2019/09/30|Category:甲
2019/09/29|Category:鱗
2019/09/24|Category:半
2019/09/22|Category:半
2019/09/20|Category:甲
2019/09/17|Category:甲
2019/09/16|Category:甲
2019/09/15|Category:膜
精霊
2019/09/14|Category:未分類

確かにこれが美しい生物であることは疑うべくもないし、そう言って盛り上がっている気運に水を差すつもりもない。しかしそういう人らの中に、これが如何に冷酷かつ残酷かつエゴイスティックに満ちた生態を持つ、そして家族も友達も存在しないし必要ともしない天涯孤独な生物であるかを、ちゃんと認知した上で持ち上げている人がどれだけ存在するのか、とても気になる。
以前、海外のニュースで「死にかけの仲間を気遣うサル」が話題になったことがあった。電線に触れて感電した仲間をゆさぶったり噛んだり、水路に落としたりして蘇生させたサルの動画が撮影され、それを見た大勢の人々が「感動」した。サルだって弱った仲間を気遣うんだ!(サルでさえ仲間に優しくできるのに、なぜ人間同士は互いに戦争を云々・・)などと。
しかし、専門家曰くそれは群れの中でも下位のサルが、一時的に無抵抗になった上位のサルを攻撃していた行動に過ぎないらしい。ただ「感動」したいだけの人間共が、何も考えていない動物の行動に無理矢理ヒューマニズムを見出し、その枠に動物を押し込めて喜んでいる。このブルービーに関する世の気運に対しても、俺は上のサルの話と似たような臭いが感じられてならない。
その生物の本質もろくに理解せず、ただ見た目が綺麗というだけの理由で幸せだの何だのというレッテルをこの生き物に張って幻想を押しつけ、悦に浸っているだけだと言うならば、それはこの生物に対する単なる冒涜でしかない。だから、俺はこの生物のことを「幸せのブルービー」などとは死んでも呼ばない。
しかし、この生物の産卵から幼虫期、そして羽化までの一部始終をちゃんと見届けたことのある人間というのも、実際の所どれだけいるのだろうか。恐らく、昆虫学者でさえこの国に3人いるかいないかくらいに違いない。来年、周到な準備をした上で見届けてやろう。しかしそれを見てしまったら、本格的に俺は「幸せのブルービーで喜んでいる勢」を口汚く罵るだけの老害と化してしまいそうだが。
※ついでに言うと、確かにこの生物は一度に見かける数は多くはないが、世間で騒がれるほど幻でもない。九州が多産地との情報がネット上で広まっているが、関東平地でも市街地近郊の公園でそれなりに見かける。これなんぞより、色のもっと薄い近縁種のほうが遙かに鼻血ものの珍種だ。
2019/09/13|Category:膜
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