2016/01/26|Category:海外・東南アジア
2016/01/25|Category:海外・東南アジア
2016/01/25|Category:海外・東南アジア

同所的に分布し、日本の南西諸島にもいるフチトリゲンゴロウC. limbatusとは、外見では体サイズ以外で区別不可能らしい。大型の立派な種で、現地では食用になることもある。
日本のフチトリゲンゴロウは、生息地である南西諸島の湿地や溜池が目に余る乱開発、あるいは植生遷移に伴う自然消滅の憂き目に遭い、激減した。嘆かわしい事に、それにマニアの乱獲がとどめを刺したとも言われる。現在、国内希少野生動植物に指定され、日本では捕獲が厳重に禁じられている。法律を杓子定規に取れば、たまたま網を池に突っ込んで偶然網に入っただけでもお縄になる。とは言え、既に日本の個体群は、もはや現存しているかどうかも微妙な有様。
また、例によって厳重に禁じられているのは採集だけ。開発で生息地を潰すのは事実上合法がまかり通る。採集を禁止しても虫マニアが憤死するだけだが、開発を禁止したら世の大概の人間が憤死するから。
浅い池をスイスイ泳いでいた。素手で取り押さえ、なでくり回してから解放した。日本じゃこんな体験は、もう出来ない。
※指定種を非意図的に偶然捕らえた場合、手はずをきちんと踏めば必ずしも違法とはならないそうです。haino様、ご教示誠にありがとうございます。
シャープ潰・・
2016/01/24|Category:海外・東南アジア
2016/01/24|Category:海外・東南アジア
2016/01/22|Category:海外・東南アジア

熱帯でニシキヘビに遭遇することなぞ滅多やたらとないが、この遠征時では1週間のうちに2度3度近辺で出没した。夜間、川べりを歩いていたら見つけた。傍に座ったら水から上がってこちらへと近づいてきたが、写真を撮ろうとこちらが動いたらすぐきびすを返して水中に入った。2mくらいある個体だったが、マグロカツオ級の信じがたいスピードであっという間に泳ぎ去ってしまった。
2mというと日本の青大将のでかい奴とどっこいどっこいだが、ニシキヘビとしては恐らく生身の人間が一人で戦って勝てるかどうかギリギリくらいのサイズだろうと思い、手を出さないでおいた。アミメニシキヘビは、現在確認されている現存種としては最も長くなるヘビで、性格は筆舌に尽くし難いほど荒い。過去には人を呑んだり噛み殺した記録がある。しかも、この10年20年位の間で複数。
いろんな意味で、人を食った顔をしている。
2016/01/22|Category:海外・東南アジア
危機黄瓜
2016/01/21|Category:海外・東南アジア
2016/01/21|Category:海外・東南アジア
可憐ノーラ・メーザース
2016/01/20|Category:海外・東南アジア
2016/01/19|Category:海外・東南アジア
2016/01/19|Category:海外・東南アジア
ヘイリスンルックウォッチャウ
2016/01/18|Category:海外・東南アジア
2016/01/16|Category:海外・東南アジア
2016/01/15|Category:未分類

この島の住人の多くは、開発業を生業としているそうだ。島という立地上、産業も限られる。雇用を生み出すため、森を切り開いて林道やダムを作る方向に走るのは必然であろう。生活のためにやらざるを得ないのだから、余所者がそれに対してどうこう言うのは筋が違う。
理屈としては分かっている。しかし他方、近年奄美大島では条例により、昆虫を含む小動物の採集者を締め出す動きが急速に進んでいる。自然を守れ、虫を捕るなと追い出された後、その虫の住む森が根こそぎズタズタにされ、重機でならされていく様を、追い出された側はどう思いながら見ていろというのだろうか。
ここに限った話でなく、最近こういうのが各地であまりにも多すぎる。本当に虫を守りたければ開発をやめればいいのだが、それはやめることはできないしやめるつもりもない。その免罪符に、虫マニアを手堅く自然破壊の仮想敵に仕立て上げ、叩いているとしか解釈できない。
その片鱗は、少し前に環境省が作った「希少種乱獲するなポスター」にも現れている(http://www.env.go.jp/nature/yasei/rd_p/)。採集行為が、開発に次ぎ生き物を絶滅に追いやる第二の要因だとして大々的に報じている。それ自体は事実なのだろうし否定するつもりもない。しかし、ならばなぜ「開発は生き物を絶滅に追いやる第一の要因なのでやめよう」ポスターは作らないんだろうか。なぜ第一の要因を棚に上げて、わざわざ第二の要因をこうまでして叩きたいんだろうか。
もはや虫マニアを叩く行為自体が自然保護活動になっている。
今まで、いろんな場所へ虫探しをしに行って、各地で数え切れないほどの「自然保護のため、虫を捕ってはいけません」看板を見てきた。率直に言って、それら地域のうち8割方は、看板だけ立てて何もしてない。でも、立てた側はそれでいいのだ。虫マニアをその土地から消しさえすれば、すなわち自然が保護されたと思っているのだから。
「自然保護のため、虫を捕ってはいけません」と言えば、他に何もしてなくても、自然を愛し、頑張って保護しているように、対外的には見せられる。そう言われた方も、この人はすごく自然を愛して頑張って守ってるんだと思えてしまう。実に素晴らしい、素敵な言葉である。
あの削られている斜面の重機のキャタピラのすぐ手前にもしアマミナガゴミムシがいたとしても、拾っちゃだめなのだろうか。マニアが拾って標本にするため殺すのは悪逆非道で違法でだめだが、重機で踏みつぶすのならいいのですか、そうですか。
2016/01/14|Category:クモ
エレンミラメーザース
2016/01/12|Category:甲
2016/01/10|Category:鱗

極小種で、民家周辺の芝生などに掃いて捨てるほどいる。風に舞う紙クズのように、大量にチラチラと低空を這うように飛ぶ。ド普通種のため、蝶マニアも跨いで通る駄蝶と見なされている。
しかし、薄曇りの朝に翅を全開したオスの、この南国の海を思わす深い蒼は、あらゆる南西諸島の蝶が持ちうる中で一番上品かつ気高い色である。あの昆虫並の小ささのキクイタダキが鳥の王として、ルクセンブルクの国鳥になった理由が何となく分かる。
今は亡き某出版社が、かつて南西諸島の島々の「蝶採集マップ」というものを出していた。この島のここの山にこの時期行けば、この種の蝶がいる、というのを事細かに記した本で、昔の蝶マニア達のバイブルと言っても差し支えない代物だった。しかし、このマップは比較的早くのうちに絶版になった。乱獲を助長するとか、自然破壊の元凶だとか世間から猛烈に叩かれ、増刷することなく事実上発禁になったためだとも伝え聞いている。
その一方で、いま日本中のどこの釣具屋でも、ピンポイントでここの防波堤にこれこれこういう魚が釣れるみたいなマップは10も20も置いてある。内容としては、蝶採集マップの蝶を魚に挿げ替えただけのものだが、あれはいいのか。
2016/01/09|Category:直
2016/01/08|Category:鱗
2016/01/07|Category:甲
2016/01/06|Category:甲
2016/01/05|Category:甲


湿気で背面の気門を塞がぬようヒョウタン型にくびれて盛り上がった体形、縦穴の壁面を這うために発達したクモのように長い脚をもつ。ここまで特殊化した体型のものは国内にほとんどおらず、超洞窟種と呼ばれている。しかし、海外の洞窟にはこれよりさらにヤバイ姿の超洞窟種がいくらでもいる。
地下流水に磨かれた、真っ白でなめらかな石灰岩の上を這い回るこの虫の姿は、まさに紙の上に滴り落ちたひとしずくの血液。
こいつほどではないが、地下生活への特殊化著しい日本産種としては、九州のある洞窟にのみ住むキバナガメクラチビゴミムシが知られる。様々な理由により捕獲が至難なことで有名だが、どうにか向こう1年以内に仕留めようと画策している。生きた姿をまだ誰も撮影したことがない。
2016/01/04|Category:甲