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4118.jpgミドリオオハマキモドキSaptha beryllitis。石垣にて。

とても美しい小型の蛾。生息地では珍しくない。

3988.jpgタテハモドキJunonia almana。西表にて。

南西諸島ではド普通種。恐らく蝶マニアも跨いで通る。しかし、この宇宙的な目玉模様の美しさには息をのむ。道脇でふと見かけると、いつも足を止めてしまう。思えば、人生初の沖縄遠征で最初に捕えた蝶はこいつだった気がする。

名実ともにれっきとしたモロタテハなのに、モドキとはどういう了見だ。

4122.jpgナガオオズアリPheidole ryukyuensis。石垣にて。

比較的保存状態のよい森林に限り見られる。生息密度が低く、割と珍しい種。真っ赤な体は本土にいるアズマオオズに似た気配があるが、遥かに大型で、その名のとおりメジャーワーカーは明らかに他のオオズ類のそれより頭部が縦長のプロポーション。

環境省の第一次レッドリスト(1991年版)に希少種として掲載されていたが、単に遭遇頻度の少ない珍種であって絶滅危惧種ではないと見なされたせいか、次の改訂で早々にリストから降ろされている。レッドリストは掲載種数を増やすためのものではなく、減らすためのものである。

3995.jpgスナアカネSympetrum fonscolombii。西表にて。

台風などにより、外国から毎年のように飛ばされてきて日本各地で記録される。しかし、定着までには至らないらしい。海岸部で複数個体を見つけた。

はるか大昔、今はなき「わくわく動物ランド」のとある回で、日本のどこかの小学生が本来日本に生息しない珍しいトンボを採ったという特集が組まれたことがあった。海外からの迷入種だったのだが、そのトンボの名前が「スナヤンマ」だった。ところが、今ググレカス先生やらでいくら検索しても、スナアカネは出てくるがスナヤンマなどという名のトンボに関する情報が一切引っかかってこない。
あの時、間違いなく番組中ではスナヤンマと言っていたし、映像に出てきた現物の標本も明らかにアカネではなくヤンマだった。スナヤンマとは一体何だったのだろうか。

3999.jpgイガウロコアリStrumigenys benten。西表にて。

石下にコロニーを見つけた。南西諸島産の旧アゴウロコ系の連中には、その島特産の種や発見例の少ない珍種が少なからず知られる。だからこいつも発見当初はケブカとかあの辺ではないかと期待したのだが、よく見たらなんのことはない広域分布種だったので、思わず舌打ちせざるを得なかった。はるばる西の果てまで来て、なして関東のそこらでも普通に見られるモノを見せられなあかんねん。

3992.jpgサキシマスジオElaphe taeniura schmackeri。西表にて。

3991.jpg日本屈指の巨大な蛇。毒はないが、その巨大さゆえに突如目の前に出てくると誰もが戦慄する。この個体は朝方、道路わきでやる気なさげにしていた。具合が悪いのか、触っても反応がいまいち悪い。
最近、こういう南西諸島の希少動物を乱獲して「売ればウン万円!」みたいな取り上げ方をする、低俗で下衆で唾棄すべきテレビ番組(あるいはそういう番組で喜々として乱獲に加担するリテラシーのないペット業者など)がとても多い。そういうゴミ共に見つからぬよう、掴みあげて道路から離れた森へと帰してやった。

3997.jpgマダラサソリIsometrus maculatus。西表にて。

八重山に生息する、クソカッコいい生物。しかし西表では発見が非常に難しい。全体的に鬱蒼とした森に覆われた同地では、開けて乾燥した環境を好む本種の生息適地が限られるため。虫マニアも素通りする、他の虫がろくにいないような環境にしかいない。だから、あれだけ虫マニア共が大勢入り浸っている島の割には、ここでこれを見たという虫マニアにほとんど出会ったことがない。

本種に関しては、最近いろいろな観点により世間で物議を醸すことが多い。

3996.jpgマングローブスズApteronemobius asahinai。西表にて。

マングローブ林の地面に住む、飛べないし鳴けないコオロギ。定期的に水没する環境に住むのを反映し、潮汐に合わせた振る舞いをすることが知られる。

4113.jpgスジグロカバマダラSalatura genutia。与那国にて。

その辺にみだりに多い。これを大量に見たあとでコウトウマダラの写真を見ると、物凄く不安な気分になるのでおすすめ。

4117.jpgムラマツカノコSyntomoides imaon。石垣にて。

近年南西諸島の各地で見られるようになった外来種。見つけても何の有り難みもない。こんなのより俺は翅の斑紋が黄色に置き換わったあいつを見たいんだが。

4119.jpgミナミオオズアリPheidole fervens。石垣にて。

荒れた環境では珍しくない。オオズ系にしては目がパッチリしてて可愛い。脂っこいスナック菓子が好物のジャンキーな奴。

3994.jpgアオスジアゲハGraphium sarpedon。西表にて。

吸水しに来た個体。

3998.jpgイシガキヨナグニゴマフカミキリMesosa yonaguni subkonoi。西表にて。

倒木上にいたペア。

4116.jpgフタホシクロクビナガゴミムシMimocolliuris insulana。与那国にて。

南西諸島の、自然度の高い湿地では大概いるんじゃなかろうか。

4108.jpgヨナグニアマビコヤスデRiukiaria mundyi。見た場所など書く意味もない。

そこの固有種。森林に好んで住むが、この個体のように開けた牧場のような環境に現れる場合もある。

4105.jpgアカダルマコガネPanelus rufulus。石垣にて。

八重山に分布する、ハナクソサイズの微小な糞転がし。日本にたった4種しかいない、スカラベのように逆立して糞玉を転がす、本当の糞転がしでもある。
日本本土には、これと背格好がほぼ同じ近縁種マメダルマコガネが広く見られ、やはり玉を転がすのだが、生息密度が低いため野外でその行動を見るのがかなり難しい。半面、こいつは生息密度が高いため、野山に獣糞さえ見つければ比較的簡単に玉転がしを観察できる。
とはいえ、わざわざ地べたに這いつくばってクセェウンコに顔面を近づけ、この微小な糞転がしを観察する奴も、虫マニアでさえそういないらしい。ネットや文献上で見られる、この虫の振る舞う様を写した写真の少なさが、それを物語る。

3989.jpgイエシロアリCoptotermes formosanus。西表にて。

海岸に落ちた流木下に、大きなコロニーを構えていた。坑道内にヒゲカタアリヅカの姿が一瞬見えたが、すぐに逃げられた。

去年の秋口、物凄く久々に南の島へ行った。虫マニアなら誰もが知る件の理由につき、本当はわざわざそんな時期に行きたくなかったのだが、仕事上どうしてもこの時期に行かざるを得なかった。
もちろん、目的はアレではないし、そもそもアレが出没するような環境に寄りつきもしなかった。トラブルになるのが目に見えていたから。

4100.jpg久々にオオミノガが多くぶら下がる場所を見つけて喜んだのだが、ためしに一個切り開いてげんなりした。

4058.jpgオオミノガEumeta japonica。茨城にて。

外来の寄生バエによる影響で、近年全国的に激減した。ごく最近では局所的に復活の兆しを見せているが、少し数が増えるとすぐハエが嗅ぎつけて襲来し、そこの個体群を徹底的に潰してしまうため、安定して観察できる場所が日本のどこにもなくなってしまった。

4059.jpgセマダラマグソコガネAphodius nigrotessellatus。茨城にて。

真冬に限って出現する糞転がしの一種。公園に放置された犬のクソに来ていた。ここの近所では非常識な奴が犬を飼ってるらしく、定期的に新しいクソが道端に供給され続けている。

犬飼いのモラルのなさを肯定するつもりは全くないが、牛馬が飼われているわけでもなく、まして野生の大型獣が多い訳でもない市街地近郊において、犬のクソの不始末によってからくも生きながらえている糞転がし達がいるのは疑うべくもない事実である。

精霊

4101.jpgこれはウバタマムシである。

理由・見た感じウバタマムシだから。

Q.E.D. 証明終了。

4103.jpgチャバネフユエダシャク。茨城にて。

メス。ホルスタイン柄。

4104.jpgチャバネフユエダシャクErannis golda。茨城にて。

オスの顔。口吻らしきものは認められない。

4102.jpgフサヤガEutelia geyeri。茨城にて。

へんな体制で成虫越冬する。刺激を与えすぎて起こしてしまった。

4051.jpgアカエグリバの、もともと止まっていた場所。一切ヤラセなしの写真。

ツツジの青葉の所に、引っかかるように止まっていた。これはこれで引っかかった枯葉に似ていなくもないが、特に枯葉の多い場所に止まろうという意志は、蛾本人にはない。
ちなみに、俺がなぜこれを発見できたかと言えば、理由は知らぬが通りすがりのヤマトシジミが執拗にこいつにアタックをかましていたから。この蛾は羽化直後の個体で、普段出ない何らかの匂いがヤマトシジミをたまたま引きつけたらしい。何がどういう理由でヤマトシジミにそうさせたのかは不明。

4052.jpgアカエグリバOraesia excavata。茨城にて。

枯葉そっくりな外見をした、素晴らしいフォルムの蛾。枯葉の堆積した所に止まれば、どう見ても区別できない。まさしく擬態の好例と言いたいところだが、この写真はヤラセである。元々関係ない所に止まっていたのをなだめすかして、枯葉の上に乗せたに過ぎない。この手の蛾は、自身が止まる場所の環境や背景に関して、恐ろしく無頓着だ。自身がどんな姿をしているかを、自身で全く理解していない。

4054.jpgガロアムシ。埼玉にて。

新聞やネット記事ではしばしば、「幻の生きた化石!」などと大げさに紹介される。しかし、その学術的貴重さとは裏腹に、(特に東日本の)少し山手の沢で石を起こせば、簡単にいくらでも見られる虫である。特にメクラチビゴミムシを掘らんとする土木作業員連中の間では、「何だまたガロアかよクソ・・」と思わず口に出す程度にはありふれた存在だ。
だから、大概の虫マニアは上記のような記事を、割と冷ややかな目で見ていると思われる。

4057.jpg楕円形の穴ぼこが多数空けられたエノキ。千葉にて。

長径は1cm強程度。もしやと思ってよく見たら、案の定タマムシの羽化不全死体がはまった穴を発見。ここはタマムシの御神木だったのだ。

4055.jpgクモヘリカメムシLeptocorisa chinensis。千葉にて。

石灯籠の表面に突っ伏して、動かない。ここで越冬するのか。

4056.jpgウスミドリナミシャクEpisteira nigrilinearia。千葉にて。

植栽されたイヌマキ食いのため、市街地でしばしば見かける。発生時期は長いはずだが、割と寒い時期に目につきやすい気がする。