2017/08/31|Category:半
2017/08/30|Category:膜
2017/08/29|Category:甲
2017/08/27|Category:甲
2017/08/26|Category:直
大型のキリギリスで、オスは翅が短いがよく鳴く。世界で対馬にしかいない。しかし、その対馬の中にあってはド普通種で、島の全域に渡り広く見られる。
ツシマフトギスは、分布が世界的に見て非常に限られるというだけの理由で、別に絶滅に瀕している訳でもないのに長らく環境省レッドに載せられ続けていた。第一次の時から延々とリスト入りしていたが、最新の改定でようやく外されている。
「レッドリストはあくまでも絶滅しそうなもんリストなのであって、珍しいもんリストとは違う」ことを人に説明する上で、ツシマフトギスは分かりやすい例になってくれる。
ド普通種とはいえ、大きくてなかなかカッコいい魅力的な生物だ。道端にたまたま出て来た個体を見つけて、すぐ取り押さえた。そのまま掴んで、車に轢かれないよう近くの草地に運んで置いた所、いきなりその場でシリシリシリ…と鳴き始めた。
キリギリスやコオロギで、人間に掴まれるほどのディスターブを受けた直後に鳴くというのは、かなり異例に思える。この個体がたまたま神経の図太い奴だったのか、この種自体がそういう性質のもの故なのか。
※東南アジアなどにいる大型キリギリスの中には、敵に掴まれると威嚇のため鳴くものがいる。でも上記の例は、掴まれている間は鳴かず、解放された後鳴いたので、威嚇とは考えにくい。
2017/08/25|Category:甲
2017/08/24|Category:甲
2017/08/23|Category:甲
2017/08/22|Category:膜
2017/08/21|Category:クモ
2017/08/20|Category:膜
2017/08/19|Category:膜
2017/08/18|Category:鱗
2017/08/17|Category:半
2017/08/16|Category:鱗
2017/08/15|Category:直
2017/08/13|Category:甲
2017/08/11|Category:膜
2017/08/09|Category:直
2017/08/08|Category:直
2017/08/07|Category:半
2017/08/06|Category:未分類
平地の水田やヨシ原など、湿っていて開けた環境に特異的に現界する。最初、関西地方から見出されたらしいが、その後盤石な産地は関東平野くらいである。
やっとのことで見つけた。この手の仲間の中では際立って美麗なので、虫マニアの間では有名。これ見たさに、かなりあちこち時間と金をかけて探し回ったものだった。実のところ、思いのほか足元にいた。灯台下暗しとはこのこと。そこそこ数もいるようなので、定期的に顔出しに行こう。
多くの虫マニアは、普通これを夏ではなく冬に探す。この手の虫は、夏は各個体が散り散りになって活動するので見つけにくい。さらに、その生息地たるヨシ原などの湿地は夏に草ぼうぼうとなるため、地面の虫を探すのが極めて難しい状況となる。が、冬になると水田脇の土手の土中でしばしば多数個体が集まって越冬するため、運よく掘り当てれば一度に効率よく集められるのだ。しかし、このやり方はたまたま同じ場所で越冬している多くの無関係の生き物まで、寒空の下に引きずり出し放置することになるため、倫理上多大に問題がある。
また、越冬環境に対し不可逆的なダメージを与えるので、翌年以降その場での虫の生息状況に、著しい悪影響を成しかねない。一度にごっそり採れてしまうので、みだりな乱獲にもつながる。かつてこの手の仲間の有名産地だった、某県のメールサーペントレイクも、明らかに先人どものそうした行為により、もはや湿地性種が比較的環境的負荷に強く普通種のコキべリとヒメキベリとオオトックリしかいない世界になってしまった(自然の成り行きだけが原因で、あそこまで普通種ばかり生き残り、人気種のみ特異的にいなくなる状況は考えにくい)。
だから、俺は極力産地の環境を温存したいのと、後世の虫マニアから老害扱いされないように、あえて活動期の見つけにくい個体を目視で探す方法にこだわっている。虫様に、こちらから逃げ延びる余地を与える採集法を心がけている。
ゴミムシの仲間は、甲虫としてはものすごくマニアが多い人気の分類群である。加えてこの仲間は、上述のように一度に効率よく多数個体をごっそり採り尽くす方法がいくつかあるため、非常に乱獲しやすい。そのため、上の種のようにそこそこ美麗かつ珍しい種となると、多くのゴミムシマニアは自分の知っている産地を秘匿し、口外しない傾向が顕著だ。他の奴に来られて場を荒らされるのが嫌だし、自分以外の人間がそれの標本を持っているのが気にくわないのだ。
こうした事情により、ゴミムシの珍種に関しては、虫マニア同好会誌を漁っても「これがここで採れる」などという情報が(特に最新のもの程)そう簡単には得られず、初心者にはとても探索の敷居が高い。ただでさえ産地開拓には苦労しているので、なおさらゴミムシマニアは苦労して自力で発見した産地を他人には教えたがらない。環境省レッドには、かれこれウン十年も発見例が公式に報じられていないゴミムシが数種リストアップされているが、実際には最近も見つけている者は見つけているらしいとの噂は常々聞く。彼らが公的な紙面上でそれを記録として発表しないので、見つかっていないものとして扱うほかないのである。
そうした人間らの轍を踏むように、俺もこの場所を秘匿するわけである。しかし、生息情報を公表しなければ他のマニアに場を荒らされることはないかも知れないが、その代わりそんな珍しい絶滅危惧種がそこに生息しているなどつゆ知らぬ行政などの手で、場所が潰されてメガソーラーやら道路やらになってしまった、という事になりやすい。
珍しい生き物の生息地を最初に知ってしまった者は、必ず情報の公開か秘匿かの板挟みに苛まれることになる。
2017/08/05|Category:クモ
2017/08/04|Category:直
水田に生息し、初夏から鳴きだす気の早いコオロギで、暖かい地方ほど多い。ジッジッジッ・・・と、あまり美声とは言い難い声で鳴く。何となく、同じ時期に同じく水田で合唱するアマガエルの声に似た感じがする。
このコオロギの声は、静かな場所で聞けば全然アマガエルの声とは似ても似つかない。しかし、あまり注意関心を向けていない耳で聞いた時、アマガエルの声に混ざっている「G」とか「Z」みたいな感じの音が、このコオロギの声に混ざっているそれと非常に似通って聞こえるのだ。
寒冷な長野県の、特に松本地方にはかつてほとんど分布していなかったらしいが、2000年以後急速に広まって普通種になったという。大学時代、カエルを見に夜の水田に出かけた時にはお馴染みの虫だった。そういえば、信州のクソ田舎にいた頃、地元の自然愛好家の一人が「タンボコオロギはアマガエルに、声で擬態しているんだ!」と言い張っていたのを思い出した。
発想としては面白いが、それはない。コオロギが、自分の天敵であるカエルを手元に呼び寄せてどうするんだ。似てさえいれば、何でもかんでも擬態ではない。
野生のエリザ
2017/08/03|Category:甲
2017/08/02|Category:脈