2019/03/31|Category:鱗
2019/03/30|Category:甲
2019/03/26|Category:植物

ナルトサワギクSenecio madagascariensis。和歌山にて。
いかにも日本の野草じみた名前ながら、マダガスカル原産の外来植物。国内では徳島で見つかったのが最初で、以後各地に分布を拡大した。
繁殖力がきわめて旺盛なうえ、アレロパシーにより他の植物を生えにくくするため、在来植生の破壊を引き起こす恐れがある。また、強い毒性を持つので、家畜が誤食して健康を損ねる被害も出す。そのため、現在では特定外来生物に指定されており、移動も栽培もできない。また、各自治体においては積極的な引き抜き駆除を奨励しているところが多い。
わざわざ遠出してメクラチビゴミムシを探しに行くもボウズで、イラつきながら帰る道すがら路傍に群落を発見。怒りに任せて、よほど花を蹴っ飛ばしてやろうかと思ったがやめた。こういう生命力の強い外来植物は、下手に根を残したまま痛め付けると、かえって勢いが激しくなる場合があるから。
このナルトサワギクという和名の命名者が誰かは知らないが、本当にろくでもない名をつけてくれたと思う。植物に明るくない人間が初めて聞いたら、十人が十人みな在来種と勘違いするぞ。現に俺が勘違いした。徳島特産の、希少な野草の赴きすらあるではないか。
ウチダザリガニもそうだが、外来生物、しかも侵略的で生態系や人間の経済活動に被害をなすことが分かっている種に対し、いかにも日本の生物っぽい標準和名を与える行為は、不適切を通り越してもはや反社会的ですらあると思う。マダガスカル原産なのが分かってるんだから、マダガスカルサワギクでいいだろうに。
2019/03/25|Category:膜
2019/03/24|Category:半
2019/03/18|Category:甲
2019/03/17|Category:鱗
2019/03/16|Category:鱗

フェロモンを散らしてコーリング中。オスはステンドグラスを思わせる模様の翅を持つ、普通のガの姿。しかし、メスは翅が痕跡すらなく、まるでアザラシのような背格好をしている。
このガの活動ピークは日中の11-12時くらい、しかも日照がある時にしか活動しない。オスは午前中の遅い時間から、セセリチョウを思わせる俊敏な飛び方で草原を流し、メスを探す。正午近くになると、草陰でメスがフェロモンを散らし始め、これを感知したオスはジグザグを描くような飛び方をしつつ速度を落として地上へ降り、そこにいるメスと連結・交尾する。
そのため、草原でオスの動きを注意深く目で追い続けていれば、いずれメスのいる場所まで導いてもらえることが多い。逆に、オスの助けなしに野外で草陰のどこかに潜むメスを見つけるのは、絶対に不可能。
2019/03/15|Category:鱗

冬尺と呼ばれるガの仲間としては、一番遅く出現する部類の者。早春の短期間のみ成虫が出現する。川べりの土手のような、オープンかつ草丈の低い草地に限って生息する。かつては珍種扱いされていたが、今では日本各地の広域において分布が確認されている。真っ昼間の早春などという、誰もガを探しに行こうなどという気を起こさない時期と環境下においてのみ姿を見せる種ゆえ、虫マニアの目に触れなかったのだ。
ただ、日本の広域に見られるとはいえ、実際の生息地はけっこう局所的ゆえ、狙って行かねばまず姿を見られない。俺も本当に久々に見た。長野にいた時、家のすぐ側に小規模ながら確実に見られる発生地があったのに、カラマツが植林されて森林化してしまって以後そこでは発生が絶えてしまった。
2019/03/14|Category:鱗
2019/03/13|Category:脊椎動物
2019/03/12|Category:甲
2019/03/11|Category:甲
2019/03/07|Category:クモ
2019/03/06|Category:半
2019/03/04|Category:膜
2019/03/03|Category:甲
2019/03/02|Category:脊椎動物