リリエール
2015/11/11|Category:海外・アフリカ

睡魔族が一人。魅了スキル、マラリアの使い手としてあまりにも有名。マラリアはアフリカの伝染病の中でも最もありふれたもので、なおかつ最も恐るべきもの。マラリアは世界各地に存在するが、アフリカでは特に死亡率の高い劇症型の熱帯熱マラリアが優勢である。魅了(チャーム)にかかってしまうと、初期のうちに適切な治療が成されねば高確率で死ぬ。
悪いことに、近年マラリアは薬剤耐性を持っていることが多く、かかると治療がしばしば困難になる。また、それを媒介する蚊自体も殺虫剤に耐性を持ってきているようだ。


この他、今回はあまり見なかったが皮膚を腐らせるリーシュマニア症の使い手サシチョウバエ、錯乱の後に昏睡して死ぬ恐怖の眠り病を媒介するツェツェバエ、各種熱病を標準装備するマダニなど、様々な睡魔族がジャングルに潜んでいた。
アフリカの吸血生物は、ほぼ例外なく全てが何らかの病気を人間にうつす。そしてその病気の多くが、揃いも揃って人間にやっかいなものばかり。古くから人間が住んでいた大陸ゆえ、人間を食い物にするよう特化した病原菌や寄生虫の種数も段違いに多いのである。
アフリカの調査では、こうしたものたちとの戦いにより体力も精神も消耗していく。