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精霊

4323.jpg隣界に存在する特殊災害指定生命体。対処法1、武力をもってこれを制圧する。対処法2、デートして、デレさせる。

4321.jpgヒメオカモノアラガイらしきもの。茨城にて。

無印のイメージから、オカモノの仲間は北日本にしかいないつもりでいたが、ヒメは九州まで普通にいるようだ。

4322.jpgミズアブStratiomys japonica。千葉にて。

水田で見かけることが多い。特に害にも益にもならない虫だが、そういう虫が1種でも多くいることが生態系にとっては重要なのだ。

田舎の田園を象徴する「古き良き虫」というイメージ。各地に普通にいたが、最近では農薬の影響か、水田自体がなくなってきたせいか、なかなか姿を見かけなくなってきた。今や世間でミズアブといえば、生ゴミに大発生する外来種アメリカミズアブのことを自動的に指すようになってしまったのは悲しいことだ。

この虫の事を調べていた際、同じく水田に住むコガタノミズアブが各地でひどく激減しており、都道府県によっては絶滅危惧種にまでなっていることを知り、愕然とした。あんなん、長野のクソ田舎でそこら中にいたのに。

精霊

4318.jpg隣界に存在する特殊災害指定生命体。対処法1、武力をもってこれを制圧する。対処法2、デートして、デレさせる。

4314.jpgキイロサシガメSirthenea flavipes。茨城にて。

いかつい体躯とエキセントリックな色彩で知られる。水田に住み、ケラを専門に食うらしい。生態も外見も、なぜか同所的に住むミイデラゴミムシそっくり。

4315.jpgモンキゴミムシダマシDiaperis lewisi。茨城にて。

立ち枯れや切り株に生えるキノコを食う。都市部の公園でも、立ち枯れがあれば結構多く見られる。しかし、そうした木はすぐ撤去されてしまうことが多いため、長期にわたり定点観測しづらい虫である。

4316.jpgヌマガエルFejervarya kawamurai。茨城にて。

二股に分かれた鳴き袋を喉に持ち、ア゛ッア゛ッア゛ッ・・・と潰れた声で鳴く。キャウンキャウンと、子犬みたいな声を出すこともある。

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ヤマトガガンボモドキBittacus nipponicus。茨城にて。

日中は雑木林の下草に見られるが、日没後は唐突に姿を消す。

4308.jpgナガニジゴミムシダマシCeropria induta。茨城にて。

4311.jpgミミズクLedra auditura。茨城にて。

最近、ツノゼミという昆虫の一般社会における認知度が上がってきたせいか、身の回りで「ツノゼミ見つけた!」と写真を撮ってSNSやらに挙げる人間が増えてきた。そうした写真のうち7割方が、これをツノゼミと間違えたもので占められる。そのたびに、訳知り顔の虫マニア共が「これはツノゼミじゃないですよ」と、フォロー外から頼んでもいない講釈を垂れにくるのが毎年夏の恒例である。

しかし、こんな立派なツノを持った奴がツノゼミじゃないのに、ツノの片鱗すらないマルツノゼミがツノゼミであることの方が、むしろおかしいのではないか。いっそもうミミズクもツノゼミの仲間ってことにしちまえばいいんじゃねーの? と、昆虫分類学を根底から揺るがしかねないことを言ってみる。

4309.jpgヤハズカミキリUraecha bimaculata。茨城にて。

雑木林で見られる。一度にそんなに数を見ない印象。

4286.jpgサムライアリPolyergus samurai。茨城にて。

昔、サムライアリという名は当然の如く「戦いに長けた、勇ましいアリ」の意味だと思っていた。しかし、ある時何かの本でサムライアリの名の由来について、「奴隷なしには生きられない生活様式を、農民から召し上げた年貢なしに生きられない侍になぞらえた」という旨が書かれているのを読んだ。今となってはその出典がどこにあるのか定かでなくなってしまったが、とにかくサムライアリという名には、ものすごくネガティブなニュアンスが込められているらしい。

4310.jpgコワモンゴキブリPeriplaneta australasiae。茨城にて。

北関東においてワモンコワモンは、市街地でも稀であろう。

4312.jpgイネネクイハムシDonacia provostii。茨城にて。

古くは稲の害虫だったが、今ではレンコンの害虫として問題になるケースが多いらしい。とは言っても、今や希少種の部類。都道府県によっては、絶滅危惧種となっている。これを撮影した広大な蓮田でも、それなりに防除を徹底してやっているせいか、本当にごく限られた区画でしか見ず、しかも恐ろしく少ない。

人の気配に異常に神経質で、気に入らないとすぐ飛びやがる。至近まで近寄るのが極めて難しい。ネットで画像検索すると、野外で撮影されたであろうこれの写真がザラザラ出てくるが、一体どいつもこいつもどうやってコレに逃げられずに近づいたんだ。

4313.jpgクロフハネナガウンカMysidioides sapporoensis。茨城にて。

気が付くと視界の脇にいる系の奴。生態不詳。

4303.jpgマツノマダラカミキリMonochamus alternatus。茨城にて。

悪名高いマツクイムシ。マツノザイセンチュウと結託して、大規模な松枯れを各地で引き起こしている元凶。しかし、その有名さの割に、ご本尊を拝むのが極めて難しいことでも知られている。マツクイムシ防除に携わっている人間曰く、松林に行けばクソほどいるものらしいが、通常は松の木のはるか高所にいることが多く、まず人の目に触れない。個体数自体はとても多いであろうことは、容易に想像がつくのだが。

この虫の駆除のために、誘引用のフェロモン剤というものが開発されており、松林でそれを使うといくらでも召喚できるという。しかし、そこらの薬局で気軽に買えるような薬剤ではないため、そういう研究をしている人間以外には何の役にも立たない情報である。他にも、松の伐採木を見て回るとか、立ち枯れの松の木を思いきり蹴飛ばすとかの方法があるというが、松の伐採木なんてそうそういつどこにでもおあつらえ向きにあるものではないし、俺は今までさんざん各地の松林で松の木を怒りに任せてド突きまわしてきたものの、一度とて落ちてきたためしがなかった。
あれほど松枯れが深刻化している信州のクソ田舎でさえ、13年間暮らしてたった一度だけ車に轢かれた奴を見たのみ。

たまたま、信じがたい程宅地化した市街地にやたら松枯れの多い場所があり、枯れた木が伐倒のうえ積まれている区画を発見。そこを夜間見回ったところ、たった一匹だけだが来ていた。赤い体に霜が降ったような白点を装う、本当に美しい甲虫だった。

4306.jpgチュウサギArdea intermedia。茨城にて。

夏に東南アジアなどから日本に襲来する。水田の小動物を捕らえて生きたまま丸呑みにする、獰猛な肉食恐竜。近年、飛来数が減ってきている。

自転車や車で脇を通り過ぎる分には、全く人怖じしないくせに、いざバズーカ片手に歩いて寄ると秒で飛び去ってしまう。

4302.jpgウリハムシAulacophora femoralis。茨城にて。

野菜の害虫。すぐ飛んでしまうので撮影が意外と面倒。

4301.jpgウラナミアカシジミJaponica saepestriata。茨城にて。

4305.jpgアオダイショウElaphe climacophora。茨城にて。

4307.jpgオオキベリアオゴミムシ。茨城にて。

カエルを屠る生態上、湿地で見かけることが多い。他方、この個体のように著しく水場から離れた山林や雑木林の林道などで、突発的に出没することもある。かの精霊ブルーサイドも、図鑑などには「湿地にいる」と判で押したように書いてあるが、水辺とは関係ない林道で得られると主張する人も少なからずいるらしい。季節により、湿地と森林を行き来しているということなのだろうか。

以下、分かる奴だけ分かればいい話。

今の居住区から遠くない場所で、90年代という中途半端な最近に、ブルーサイドが複数得られたという文献記録が存在する。ゴミクソ疫病さえなければ、今年の夏はこれを撮影するだけの目的でわざわざヤママヤーアイランドまで行くつもりでいた程これを求めている俺にとって、願ってもない朗報だ。だが、正直この記録を本当に信用していいのかどうか、非常に悩ましく思っている。
何しろ、そこは何の変哲もない林道であって、直近に湿地なんてどこにもない。湿地性とされるブルーサイドがいるようには、到底思えない。どちらかといえば、スジアオの生息環境である。そして、その文献記録では同所にてスジアオもしっかり記録されている。スジアオはしばしば素人にブルーサイドと誤同定されることが多いため、実の所この記録は単なるスジアオ矮小個体の同定間違いなんじゃねーの?と思えてしまうのだ。また、この20年くらいの間に東日本でブルーサイドの記録などほぼ皆無なので、そんなものが採れたとなれば少なからず文献上で特筆して何らかの言及があってもよさそうなものなのに、この文献上ではそれが一切ない。あまりにもこの「大発見」を軽く流し過ぎているのが、物凄く不自然に思える(下手に書き立てることで、全国から乱獲マニアを呼び寄せてしまうことを危惧しての工作ともとれるが)。

しかし、その記録をまとめているのは、この県の甲虫分布解明に血道を上げているような専門家たちである。果たして、そんな猛者たちが2-3cmもある大型ダストインセクトの種同定を、そうそう間違ったりするだろうか。いや、ない。現に、その後この分布記録は何度か情報がアップデートされており、その都度同定間違いなどは訂正されているが、少なくともブルーサイドに関しては何もその後言及がないので、やはり間違いなくブルーサイドなのだろう。
また、件の文献記録ではそこでオオキベリアオゴミムシも記録されているが、こいつに関しては一回だけだが俺もここで見た。湿地性とされる種でも、やはりいるときは森林にいるのだ。なので、とりあえず手放しではないにせよ、この記録を真実として扱うことにした。

なお、その場所には今年既に4回くらい足を運び、夜中に徘徊しているが、ブルーサイドが出た試しはない。基本スジアオばっかり。というか、スジアオもそんなにいない。環境としては、舗装の荒れた林道で、サイドに赤土の斜面がある。

4285.jpgクロカミキリSpondylis buprestoides。茨城にて。

できそこないのメスクワガタみたいな風貌でおなじみ。針葉樹食い。

4284.jpgオオキベリアオゴミムシEpomis nigricans。茨城にて。

産卵をひかえたメス。尻の先端にマッドセル用の泥団子をこしらえている。

4300.jpgシリアゲコバチLeucospis japonica。茨城にて。

春先、ツツハナバチ類が営巣していた所に多数来て寄生していた。こいつの腹の形はどうなっているのか、何回見てもよく理解できない。

4289.jpgニワハンミョウCicindela japana。茨城にて。

これが庭先で見られる家なんて、今の日本にあるのか。あったら相当なブルジョワだ。

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ヒメベッコウ一種Auplopus sp.。茨城にて。

似た種が多く、外見で種は確定できない。泥を集めて複数のカプセルをこしらえ、そこに毒針で麻酔したクモを、脚を全て切断した状態で格納する。

最近ではよくわからない理由により、このハチの名をヒメクモバチと表記せねばならないらしい。しかし、これとは別系統のハチでクモヒメバチという仲間がいるため、その名を使いだすと恐ろしくややこしい。門外漢が見たら、100人が100人ヒメクモバチとクモヒメバチを混同するのは目に見えている。本当によくない名前だ。今更わざわざ付け直すような名ではなかろうに。
もっとも、ヒメベッコウの名にしても、とあるカタツムリの一群に全く同名のものがいるので、ややこしいといえばややこしいのだが、この場合ではそもそもあまりにもかけ離れた生物同士である。日常会話の中で、ベッコウバチとカタツムリの話を同時にする局面などまずありえないので、両者が同名ゆえに話し手聞き手が混乱することはあるまい。だが、ヒメクモバチとクモヒメバチは同じハチの仲間で、しかも双方ともクモを獲物にするという生態まで共有する。同じハチという分類群同士の片割れに、あえてこんな紛らわしい名を付け直したことが問題なのだ。

私は一貫として、ベッコウバチのことをベッコウバチと呼び続けており、いかなる理由があっても〇〇〇〇(入力するのも嫌)の名を使わない。それは単なる個人的な懐古主義のみならず、上述のような問題を良しと思わないことによる。

4288.jpgカシコスカシバSynanthedon quercus。茨城にて。

栗の樹幹に降り立ち、産卵していた。ホソアシナガバチ類に恐ろしくそっくりな色彩で、特に飛翔時はまず区別できない。

4279.jpgツクバハコネサンショウウオOnychodactylus tsukubaensis

限られた山にだけ住む絶滅危惧種。国内希少野生動植物種に指定されているため、捕まえるのはおろか触るのさえ違法。しかし、生息地を開発により破壊するのは何ら問題ない。撮影地近傍の環境は、それはもうひどい有様である。

環境行政の役人様方は、生き物マニア共がネット上で嬉々として「〇〇採った!」と上げている記事や書き込みを逐一確認しているらしい。それにより、何の野生生物が特に乱獲されているかをせっせと調べては、乱獲の危機だなどと言ってそれを法律でどんどん採集禁止になさっている。
一方で、ネット上には生き物マニア共が「この希少種がいた草原がメガソーラーで潰された・・」とか「あの絶滅危惧種のいた水路が改修で埋められた・・・」などの情報を多数載せているわけだが、当然それにも逐一反応して対処しておられるのですよね。その割には毎年全国各地で、生き物マニア共の嘆きの声が止まらないようですが。

4280.jpgヨツボシケシキスイGlischrochilus japonius。茨城にて。

樹液酒場の常連。小さいクワガタそのもの。

4281.jpgカナブンPseudotorynorhina japonica。茨城にて。