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3360.jpgアシブトハナアブHelophilus eristaloideus。茨城にて。

その辺の日だまりに普通にいて、縄張りを構える。

3362.jpgクロヤマアリFormica japonica。茨城にて。

冬眠から明け、巣の拡張工事中。考えると、毎年この時期しかクロヤマアリを撮っていない。

3357.jpgオオゴミムシLesticus magnus。茨城にて。

市街地でも見かける。大形でよく目立ち、しかもぱっと見これに似た珍しい別種がいくつかいるので、フィールドで見つけるといつも慌てさせられる。

3358.jpgツグミTurdus eunomus。茨城にて。

今は薄汚い色だが、北へ帰る直前には見違えるほど美しくなる。

3359.jpgバンGallinula chloropus。茨城にて。

池を徘徊し、冬眠中のアメリカザリガニをつつき出しては食い殺しまくっていた。

3356.jpgキシノウエトタテグモLatouchia typica。茨城にて。

ハッチに隠れて、獲物が近くを通るのを待ち受ける。

3353.jpgトビイロシワアリTetramorium tsushimae。茨城にて。

トビシワは今時期、巣内に高率で丸っこくて脚の短い緑がかったアブラムシをかくまっている。恐らく、ハルカワネアブラムシParacletus cimiciformisと思われる。このアブラムシ、昔から日本中どこでもトビシワの巣を暴くとよく姿を見かけてきた。俺はこれまで別段注目していなかったのだが、近年このアブラムシがとんでもない大立ち回りを演じていることが明かされた。
このアブラムシには、同種なのに外見の異なる2タイプの個体が出現し、どちらもトビイロシワアリの巣に住む。片方は丸っこい体型をしており、地中で雑草の根に取り付いて汁を吸いつつ、アリに保護される。ところが、もう片方はやや光沢があって半つぶれの饅頭みたいな姿の奴で、これは植物の汁を吸わない。なんと、トビシワの幼虫に取り付いて吸血するという肉食性を示すのだ。こいつは体からアリのそれに似たプロファイルの体表成分まで出しており、化学的にアリに擬態して己の存在と悪事がバレないようにしているという。

一般にアブラムシという虫は、甘露を介してアリと関わりを持つことでよく知られている。しかし、世の中に知られるアブラムシ類の9割方は、特定種のアリに面倒を見てもらうことが生存に必須ではなく、また場合によってはアリの保護がなくても生存可能なものもいることから、好蟻性昆虫として見なさないのが普通だ。「アリの巣の生きもの図鑑」でも、しいて言えばアリとの関係が密接なクチナガオオアブラムシ属以外、アブラムシは載せなかった。大概種のアブラムシに見られる程度のアリとの関わり方まで好蟻性と呼んでしまうと、世の中にいる殆どの陸上生物を好蟻性呼ばわりしなければならなくなってしまうだろうから。
そんな中ハルカワネアブラムシは、その生態的・生理的な特徴を鑑みればれっきとした好蟻性アブラムシと呼んで差し支えないだろう。

このアブラムシがアリの巣内で幼虫から吸血するさまを、どうにかうまく撮影できないかと考えているのだが、今のところ妙案が浮かばない。

Salazar, A., Fürstenau, B., Quero, C., Pérez-Hidalgo, N., Carazo, P., Font, E., & Martínez-Torres, D. (2015). Aggressive mimicry coexists with mutualism in an aphid. Proceedings of the National Academy of Sciences, 112(4), 1101-1106.

3355.jpgトビイロケアリLasius japonicus。茨城にて。

気づいたら、もうアリが表を出歩く季節。

3354.jpgクワエダシャクPhthonandria atrilineata。茨城にて。

越冬態が桑の枝にきわめてそっくりな、知る人ぞ知る擬態昆虫。しかし、これのつく部位には明らかな傾向があるので、コツをつかめば初見の土地でもすぐ擬態を見破れるようになる。

3352.jpgマヒワCarduelis spinus。茨城にて。

カナリアのように美しく可愛い。事実、カナリアの親戚なのだから当然か。冬季、市街地にもしばしば群れを成して来るが、たいてい高い樹幹から降りてこないので存在に気づきがたい。

3346.jpgシジュウカラParus minor。茨城にて。

枯れたヨシの茎をバリバリ剥き、内部で越冬する虫を食い殺す。
3345.jpgとても賢いので、虫がいる場所を的確に見抜いて攻撃を仕掛ける。

恐竜が羽毛を発達させた理由は諸説あるらしいが、その一つに樹上の昆虫を捕らえたり、飛翔中の昆虫をジャンプして捕らえる生活をするうちに、より羽毛っぽい鱗を発達した個体が生き残りやすくなり、今の鳥のようなものが出来たという説がある。
だから鳥が死にものぐるいで昆虫を探し、襲うさまを見ると、俺は今まさに生きた本物の恐竜を見ているのだという感じがしてきて楽しくなる。

3347.jpgアオジEmberiza spodocephala。茨城にて。

たとえ小さくとも、鳥がめいっぱい口を開くとそれなりに恐ろしげな顔に見えるから不思議だ。恐竜なのだから当然か。

3350.jpgトギレ(フユ)エダシャク Protalcis concinnata。茨城にて。

冬尺の一種で、一番最後に出現する部類。早春にのみ成虫が発生する。冬尺の仲間はメスの翅が退化することで知られるが、これのメスは退化の度合いが一番低く、頑張れば飛べそうな見た目をしている。まるで切手みたいなギザギザの、可愛い翅を持っているのだ。
このメスはどうしても一度現物を見たいと思っているのだが、なぜか全く発見できない。信州にいた時から、モノ自体はすぐ傍に生息していたのに、どういう訳かメスだけは発見できなかった。

3349.jpgヨスジノコメキリガEupsilia quadrilinea。愛知にて。

晩秋と早春に成虫が活動するキリガ類の一種。夜間、雑木林に糖蜜を塗ったくると召還できる。この種はこの仲間では一番のド普通種だが、それでも他のガが飛ばない寒い夜に一匹だけでも来てくれると嬉しい物である。

3348.jpgトビモンオオエダシャクBiston robustus。愛知にて。

早春の短期間だけ発生するガ。氷点下を下回る気温でも、夜間灯火に飛んでくる。ゆえに早春の灯火採集では、ボウズ逃れ要員の一人。

3340.jpgスズメ。茨城にて。

3341.jpg砂浴びしていた。体表の寄生虫を落とすため、大概の鳥は水浴びするが、砂浴びまでする種はかなり限られる。スズメは水浴びも砂浴びもするのだが、水浴びの直後には砂浴びしないという。全身大変なことになるから。
しかし昔NHKのラジオでとある鳥の専門家が、過去に一度だけ水浴びの直後にうっかり砂浴びをしてしまい、泥団子と化してしまったスズメを見たと言っていた。俺も一度は、そんなマヌケなスズメを見てみたい。

3343.jpgハシブトガラス。茨城にて。

何かの手羽先をくわえては放ししている個体を発見。ハトでも襲ったのかと思ったが、どうも仲間の死骸の一部らしい。共食いだ。

3344.jpg地面に手羽先を埋めて隠した。埋葬にも見えるが、単に食料を隠しているだけの行動に過ぎない。カラスにとって、死ねば仲間も単なる餌でしかない。

カラスは数の多さの割に死骸を見かけないので、いつどこで死んでいるのか疑問に思う人もいるらしい。実際にはねぐらをはじめ、人の目に付かないところで日々普通に死んでいる。死骸は仲間を含め、他の生物に速やかに食われてなくなるので、容易に見つからない。

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コゲラDendrocopos kizuki。茨城にて。

樹幹を自在に這い回り、樹皮や幹内に隠れた虫を的確に見つけ出して食い殺す。越冬中の虫にとって、避けがたい天敵。
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見ていると、時々樹幹を小突きながら耳を押し当てるそぶりを見せる。木の空洞内にいる虫の音を拾っているのだろうか。

3335.jpgハシブトガラス。茨城にて。

夕闇迫る公園で、どっかからかっぱらってきたであろうサッポロポテトを地面にぶちまけ、ガツガツ食いまくっていた。ノド袋に詰め込めるだけ詰め込んではどこかに飛んでいって隠し、また戻ってきてはノド袋に詰め込むサイクルを、全部なくなるまで繰り返した。
その様が実に美味そうだったので、俺も速攻でスーパーに行きサッポロポテトを買った。

3334.jpgセグロセキレイMotacilla grandis。茨城にて。

水生昆虫の大敵。昔の図鑑には日本にしかいないと書いてあったが、最近ではそうでもないらしい。

3338.jpgハシブトガラスCorvus macrorhynchos。茨城にて。

ブトは顔立ちこそボソより無骨で不細工に見えるが、体の濡れ羽色の美しさはボソより遥かに上だと思う。しかし、その色彩を写真で写し取るには、明るめの薄曇りの日でなければどうしようもない。これはピーカンで晴れている日のもので、全く話にならない。

3337.jpgスズメPasser montanus。茨城にて。

今年の冬は理不尽に寒すぎて、恐竜くらいしか外周りで手堅く探せるものがない。

3331.jpgビンズイAnthus hodgsoni。茨城にて。

夏は高い山の上にいるが、冬は山に食う物がないので里まで下りてくる。

3330.jpgウスバフユシャクInurois fletcheri。茨城にて。

真冬の都市部の公園という、動く虫が何一つ見つからなそうな環境下でも探せる、数少ない獲物。

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今回の遠征の、真の目的。その一部。

今回は全体的に、前回よりも得るものの数は少なかった。気候と環境が、当初想定していたものとはかなり違っていたのが一番の理由。しかし、今回来なければ絶対に仕留められなかったものを仕留めることが出来た。それは、あの書をより完全なものとするためには不可欠なピースであった。
また、学術的にきわめて重大な発見が一つあった。これを発表すれば、その分野においては、それなりの影響を及ぼすことになりそうだ。

今回の旅は、こないだとは違って帰国当日にストをぶつけられたり、旅行代理店にはめられたりすることなく、帰路は平穏だった。帰りの便の機内で、俺の2-3列前の席に、およそ義務教育を経たかも疑わしいほど常識と理性の欠落した白人高校生グループが陣取り、これから離陸するというのに猿のように座席から座席へと飛び移ったり、座席を折れんばかりの勢いで激しく前後に揺らして威嚇したり、割れんばかりの大声で放歌したり、添乗員にセクハラしたりしていたのを除けば。

3329.jpgナイルスナボア。ケニアにて。

夜間、灯火採集中に同行者が捕らえたもの。地下性ヘビで、くびれのない筒状の体で地中に潜って生活する。人間には特に害のない無毒種だが、周りにいた現地人の野次馬どもからのブッ殺せコールは激しかった。
アフリカは致命的な毒蛇がざらにいるので、毒のあるなしに関わらずそういう気質を地元民が抱くのは当然であろう。同じく毒蛇王国たるタイの山奥に行ったときも、現地の子供が森で見た青ハブを執拗に叩き殺そうとしていたのを覚えている。

スナボアは無事に地底に帰した。

大草原の大きな天使

3324.jpgオオガラゴ。ケニアにて。

ブッシュベイビーと呼ばれる猿。夜中、そこらの木の上で人間の赤子みたいな声で盛んに鳴く。近縁の小型種ショウガラゴは小さくて可愛らしく、かつてはテレビアニメ「世界名作劇場」で主役を張ったほど。だが、こっちは日本のムササビくらいでかい。正直あまり可愛くはない。
人間とは似ても似つかない風貌で、ぱっと見どちらかというとネコか何かに近そうなフレンズだが、指を見れば一丁前に平爪なのが面白い。

グレート・ニタ

3319.jpgサスライアリ。ケニアにて。

タイタヒルズのサバナでは、人とライオンが共存して暮らしている。人の居住区は、大仁田厚の戦うリングよろしく周囲を電流爆破付きの有刺鉄柵で囲われている。そんな囲いが、サバナの幾つかに点在している。
夜間、ライオンが水を毎日飲みに来る池の傍にある小さな囲いの中で、たまたまサスライアリの行列を見つけた。絶対防護領域の内側だと思って安心して観察していたのだが、ガイドに「俺の見える位置には必ずいろ。ここの鉄柵の電流は夜は切っている。ライオンが鉄柵をよじ登って柵内に入ってくることがあるぞ」と言われて、一気に肝が冷えた。そんな状況で、ライオンの襲撃に常に最大限の警戒を払いつつ、アリの行列にときどき紛れて歩いてくるゴマ粒サイズの虫を撮影し続けたのだった。

国内外を問わず、生き物の写真家は大変な労力をかけて、時に自らの命も危険にさらしつつ写真を撮影している。

3327.jpgクロハラチュウノガン。ケニアにて。

密かに見たいと思っていた恐竜の一種。現地ではノガンモドキだと思っていたが、ノガンそのものだった。ノガン科は乾燥地帯の平原に生息する恐竜で、身を隠せるものがほとんどない環境に住んでいるため、ものすごく用心深い。車に身を隠しながらでないと、とても至近までは寄れない。
草丈の高い草むらが、しいて言うならば彼らにとって隠れ家らしい隠れ家。色彩が地味なのもあいまって、見事なほど背景に溶け込んでしまい、動かないと発見は至難。だが、それでもサファリのガイドは簡単に見つける。

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オスはメスよりは多少凝った模様を示す。人間に対しては極端に臆病な反面、自分より弱小な生物に対しては無慈悲。

かつて地球上を闊歩した恐鳥の末裔たるノガンモドキのほうも、いつかは拝みたいものだ。

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ダチョウ。ケニアにて。

頭を低くしている。肌の色が真っ赤に染まっている。こちらの接近に対し、極度に警戒している状態。