2987.jpgキンアリスアブMicrodon auricomus。茨城にて。

東日本の平地にいて、幼虫期はクロヤマアリの巣で育つ。長野ではこれに酷似して腹部の雰囲気が違うコマチアリスアブばかりだったので、見ていて少し新鮮な気分。

今日から当面、ここは放置か。

2985.jpgミズムシAsellus hilgendorfi。白癬菌とは関係ない甲殻類。高知にて。

日本全国の、やや汚れた水質の池や川で見られる。そのため、やや汚れた水域の指標生物のようにしばしば言われるが、清涼な地下水にもかなり侵入する。本来、薄汚い灰色の体をしているが、地下水で見られる個体にはやたら色素が薄いものが少なくない。
写真の個体は、とある洞窟内のたまり水で見つけたもの。色が薄かったので、もしやと思って撮影したのだが、しっかり眼がついてやがった。

淡水性のミズムシ科には、日本だけでもけっこうな種数が知られているらしいが、無印のミズムシ以外はすべて地下水性。真の地下水性の種は、体色が完全に抜けて真っ白けで、しかも無眼。いずれの種も、洞窟内のたまり水や湧き水の吹き出し口から得られるというが、ヨコエビに比べて遥かに採集しにくく、俺はまだ一度も発見に成功していない。

2986.jpg洞窟で見たスレンダーなカマドウマ。おそらくイシカワカマドウマだろう。高知にて。

西日本の洞窟には、普通に地表で見るものよりも明瞭に体格が華奢で、かつ突出部が長めのカマドウマが大量に生息しており、かつてホラズミウマと呼ばれていた。しかし近年、そのホラズミウマと呼ばれていたものが地域固有性のそこそこ高い複数種からなっていたことがわかり、分類学的な整理がなされた。
今やホラズミウマという名の生物はおらず、地域によりイシカワカマドウマやキュウシュウカマドウマなどの名が与えられているようだ。でも、聞いたら誰でも洞窟の生物であると推測出来るホラズミウマの名をなくしてしまったのは、悪手に思える。

なお、洞窟に好んで生息はするものの、彼らにとって洞窟での生活は必ずしも生存に必須ではない。

2984.jpgカミキリモドキ。高知にて。

触るとかぶれるカミキリモドキ類のことを、西のほうでは兵隊虫と呼ぶらしい。なんで兵隊なんだろうか。

2983.jpgカギバアオシャクTanaorhinus reciprocatus。でかい。高知にて。

2982.jpg
コクワガタDorcus rectus。茨城にて。

ド普通種だが、実はものすごく奥が深くて味わい深い。

2950.jpgムシヒキ。茨城にて。

いわゆるマガリケ系。見通しよい枝先で、目の前を何かが通過するのをひたすら待つ。

2954.jpgハグルマトモエSpirama helicina。なにを考えたらこういう模様になるのだろうか。茨城にて。

来週末より、超魔界村までしばらく遠足に行くことに。レッドアリーマーに一撃食らってパンツ一丁になる事は、さすがにあるまいと信じたい。

2980.jpgヨツメトビケラPerissoneura paradoxa。茨城にて。

山間部の沢で、初夏に現れる。派手ではないが美しい。個体変異が激しく、翅に目がないものもいる。

2972.jpgオドリバエ。埼玉にて。

肉食昆虫において、前脚がカマ状に変形している例はいろんな分類群で知られており、オドリバエもその例に漏れない。しかし、この時見たこいつは前脚ではなく中脚が強靱なカマになっていた。中脚がカマ状の肉食昆虫というもの自体を初めて見た。

2970.jpg近くには、予想通り中脚で獲物を捕らえている個体が居た。

2971.jpg明らかに前脚は添えるだけで、実質中脚だけで獲物を把握している。へんな生き物もいるもんだ。捕まえる瞬間を見ていないのだが、いったいどうやって中脚で獲物を捕まえるんだろうか。絶対前脚でやるよりもやりづらいぞ。
アタックの瞬間、腕立て伏せみたいな体勢で一度上半身を思いっきり上に反らさないと、中脚を前方には繰り出せないと思う。ハイスピードカメラで観察しないと、この謎は解けまい。

オドリバエ科の昆虫は、国内だけでも恐ろしいほどの種数がいて、正確に種同定出来る者は世界に数人しかいないとか。

2975.jpgクワキジラミAnomoneura mori。埼玉にて。

桑の害虫。幼虫は桑の葉裏に大量に取り付いてしおれさせ、その内側に潜む。甘露をたくさん出し、舐めると人間でも十分すぎるほど甘く感じる。

2979.jpg最近、この生き物をうまく使い、トンデモナイ爆弾を運ぶ精霊の存在が明かされた。それが見たくて、傍で一時間くらい座って待ち続けたが、時間を無駄にしただけだった。

2974.jpgモモコフキアブラムシHyalopterus pruni。埼玉にて。

季節によりバラ科樹木と、河川敷のヨシの間を行き来する。野外ではヨシの葉裏に、初夏たくさん群がっているのを見かけることが多い。これを食いにジュウサンホシテントウがやってくる。

2978.jpg
キボシアシナガバチPolistes nipponensis。埼玉にて。

キボシアシナガバチのキボシというのは、どこのことを言ってるのだろうか。幼い頃、腹に黄色い紋があるコアシナガバチのほうが、よっぽどキボシの名を冠するに相応しいじゃねーかと思っていた。というより今もそう思っている。
顔面の黄色い部分をもってキボシというのだろうか。でもコアシだってそれは同じだ。全体的に、コアシにくらべてキボシはあまりにも外見にキボシ要素がなさすぎる。

2977.jpgヨツボシケシキスイLibrodor japonicus。茨城にて。

クヌギの樹液に集まる「その他大勢」の虫の筆頭。小さいが、結構美しい。そして外見が思いの外クワガタじみている。オス同士で争う様も、クワガタ以外の何者でもない。

2976.jpg幼い頃、ケシキスイを景色吸いだと思っていた。電車には乗せられない虫だと思っていた。

2981.jpgヒメホソクビゴミムシBrachinus incomptus。茨城にて。

ガス銃を隠し持つ。平地の水田脇に生息する、典型的な里山昆虫。河川敷のもっと砂っぽいところに多いコホソクビゴミムシに一見似ているが、全体的に横幅がより広い。そして前翅に青みの光沢がない。拡大して撮影すると、むしろオオホソクビゴミムシと区別しがたい雰囲気。
割と少ないらしい。ネット上にも画像が多くない。俺も生まれて初めて見た。

現在、根城にしている谷戸には、これをはじめおびただしい数と種の湿地性ゴミムシがいる。だのに、なぜ粉もんとシャイニングイエローサイドがいないんだ。せめて前者くらいはいるはずだぞ。

2973.jpgフタホシテオノグモCallilepis schuszteri。茨城にて。

脚の赤色と腹部の模様が美しい。日中、高速で地表を走り回る。これの行動生態に関して前々から思うことがあり、観察してやることにした。
その思うことというのは、結局のところ外国で観察されたことの二番煎じそのものなのだが、構うものか。何せ、日本でまだ誰一人、このクモのそれをちゃんと見たことがないのだ。それを最初に見た日本人になれる以上の喜びが、他にあるか。