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3456.jpg精霊のロストした地。

奴が再び現界するかどうかは知らない。一つだけ確実に言えるのは、俺が気まぐれを起こさない限り次の50年も、誰も再発見しようなどと発想すら起こさないということだ。この50年、奴のために誰も何もしなかったのだから。

何のことか分からぬ人は、「絶滅危惧の地味な虫たち」 (ちくま新書)を参照のこと。

3455.jpgヨウロウヒラクチハバチLeptocimbex yorofui。岩手にて。

ガッチリした体格。顔はいかつく、模様もいかにもそれっぽくて危険そうなハチに見える。実際には人畜無害の大人しい生物。

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ガガンボモドキ一種。岩手にて。

やや小型の種。これの婚姻贈呈を野外で見るのは、どうしたらいいんだ。

3452.jpg見た瞬間鬱になった。

岩手にて。

3451.jpgキボシアオゴミムシChlaenius posticalis。茨城にて。

河川敷にいた。ストロボ光が回らず、撮り直そうと思った瞬間すでに姿がなかった。

3448.jpgモリチャバネゴキブリBlattella nipponica。茨城にて。

雑木林に掃いて捨てるほどいる。勇名とどろくド普通種だが、実はゴキの中でも累代飼育が恐ろしく困難な種だという噂を聞いた。

3450.jpgヒメマイマイカブリCarabus blaptoides oxuroides。茨城にて。

大型で立派。カブトクワガタに匹敵するこんな巨大甲虫が普通にいる、日本の雑木林はすごい。

3461.jpgカワラケアリLasius sakagamiiを上空から監視するアリヤドリバチ一種Hybrizon sp.。埼玉にて。

何らかの理由で、ワーカーが幼虫を外に運び出すのを狙っている。しかし、ワーカーは滅多に幼虫を外に運び出さないので、ハチは大半の時間を無駄にホバリングして過ごすことになる。

3447.jpgユミアシゴミムシダマシPromethis valgipes。茨城にて。

夜間、キノコのはびこった立ち枯れ、腐朽部のある生木の幹に多い。

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キカマキリモドキEumantispa harmandi。都内にて。

一度に複数個体に出会うことなどそうそうない生物だが、この日は奇跡的に立て続け4匹に遭遇した。休んでいる時、腹部をくの字型に曲げていることが多いが、理由は不明。

3443.jpgオオハサミムシらしき幼虫。茨城にて。

オオハサミムシは、河川敷や海岸など湿った砂っぽいところでは、大概見ないことのない虫。

3438.jpgネクイハムシ属の何か。茨城にて。

採集禁止の場所ゆえ、標本を得ていない。素人に絵合わせのみで種同定は荷が重い。

※キアシネクイハムシDonacia bicoloricornisとのご指摘を受けました。はむし様、ありがとうございます。

3445.jpgキマダラミヤマカミキリAeolesthes chrysothrix。茨城にて。

栗の木の枯死部に来ていた。本当はもっと小さくて赤くて白い模様が4つくらいあるのを見たいのだが。

3444.jpgキベリアオゴミムシ。茨城にて。

若干テネラルのケがある個体。首が長いやつ一体どこにいるのよ。

3439.jpgツノトンボAscalohybris subjacensの孵化直後の幼虫。茨城にて。

成長した幼虫を野外から見つけ出すのは、ほぼ偶然に依る他ない。

3441.jpgコクワガタDorcus rectus。茨城にて。

3442.jpg精霊。

かれこれ、もう何百回河川敷でオオゴミムシやオオナガゴミムシや兄弟を見つけた時、これと間違えてぬか喜びさせられた事か。もう一生見ることなく棺桶に入ることさえ覚悟していた。
近年非常に稀な超大形肉食動物で、一定の面積をもつ湿った裸地が広がる場所に、突発的に出現する。今世紀以降、犬型県以外で見つかったとする公式記録を聞かないが、からくも犬型県の外で複数個体を見られる場所を見つけてしまった。

こいつが属す分類群の者たちには、左右のキバの形が左右非対称になるという顕著な特徴がある。恐らく、カタツムリなど陸生・半水性の巻貝を専食するための適応であろうと言われているが、大多数の種において野外での捕食生態の実際は調べられていない。そこへきてこいつだが、思ったほど左右非対称という感じには見えない。兄弟のほうがよほど非対称に見える。
俺がこれを見たのは河畔林内の地べたで、そこは周囲が桑の木で囲まれていた。地面には、熟した桑の実が大量に落ちて潰れており、夜間多くのヒラタゴミ、ゴモクムシが集まっていた。そんな群れの中に、ぽつぽつ混ざる感じで精霊がいた。しかし、桑の実を食っている雰囲気ではなかったし、そこにはカタツムリも全くいなかった。

お前が自然状態で何を食っているのか、突き止めてやる。

3440.jpgオオミスジコウガイビルBipalium nobile。茨城にて。

雨のあと、路上に這い出てくる。見た目に似合わず獰猛な性格で、自分より弱い相手には容赦ない。こいつにミミズを差し向けると、やべー事が起きる。

3437.jpgチュウレンジハバチArge pagana。茨城にて。

ノイバラではおなじみ。これそっくりな奴でワレモコウにだけ付く奴を血眼で探しているが、愉快なほど見つからない。かつて発生実績のある場所で探しているとゆーのに。

キク水盆に返らず

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キクスイカミキリPhytoecia rufiventris。埼玉にて。

ド普通種かつ、キク科の大害虫。初夏に草原で、ヨモギの茎をガジガジしているのをよく見かける。老後やることもなくてヒマになったら、片っ端からこれを捕まえては赤い部分を黒く塗りつぶし再放逐することで、世の虫マニアをぬか喜びさせる遊びをして余生を過ごしたい。

それに関連して、例のホタルミシマ仮説というのは、どれだけ信憑性の高い話なのだろうか。今でも絶対いる場所にはいそうな気がするのだが、それでもただでさえマニアの多いこの分類群。これだけ毎年多くの目に監視されているにも関わらず、日本のどこからも出ないということは、もうアレの発見は厳しいのだろうか。

3435.jpgノミバッタXya japonica。茨城にて。

昆虫の種は数あれど、こいつほどあからさまに機械じみた出で立ちのものは相当限られるのではなかろうか。

3432.jpgウリハムシモドキAtrachya menetriesi。茨城にて。

草むらで立ち止まったとき、たいてい足下にいるような奴。クローバーの群落でよく見かける。

3433.jpgアシナガバエの一種。茨城にて。

金属でこしらえたような美麗種。水辺にいくらでもいる。

3434.jpgコハナグモDiaea subdola。茨城にて。

3430.jpgチビタマムシ。栃木にて。

ケヤキにいた。ヤノナミガタかナミガタのどちらかだろうが、区別には頭楯の長さと幅の比を見る必要がある。

3429.jpgサトキマダラヒカゲNeope goschkevitschii。茨城にて。

ド普通種なうえ、小汚い色彩でたいそう人目を引かない。大概の人間にはガと間違えられる始末。しかし、世界でも日本にしか生息しない、我が国の誇るべきチョウでもある。

3431.jpgキバネアシブトマキバサシガメ。都内にて。

開けた環境の地べたにいる。騒ぐほど珍しくないが、狙って見つけがたい者のひとつ。その名の通り、基本的に上翅が黄色い個体が大半ながら、こいつのようにやたら赤みがかった翅を持つ個体もたまにいる。

3428.jpgふと腰を下ろした場所で、脇を向いたときに気づいた。我ながら、よく気づけた。写真に撮ってしまえば大したことなさそうな感じに見えるが、実物を日中の自然光で背景と見分けるのは、相当に難しい。そういう風にできているからだ。

埼玉にて。

3427.jpgウラナミアカシジミJaponica saepestriata。埼玉にて。

久々にまじまじと見た。この模様の美しさは、一体何なんだろうか。これが多い雑木林は、萌芽更新が滞っていない状態にあると言える。

3426.jpgアカシジミJaponica lutea。埼玉にて。

ものすごく久々にまじまじ見た。日本の雑木林の初夏はこれがいなければ始まらない。