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精霊

4176.jpg隣界に存在する特殊災害指定生命体。対処法1、武力をもってこれを制圧する。対処法2、デートして、デレさせる。

4174.jpgホソバトガリエダシャクPlanociampa modesta。茨城にて。

早春に多数発生し、公園の便所の壁などに襲来する。

4172.jpgクロハナカメムシAnthocoris japonicus。茨城にて。

ケヤキ樹皮下で越冬していた。

4173.jpgキシノウエトタテグモLatouchia typica。茨城にて。

これの捕食は、何度撮ってもうまく撮れた気がしない。

4171.jpgタマゴクロバチの一種。茨城にて。

ケヤキの樹皮下にいた。

4168.jpgホソウスバフユシャクInurois tenuis。茨城にて。

早春の一時期のみ出現。細っこくて弱弱しい。トギレエダシャクと並び、冬尺シーズンの終焉を飾る種。

4167.jpgモンシロチョウPieris rapae。茨城にて。

虫マニアも跨いで通る駄蝶。しかし、こいつ以上に野外でふるまう様を、生き生きとした感じで写真に写し取るのが至難な虫も、そういないのではないか。

4166.jpgちっさいゾウムシ。茨城にて。

ケヤキ樹皮下で越冬していた2mm程の種。コゲチャホソクチゾウムシっぽいが、詳しくないので不明。

4165.jpgチャタテムシの幼虫。茨城にて。

体中にゴミを付着させ、カモフラージュしている。

精霊

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動けば殺される。動けば捕獲できる。生き延びたい者同士の駆け引き。

4163.jpgフジツヤムネハネカクシQuedius sugai

富士山周辺の洞窟や地下浅層に固有の地下性生物。日本各地の地下浅層に、これと背格好のよく似たそこ固有の近縁種が特産する。この仲間は洞窟内のコウモリグアノ周辺にいることが多く、そこにやってくる他の弱小な生物を強靭な牙で捕殺する。

後になって、本種が原記載以降ほぼ採集例のない大変な珍種であることを知った。鮮明な本種の生きた姿が撮影されたのは、これが史上初ということになるだろう。
ただ、こいつを見た洞窟では成虫こそこの一匹しか見なかったが、幼虫は至るところに何匹もいたので、実のところ騒ぐほど珍しいものではないはずだ。

この洞窟へは、恐らくやはり富士山界隈の固有種フジメクラチビゴミムシがいるのではないかと踏んで探しに行ったのだが、それは全く見つからずに予想外のこいつの方を出してしまった。

4162.jpgメミズムシOchterus marginatus。茨城にて。

米粒サイズのカメムシで、池の岸辺のぬかるみにいる。まったく珍しくないが、地味で小さいのと人が寄るとすぐ吹っ飛んで逃げるのとで、まず認知されることはない。

4160.jpg早春に現れるナミシャク。茨城にて。

ウスベニスジナミシャクか、シロシタコバネナミシャクのどっちか。たぶん前者のような気がする。

4161.jpgオオムカデの一種。茨城にて。

トビズかアオズの二択だが、ちゃんと見るべきところを見なければ同定できないし、してはならない。

4148.jpgクロスジホソサジヨコバイSophonia orientaris。茨城にて。

色彩に変異が多い。ヤツデの葉裏に越冬しているのをよく見る。

4156.jpgホソミオツネントンボIndolestes peregrinus。茨城にて。

成虫越冬する、日本本土では数少ないトンボ。特に法則性もなく適当な小枝に、小枝のような背格好で止まって越冬するので、発見至難。

4169.jpg井戸から汲み出された生物。

つい先日、「場所柄ヤバいものが出るかも」と言った傍から、出てしまった。体長4-5mm程度、薄い桃色がかった白い色をしており、扁平。植田まさしの漫画に出てきそうなつぶらな点目の顔をしている。
一瞬、まさか同じ県内で得られているアレではないかとの思いがよぎる。地球上でただ一か所、同県内の個人宅の井戸だけから得られているという、国の絶滅危惧種たるアイツだ。しかし、この仲間の種同定は極めて難しいことで知られており、しかも湧水・伏流水から得られて広域分布する同属のド普通種がいるそうなので、早合点はできない。もし問題のアイツであれば、とある顕著な形態的特徴を有するはずだ。それは、背面正中線に沿って等間隔で並ぶ、乳首状の突起である。少なくともこれまで日本国内において知られるこの生物分類群で、この特徴を持つのは現状アイツ一種しかいないことになっている。乳首のあるなしを確かめねばならない。
だが、こいつはとにかく小さいうえ、意外に高速で這い回る。体を真横にした瞬間でなければ、乳首をきちんと目視で確認できない。カメラのレンズで必死に追いかけ、どうにか写し取った。

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とても小さいが、間違いなく背中が平坦ではなく、乳首っぽい出っ張りが等間隔に認められた。自動的に、あのヤバい奴という結論になる。地球上で二か所目の生息地を暴いてしまったらしい。

さて、これは一体どこへ持っていくべき案件だろうか。

4157.jpgウズタカダニの一種。茨城にて。

ケヤキの樹皮下に多く見られた。三度笠のような自身の脱皮殻を、幾重にも背中に負う。

4158.jpgフチグロトゲエダシャクNyssiodes lefuarius。茨城にて。

晴天の日中にのみ配偶行動を取る。

4155.jpgたぶんアカシジミのものであろう卵。茨城にて。

表面がゴミで小汚い。

4152.jpgマエアカスカシノメイガPalpita nigropunctalis。茨城にて。

街路樹として植栽されるキンモクセイを食うので、市街地にも多い。ド普通種ながら、清楚な姿の種。

精霊

4151.jpg絶滅危惧種。

奇怪な風貌の生命体。まるで怪獣そのものだが、体長は最大でも2mm程しかない。この生物が属す「綱」の中では世界最小種とされる。これまでに本種の生態写真が掲載された文献は極めて少なく、特にここ20年くらいでこいつをまともに観察・撮影した人間などほとんど存在しないのではなかろうか。

日本固有種で、かつ地理的にまったく隔たった3都道府県でしか生息が確認されていない。生息環境がきわめて特殊で、「磯海岸とその背後に発達する海岸林との移行帯」にのみ住む。この「磯海岸とその背後に発達する海岸林との移行帯」という文章表現は、これまでに出版された本種に関し言及のある、わずか数編の和文文献中に見られるものである。それらのほぼ全てが、とある当該分類群の専門家ただ一人の手によって書かれているのだが、この「磯海岸とその背後に発達する海岸林との移行帯」という場所が一体どこからどこまでのエリアを指すのか、門外漢にはまるで皆目見当つかない。

俺はこの絶滅危惧種に一目会いたくて、これが確実に生息するとされる模式産地まで、過去5年間のなかではるばる10数回も足を運んだ。そして、その「磯海岸とその背後に発達する海岸林との移行帯」に該当するであろう環境を、とにかく探しまくったのだが、これが面白いほどまるで見つからない。何も考えず大雑把に「その環境」を探しても、見つかるのはこれに一見風貌の似た別のド普通種ばかり。肝心の種はどこにもいない。正直、あまりの見つからなさに、もう絶滅したのではないかと途中から思い始めたくらいだった。
探し始めてから5年目にして、俺はようやくこいつの生息環境を突き止めたのだが、それがまたとんでもなくピンポイントでごくごく狭いエリアだったのだ。その針の先ほどの狭いエリアから、ほんの数cm脇に逸れただけで、もう絶対発見できない。確かにそこは「磯海岸とその背後に発達する海岸林との移行帯」ではあるのだが、この表現を読んであの環境だと的確に見抜ける人間など、この文献を書いた専門家と俺以外、絶対にいない。あれは実に不親切なものの書き方だと思う。
この生物は、現状では隔たった3都道府県でしか発見されていないが、潜在的には間違いなく日本各地に生息地があり、適切な探し方をすることによって今後多くの新産地発見が期待されるはずのものである。しかし、専門家によるこういう不親切な文献の書き方のせいでそれが妨げられ、結果として調査が適切に行われず、その絶滅危惧種保全に寄与するであろう生息情報の蓄積も進まないという弊害は、もっと多くの研究者によって真剣に考えられねばならない案件だと思う。

あと、環境省レッドの最新版で本種に関する記述を見ると、生息上の脅威として特に根拠も示さず「マニアによる乱獲」とある。それはないでしょうに。こんなものがネットオークションで高値で売買されているの、執筆者は見たことあるのか? それ以前に、これの種名を画像検索したって一件すらヒットしない状況だぞ。そもそも、この生物が含まれる「綱」の生物分類群(特に国産の小型種)の愛好家や専門家自体がほとんどいない状況である。そんな中、将来この分類群の研究を背負うかもしれない愛好家を、根拠があるわけでもないのにさも悪者のように書き立てて牽制することが得策だと、俺には到底思えないのだが。

4159.jpgメクラヨコエビの一種Pseudocrangonyx sp.。茨城にて。

地下水に生息する甲殻類。眼も色素もない。たまたま奇跡的に漕げる手押しポンプ井戸を発見できたため、連続で1000回ほど漕いだら出た。ヨコエビは地下水生物としては個体数も多く、出現頻度も高い。地下性ゲンゴロウみたいな激レアモンスターを狙うマニアにとっては、下の下みたいな位置づけの奴だが、それでも出ると嬉しいものである。何せ、今まで各地で井戸ポンプチャレンジしてきたものの、まともに生きたものが出てきたのはこれが初めてだったから。
今回はこいつしか出なかったが、場所柄もしかしたら地下水性のヤバいプラナリアが出る可能性も否定できないので、定期的に調べることにする。

ここ最近、水生昆虫の集大成みたいな図鑑が出たりした関係で、虫マニア連中の間でにわかに地下水ゲンゴロウを得ようという機運が高まっているように思える。たびたび書いてきたが、地下水ゲンゴロウはとびきり奇怪な風体をした昆虫であるため、これを欲する虫マニアは数多い。しかし、それを得るためには地下水を大量に組み上げる作業が必須であるため、物凄い大変な労力を費やすことになる。
それ以前に、そういうことができる井戸を見つけること自体が至難だ。周囲に民家も立っていないような、田舎の墓場脇に放置されている古井戸ならまだしも、現役で使われているような井戸は必ず管理者が大切に守っており、しかもそうした井戸は個人所有の敷地内にあるため、勝手に水を(しかも無尽蔵に)汲み出すなどということが許されない。よって、地下水ゲンの採集には井戸の所有者との交渉がほぼ必須となる。俺のようなコミュ障根暗虫マニアには、あまりにもハードルが高い。もはや虫採りではなく、知らない人間相手の人付き合いの話になってくる。

俺の周囲にも、地下性ゲン欲しさに根性で各地を巡っては井戸のある民家を探し出し、そこの家主に交渉を持ち掛けている猛者が何人もいるが、大抵追い返されるらしい。特に、地下水を使った食品・酒作りを生業としているような所の場合、おそらく豊富な地下水を蓄えているがゆえに多大な成果が望める立地ではあるのだが、こういう商売をしている人は口に入るものを売る関係上、「自分の所の水からムシが出るなどということを知りたくないし、知られたくない」場合がほとんどである(地下水ゲンゴロウは決して不潔な生物ではなく、むしろ清涼な地下水が存在する証拠なのだが、ムシ嫌いの人間にはそんなのどうでもいいことだ)。
とある地域の個人宅にある井戸からは、これまでどこからも見つかっていない新種とおぼしき地下水昆虫が出たのだが、所有者の「うちの井戸からそんな汚いモノが出たなんてことを、世の中に広めてくれるな」という意向により、発表もできず闇に葬られたという、嘘のような嘘の噂もあるほど。
井戸所有者の全面的協力と理解なしに、地下水生物の調査などまともにできない現実がある。

最近、幾ばくかの売れない本を出したり、ラジオその他でメディアに出る機会が多くなったせいか、多くの人間に自身の存在を認知されるようになってきた。それに伴い、既に何人もの奇特な方々から「何か研究・活動に協力できることがあればさせてほしい」とのメールやお手紙等をいただくに至っている。
私のような無名底辺の研究者もどきのために、そのようなことをおっしゃっていただける方々がいること、心から嬉しく思います。もし私のために何らかの援助の手を差し伸べて下さる方がいるのであれば、金品や高級な食い物などはいりませんので、

・いくら水を汲み上げてもお咎めない井戸があればご連絡ください。あるいは、うちの井戸ならいくら水を汲みだしても大丈夫という方もご連絡頂けると嬉しいです。手押し式・モーター式の別を問いません。地域も問いませんが、関西以西だとなおのことよいです。
ご協力いただいたあかつきには、もしその井戸から何か生物が出た際に、誰にも負けない写真撮影技術でその生物の生きた姿を美しく撮影し、大きな額縁にはめてプレゼントいたします。

・6mmくらいの大きさで、触角と後脚が毛むくじゃらの茶色くて平べったいムシがそこらに飛んで来たら、ご連絡頂けると幸いです。それは、私が人生をかけて生態解明しようと目論んでいる生物の可能性があります。


今後無期限にて募集中です。何卒よろしくお願いいたします。

4149.jpgコマダラウスバカゲロウDendroleon jesoensis幼虫。茨城にて。

擬態昆虫として、そしてそれを見つける訓練相手として最もポピュラーなものであろう。

4147.jpgクロテンフユシャクInurois membranaria。茨城にて。

厳冬期の12月頃に一回現れて姿を消し、2月頃にまた姿を見せる地域がある。

4150.jpgクスサンの繭。茨城にて。

複雑に編み込まれた袋。別名・透かし俵。

4146.jpgムラサキシジミNarathura japonica。茨城にて。

成虫越冬なので、真冬でもちょっと晴れて気温が高いと外へ飛び出す姿が見られる。翅表は美しいが、簡単には開いて見せない。

4144.jpgガザミグモPistius undulatus。茨城にて。

ケヤキ樹皮下で越冬中。各地にいるが生息密度は低い。実にカニ。

4141.jpgコブナナフシDatames mouhoti。宮古にて。

闇夜の中、こいつを紫外線ライトで照らすと、意外と味わい深い蛍光を返す。

4143.jpgホソサシガメPygolampis cognata。石垣にて。

チガヤ草原の根際にいた。