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3492.jpgカシノナガキクイムシ。兵庫にて。

激しい食害を受け、フラスの出まくったカシ(シイだったかも)の木。夜間、その樹幹の穴ぼこから出てきたヤツ。忌まわしき深刻な森林害虫なのは分かるが、それにしてもこのフォルム。この色ツヤ。本当に何から何まで美しい。まるで茶筒のような円筒形の体は、材の内部を穿孔するために徹底的に洗練されたものだというのがわかる。脚の節が太く幅広いのも、ある種の好蟻性甲虫を彷彿とさせて味わい深い。
俺は個人的に、今までの人生の中でこの甲虫の生きた現物をそんなに見慣れていない。天敵の激レア甲虫は残念ながら周囲に見つからなかったが、この虫が見られただけでも今日一日の労が報われるような思いだった。

農林・衛生の別を問わず、こういう人間の実益に関わる害虫(益虫)の生態写真というものは資料的価値が高い。無防備にネットの海に流そうものならば、即刻リテラシーの欠片もない輩(個人のみならず、時には公的な機関からさえ)に勝手にコピペされ、方々に無断転載される恐れがある。
どことは言わないが、俺がかつてネット上に流したアカカミアリの写真など、それはもうひどいやり方で無断加工されたうえ無断で今も使われ続けている。自衛策を講じるのは、当然のことだ。