3424.jpgヒメヒラタシデムシThanatophilus sinuatus。茨城にて。

小型のシデムシで、河川湖沼の岸辺にある開けた砂地に生息するものらしい。この個体もまさにそうした環境で見た。すぐ傍に、禍々しいボラの打ち上がった腐乱死体があったので、これに誘引されて飛んできたようだ。
世間的には普通種の範疇らしいが、こんなもの30年以上生きてて初めて見たぞ。言うほど普通には思えない。

3423.jpg精霊。

とにかくでかい。わざわざどこで見たかなど書かないが、これは地域色がかなり顕著に出るものなので、見る者が見ればおおよその撮影地点を特定できてしまう。いずれ、青や緑の奴を拝みたいものだ。

3420.jpgツマグロかヤツボシ、どちらかのハナカミキリ。

茨城にて。

3419.jpgエゴツルクビオトシブミ。茨城にて。

オトシブミは本当にすごい形をしている。外国にいるキリンオトシブミみたいな極端な奴じゃなくたって、日本のこういう種で既に珍奇昆虫の範疇だ。

3414.jpgツツハムシなのは分かるが、何者なのかよく分からない奴。ワレモコウを食っていた。

※ヤツボシツツハムシCryptocephalus japanusでした。はむし様、ご教示誠にありがとうございました。

茨城にて。

3421.jpgクヌギカメムシの何か。茨城にて。

わざわざ裏返さなかったので、無印かサジかヘラかわからない。秋口に産卵しに樹幹の低いところへ下りてきているのはよく見るが、初夏に成虫の姿を見ることはなかなかない。新成虫は、柔らかい緑の体色がいい。

3417.jpg意外な場所でたかられた。注意せねば。

茨城にて。

3416.jpgナナフシモドキBaculum irregulariterdentatum。茨城にて。

ナナフシは、初夏の若齢個体は見つけやすい。

3422.jpgヒゲコメツキPectocera fortunei。茨城にて。

騒ぐほど珍しい者ではないが、それでもすごい形をした生物ではある。

3412.jpg綺麗なハエトリ。キタヤハズハエトリか。

茨城にて。

3411.jpgネクイハムシ。茨城にて。

水辺の宝石。簡易的に調べた限りでは、キヌツヤミズクサハムシのようだが・・。

3410.jpgセグロカブラハバチNematus japonicus。埼玉にて。
※学名間違い。Athalia infumataでした。

農作物の害虫。だいたいカブラハバチの類は、チュウレンジの類と間違われることが多い。というか、俺も混同していた。

3413.jpgミノウスバ幼虫Pryeria sinica。茨城にて。

幼い頃、緑色で縞々模様だからというだけの理由で、これをキアゲハの幼虫だとずっと思いこんでいた。

3415.jpg
エゴツルクビオトシブミCycnotrachelus roelofsi。茨城にて。

オトシブミが葉を巻くところをじっくり見たのなど、信州以来の気がする。なぜかこの場所では、巻いた葉は腐るほどあるのに、巻いたご本尊の姿がほとんどない。

3409.jpgオオクモヘリカメムシAnacanthocoris striicornis。茨城にて。

たまたま足下にいるのを見つけた。本種はかねてよりネット上で、「掴んで嗅ぐと青リンゴのようないい香りがする」などという噂が立てられている。当方、リンゴのためならば2都道府県くらい燃やしても構わないと思っているくらいリンゴ好きなので、この機会にどれほどいい香りなのか確かめようと思い、これを手づかみして鼻先へと持っていった。

結果、フツーに激烈なカメムシ臭。リンゴ要素皆無。しかもこいつ、掴んだ際に臭いの液体をこちらの顔面めがけて霧状に噴霧しやがった。これをもろに食らい、皮膚の弱い目尻を中心にすぐさま激しい炎症を起こした。この痛いことしみること。加えて激臭。水道水でいくら洗っても、痛みも臭いも容易に取れやしない。エライ目に遭わされた。

これが青リンゴの香りとかぬかした奴ら、全員まとめて訴訟。

3408.jpgキシノウエトタテグモ。茨城にて。

夜間、扉付きの巣穴からガバッと飛び出し、通りかかる獲物を鷲掴みにして引き込む。これの瞬間を撮影しようと連日きばっているのだが、なかなか容易ではない。恐らく、一度ブツを捕まえた上で家に持ち帰り、土をしいた飼育ケース内に営巣させて室内で観察すれば、捕食シーンなどいくらでも簡単に撮れるのだが、それは邪道。あくまでも野外で撮影しなければ、被写体がデレたことにならない。

しかし、これの野外撮影は、室内の飼育個体を撮影するのとはハードルの高さが段違いだ。だいたい生息地が市街地の公園で、しかも夜中しか活動しないので、夜中そういう場所に出向かねばならない。場所柄、そんな所で撮影機材を掲げてウロウロしていれば、通報職質の憂き目に遭うのはまだましな方で、下手をすればチンピラゴロツキの類の標的にされる可能性もある。
さらに、この生物は警戒心がものすごく強い。地面を伝わる人間の足音に非常に敏感なため、撮影しようと近づく段階でこちらを警戒して地下に引っ込んでしまう。そのため、日中のうちに巣の場所を見定めておいた上で、夜間にそっと足音を忍ばせてそこに接近する必要がある。くわえて、強い明かりも警戒するので、照明を直接当てないようにせねばならず、したがって薄暗いファインダー越しにはっきり見えない被写体のシャッターチャンスを見定めざるを得ない。

問題はまだある。この生物は、基本的に直接雨風が当たる青天井の地面に営巣することを好まず、ベンチの下とか植え込みの根元とか、ひさし上に張り出した遮蔽物の真下の地面に営巣したがる。なので、大仰なストロボディフューザ付きのカメラを巣の至近まで近づけることが、ほぼ常に難しい。そもそも物理的に近づけることが不可能であったり、仮に近づけることが可能であったとしても、ディフューザの端が周りの遮蔽物や枝に触れてガリガリッと音を立てた時点で、奴は警戒して引っ込んでしまう。
この生物は、一か所にはたいてい何個体も固まって生息しているが、その中で比較的青天井に近い立地で営巣している個体など1匹くらいしかいないのが普通である。そのため、必然的にその1匹だけを標的に狙うことになるのだが、この生物は一度警戒して地下に引っ込むと、機嫌を損ねて10分くらいは上に上がってこない。その間は黒沢監督ばりにひたすら待つことになるため、撮影にものすごく時間を浪費することになる。

それだけではない。脇でいくら待っていたところで、まず獲物が自然に巣のそばまで寄ってくることなどないので、あらかじめ獲物となる生物を用意したうえでけしかける必要がある。その獲物の選定も、何でもいいわけではない。この生物の生息地に同所的に生息し、地面を這う動きの鈍い生物(すなわち、そこに生息している個体が自然状態で普段捕食しているであろう生物)を選ばねばならない。もともと地べたの生物を捕えて食っている地中性の生物なのだから、空を飛ぶハエやハチなどを捕えさせた様子など撮っても、ただただ不自然な写真にしかならない。
その獲物を、うまく巣のそばを歩くよう誘導するのがまた非常に難しい。細いワラくずなどを使い、的確に獲物の動きをコントロールしないといけないのだが、だいたい巣の真ん前までくると急に方向転換したり、巌のごとく動かなくなったり、変なタイミングでダッシュして巣の前を通過したりする。そんな獲物のコントロールに四苦八苦するうちに、奴の機嫌はどんどん悪くなっていき、ようやく獲物が言うことを聞き始めた頃にはすでに地下に引っ込んでいる。

仮にうまく獲物を巣の手前まで誘導できたとて、今度は捕食のまさにその瞬間を写し取らねばならないという最大の難関が待っている。こいつが巣から飛び出して獲物を鷲掴み、再び地中に姿を消すまで、わずか1秒もかからないのが普通だ。瞬間的に地上に躍り出て、瞬きした次の瞬間には獲物ともども消えている。
そのくらいの音速じみたスピードなので、仮に連写撮影しても、俺の持っている機材ではだいたい1枚、よくて2枚しか写せない。その写った写真も、おおむねピンボケ。しかも、一度攻撃して獲物を取り逃した場合、疲労するのか警戒するのか、10分は置かないと再び次の捕食行動を演じてくれない。捕食が成功した場合、もうその日は狩りを行わないので撮影続行不可となる。しかもこの場合、捕らえた獲物のサイズによっては消化に数日かかる場合もあり、その間もちろん捕食行動などする訳がないので、数日は撮影が出来なくなる。

それら幾多の障壁を乗り越え、やっとのことで撮られたのがこの1枚なわけだが、個人的には到底満足のいくものではない。こんなものではないはずなのだ。

3406.jpg精霊。

地理的に脈絡のない2都道府県内の、著しく人為攪乱された湖沼だけで見出されている。この個体も、およそ普通の感覚では虫探ししようなどという気が起きないほど、小汚いドブみたいな場所で見つけた。
現状は環境省の絶滅危惧種として扱われているが、一方であまりにも不自然な分布様式を示すこと、あまりにも人為的影響の濃い環境でしか発見されないことから、実は大陸から漁業目的で輸入された魚の中に紛れて侵入した、ただの移入種にすぎないのではないかという疑いが出始めているようだ。

3407.jpg
キンランCephalanthera falcata。茨城にて。

ギンランの単に黄色い版だと思っていたので、最初に見た時そのでかさには恐れ入った。樹木の根に取り付く菌類と栄養のやりとりをして生きているので、掘り返して鉢植えにしても決して育たない。

3405.jpgキイロサシガメSirthenea flavipes。千葉にて。

驚くほどミイデラゴミムシそっくりの模様。しかもミイデラゴミムシと全く同じ環境に混在する。ミイデラは毒ガスを持ってるし、こいつはこいつで刺すし、危険な者同士が似るミュラー型擬態だろうか。

3404.jpg精霊。

日没直後、ケラの掘った坑道から這い出そうとする場面に遭遇。そんな場所に潜んでいたのは偶然であろうか・・

3396.jpgアカスジキンカメムシPoecilocoris lewisi幼虫。茨城にて。

これの模様を見ると、いつもヒゲ面のおっさんの顔を思い出す。

攻殻

3398.jpgヨダンハエトリMarpissa pulla。茨城にて。

小型ながら、本当に派手で美しい。「熱帯の奥地で発見された新種のタランチュラ」とか言って写真を見せれば、大概の世の人間どもは納得しそうな気がする。
実際はその辺の公園で普通に見られるのだが、普通のハエトリに比べて人の目線より低いところにいる場合が多く、数の割には目に付かない。それでも、竹筒を仕掛けてジガバチモドキの仲間に営巣させると、しっかりこのクモが狩られて収納されているので、狩人蜂はちゃんと見つけてくるらしい。

タチコマの天敵はヘリ。

3399.jpgヒメハナバチの一種。茨城にて。

花粉が飛び散りまくる。

3400.jpgヤマトゴキブリPeriplaneta japonicaの羽化。茨城にて。

樹洞でひっそりと。見た瞬間、ふいに「きれいなジャイアン」という言葉を思い出した。

3401.jpgヒメツノカメムシElasmucha putoni。茨城にて。

桑の葉裏で卵塊を保護する。これを見るようになると、もう初夏になったのだと実感する。

3402.jpgキバラヘリカメムシPlinachtus bicoloripes。茨城にて。

ニシキギの葉上に普通。今年は訳あってニシキギをよく見ている関係で、やたら目にする機会が多い。

3397.jpg
アカボシゴマダラHestina assimilis。茨城にて。

終令だろうか。エノキの若葉に似せた風貌をしており、その隠蔽能力の高さには恐れ入る。もともと国内では南の島にしかいなかったが、どこぞの阿呆が大陸産の亜種を勝手に本州へ放逐した。現在、関東一円においてすさまじい勢いで分布を拡大している。
つい最近、大陸産亜種は特定外来生物に指定されたため、その辺で見つけても生け捕りにできなくなった(罰則あり)。しかし、一般市民にそのことが周知されているとは到底思えず、これから夏の昆虫採集シーズンにかけて色々トラブルが起きると予想される。何せ、いま東京の街中などでは一番普通に見られるチョウの一つになってしまっているのだ。

虫そのものは、本当に綺麗なのだが。

3403.jpgクロオオアリCamponotus japonicusの結婚飛行。茨城にて。

たまたま、今から一斉に羽アリが飛び立つ瞬間に立ち会った。シーズンになれば巣口で待機しているのはざらに見るが、出かける瞬間にはなかなかお目にかかれない。

3394.jpgアシナガコガネHoplia communis。茨城にて。

上品な色彩。各種の花上に見られる。後脚のツメがゴツい。

3395.jpgトビイロシワアリTetramorium tsushimaeとハリナガムネボソアリTemnothorax spinosiorの抗争。茨城にて。

トビシワのほうが、遥かに個体数が多くて優勢。