 目つき」でグーグル検索したら、世の中には俺と同じことをこの鳥に対して思っている人間がいくらでもいることがわかって、やや安心した。

目つきの悪い鳥関連で思い出したのだが、東南アジア諸国では今、「Angly bird」とかいう怒った鳥のキャラクターが異常なほど流行っている。ゲームかアニメのキャラクターらしい。マレーシアだろうがボルネオだろうがタイだろうが、街のおもちゃ屋に行くとそれ関連のグッズばかり並んでいる。地球の裏側エクアドルやペルーでさえ見た。今や世界を席巻する勢いのキャラクターだが、なぜか日本ではうんともすんとも聞かない。誰かステマすればいいのに、流行らない理由でもあるのだろうか。

38.jpgヒメカゲロウ科一種Hemerobiidae sp.。成虫で越冬するらしく、冬季に見る場合がある。

長野にて。

40.jpgシジュウカラParus minor。長野にて。

冬の赤蟻

37.jpgタマバチ一種Andricus sp.。タマバチの仲間には冬季に出現する型と夏期に出現する型をもつ種類がいる。この手のタマバチはクヌギやコナラの新芽に産卵し、顕著な虫こぶをつくるので有名。本来の居場所はそうした木の枝上だが、風で落とされたものが地表を歩いているのをしばしば見かける。積雪があると、雪の上を歩くこともある。

長野にて。

35.jpgウスモンフユシャクInurois fumosa。厳冬期に出現する。長野にて。

冬季に活動する冬尺だが、この長野の森では1月から2月中旬までの間はまったく姿を見かけない。こいつらでさえ寒すぎるのであろう。

36.jpgハシボソガラスCorvus corone。お辞儀しながら鳴く。カラスはとても撮影が難しい。カメラを向けると何か危険なことをされると思ってすぐ逃げてしまう。それに、全身真っ黒なので、背景の色が明るすぎる場所だとシルエットになってしまう。

長野にて。

IMG_6688.jpg
アズマキシダグモPisaura lama。寒い時期になぜかよく見る。冬尺の類を狙ってか、灯りの周りに集まる。婚姻贈呈の習性で有名だが、未だに観察できていない。来期の課題。

長野にて。

背徳の水辺

IMG_4993.jpgきれいなゲンゴロウ。日本のオキナワスジゲンゴロウHydaticus vittatusと同種だろう。マレーにて。

ジャングルに通した林道のわだちにできた、僅かな水溜りにいる。昼間は決して見つからず、夜になると姿を現す。同じ場所にしばしばオオイチモンジシマゲンゴロウH. conspersusも見られる。リュウキュウオオイチモンジシマH. pacificusかもしれない。

きっとスジゲンゴロウH. satoiもいるはずだが、見たことはない。スジゲンゴロウはかつて日本にも分布したが、昨年の環境省レッドリストの改訂で絶滅種に認定された。国内で絶滅認定された4番目の昆虫である。昔の日本の甲虫図鑑を見ると「ふつう」と書いてあるので、誤植だと思っていた。しかし、どうやら本当にもともと普通種だったらしい。ここ20年位の間に、火の消えるように日本中どこからもいなくなってしまったのだという。本種の絶滅はこの期間中、いかに日本国内の自然環境がろくでもないものに成り下がったかを物語っている。

もし今後、東南アジアでスジゲンを見ることがあっても、心からは喜べない気がする。日本にかつて普通にいて今いない虫を、遠い異国の密林の中で見る気分たるや、如何許り。



23.jpgハエトリグモ一種。大型で艶消し調のトゲアリ擬態の種。今まで俺が見たこういう大型トゲアリ擬態のクモは、ネコグモ科のものばかり。ハエトリグモ科のものは、初めてかも知れない。

東南アジア某所にて。

25.jpgハネナシハンミョウTricondyla sp.そっくりのキリギリスCondylodera sp.。どっからどう見てもハンミョウにしか見えない。この手のキリギリスは以前に別の場所でも見たが、これの方が再現精度が高い。でも、この姿は幼虫の時だけのもの。東南アジア某所にて。

IMG_4099.jpg本物。タイにて。

IMG_558.jpgテングスケバ一種Dictyopharidae sp.。鼻高々で、植物の茎の先に付く。どこまでもお高く止まった奴。マレーにて。

IMG_878.jpgコガシラアワフキ一種Cercopidae sp.。種類が多く、色彩も多様。しかし、掴むとむかむかするほど苦々しい臭気を発する。派手な色彩は、毒虫であることを誇示するため。植物の汁を吸って生きているため、植物が持つ毒を体に溜め込んでいるのだろう。

マレーにて。

妖怪玉藻前・白面金毛九尾の者

24.jpg東南アジアの田舎にある売店に住み着いていたノイヌ。長い尾の毛が小便やら何やらでくっつき合って束となり、さらにそれが乾燥して幾つにも割けた結果、尾が何本もある妖怪みたいな姿になってしまったらしい。意図的に誰かがこうセットしたのか?
こんなアホみたいな珍獣、滅多に見られないと思って素早く2,3枚撮影したが、何故かそのうち1枚目がカメラの不調により撮影できていなかった。この魔獣が放つすさまじい妖力のジャミングにより、誤作動を起こしたのが原因である。

IMG_6224.jpgトラフタテハParthenos sylvia。マレーシア、クアラルンプールの観光チョウ園で撮ったズル写真。自然界では何度か見ているのだが、何故か一度も撮影に成功していない。

22.jpg変わったカメムシ。遺跡から出土した、なんかそういう物にそっくり。東南アジア某所にて。

筋肉が通りマース

21.jpgハエトリグモの一種。遠目に見ると、ほっそりしたヤマアリ亜科の仲間に見える。筋肉自慢を怠らない。東南アジア某所にて。

出初式

1.jpg
逆立ちするツノアブラムシ一種Cerataphidini sp.の兵隊。この仲間のアブラムシは、天敵と戦うのに特化した兵隊カーストを持っている。大型の捕食者が来ると、兵隊は脚で組み付いて頭部のヤリを突き刺す。また、逆立ち体勢になり、後脚で寄生蜂などを蹴っ飛ばす。
兵隊は防衛だけでなく、コロニーの掃除も担う。

東南アジア某所にて。