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4422.jpgメスの巣を訪れたキシノウエトタテグモのオス。茨城にて。

成熟したオスは秋口に巣穴を脱出して、外を徘徊する。そして、メスの巣穴を訪ねて求愛行動をとる。発達した触肢を使い、メスの巣穴の扉を「ト・・・・ト・・・ト・・ト・トトトトト!」と、左右交互に振り下ろしてノックする。慎重に行かないと、メスに餌と間違われてあっさり捕まってしまうので、命がけの訪問である。
キムラ・トタテ系のクモは、オスがこうしてメスの扉を叩いて求愛する。恐らく、このノックの振動パタンは種特異的な信号となっており、間違った相手と配偶しないための隔離機構として働いている。

ライトニング、遠出すればいいというものじゃないんだ虫探しは。

4419.jpgまさか、近所に本当にいるとは思わなかった。これは、ゴミカス疫病により今年全ての遠征を自粛し、果てしない雌伏の時を過ごさざるを得なかった俺に神が与えたもうた奇跡である。今年の初め、ヤママヤーアイランドまでこれを探しに行けずに絶望し、涙を飲んだことが阿保らしい。
テックス社長、大切なことを教えて下さりありがとうございます。末はダイナコ石油に骨を埋める所存です。

とても少ないが、複数見た。確実な産地である。本当はコレとは別の、コレと同じくらいヤバいダスティーバグを探しに行ったのだが、そっちは見つからず予想外の結果に。

4421.jpgオナガグモAriamnes cylindrogaster。茨城にて。

クモを専門に襲うことで有名なクモ。枝葉の間に粘性のない糸を張り、それを伝ってやってくる他のクモを捕らえる。臨戦体制に入ると、まるでサソリのように腹を背中側に反らし、糸を手繰って獲物を手元に引き寄せる。

4418.jpgエノキワタアブラムシShivaphis celti。茨城にて。

エノキの葉に普通。全身が綿まみれ。

4417.jpgトビイロウンカNilaparvata lugens。茨城にて。

短翅型。今年は多いと聞く。

準精霊エンプティ

4420.jpgオオオカメコオロギLoxoblemmus magnatus

全国的に分布の限られた稀種。古より大規模な攪乱を免れてきた屋敷林のような環境に、しがみつくように生き残っている。日没後、哀愁を帯びた「ルッルッルッ・・」という声で唄う。ツヅレサセの声のトーンでもって、ミツカドのテンポで鳴くイメージ。日本産の地べたに住むコオロギの中では、個人的に最強の美声の種に思う。これを聞いた後だと、スズムシの声など俗物で風情が全くなく聞こえてしまう。

元・環境省レッドリスト掲載種。降ろされたのは恐らく、当初考えられていたよりも多くの生息地が各地に見つかり、絶滅危惧種とは見なされなくなったためか。しかし、そうは言っても既知産地の多くは最近各地で消滅しており、その生息は依然として十分過ぎるほど危機的状況にあり続けている。近いうち、再び環境省レッドに返り咲いてしまうのではないかと危惧している。

4415.jpgミナミカマバエOchthera circularis。茨城にて。

まさに怪人。ぬかるみを伴う池があれば、100%いないはずのないド普通種の生物だが、その奇怪な風貌ゆえ初めて見た者には強烈なインパクトを与える。

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ヒロバネカンタンOecanthus euryelytra。茨城にて。

無印のカンタンに外見が似るが、もっと人為的に荒らされたような乾いた荒れ地を好む。ルルルル・・という美声で知られるカンタンとは似ても似つかない、「デューw、デューw」という陰気な声で秋の夜長を唄う。

4416.jpgヤサイゾウムシListroderes costirostris。茨城にて。

畑で網掛けしていたハクサイの苗が、少し前から何者かによって食い荒らされて穴だらけになってしまった。ヨトウか何かが網の中に入り込んだかと思い、夜中に様子を見に行ったらこいつがいやがった。あのハクサイは冬場の鍋の具材等になるはずだったのに。未来の兵糧を荒らした代償は、きっちり体で払ってもらった。

4412.jpgマダラスズDianemobius nigrofasciatus。茨城にて。

畑に夥しい数がいる。

4414.jpgカブラハバチ類の幼虫。茨城にて。

通称クロムシ。アブラナ科野菜の大敵。

4411.jpgハラクロコモリグモLycosa coelestis。茨城にて。

アレを背負っている奴を探しているのだが。

4413.jpgケウスゴモクムシHarpalus griseus。茨城にて。

夜の畑の畔で、メヒシバに登ってタネを食っていた。肉食昆虫たるゴミムシの仲間にあって、ゴモクムシ類は植物食の気が強い特異な連中。ふだん地べたを這いずる肉食昆虫が、わざわざ細くて足場の悪い草上に登って草を食う様は、何度見ても奇異。

4409.jpgモンシロチョウ。茨城にて。

ゴミクソ疫病により碌に遠出の仕事ができないのに加え、昨今頻発する異常気象やらで兵糧の供給に不安が出てきたのを受け、今年から貸し農園で野菜を作っている。畑で耕作作業にふけっていると、他の事を一切考えずに済むので心の洗濯になる。

畑をやることにしたのは食料調達が第一の目的なのは言うまでもないが、もう一つ俺にとって大事な目的がある。それは、害虫の撮影である。ここは無農薬栽培の所なので、作物には物凄い数と種類の害虫が襲来する。普段、耕作地という人様の土地に踏み込んで害虫を撮影する機会になかなか恵まれない俺にとって、ここはまさにユートピア。誰に文句を言われることもなく、好きなだけ害虫をいじり倒せる。考えたら、この十数年間で青虫の写真なんて撮った記憶がなかった。

しかも農業害虫の写真は、多くの人間が閲覧したがるものであるため資料的価値が高く、売り物になる。趣味と実益を兼ねた、最高のキルタイムコンテンツである。畑から得られる恩恵は、野菜だろうが害虫だろうが、徹底的に骨の髄まで意地汚くしゃぶり尽くしてやる。

しかし、無農薬農園は少し手入れを怠るとたちまち害虫に作物を丸坊主にされるし、雑草に栄養を全部搾り取られる。おかげで、うちの畑の野菜は向こう三軒両隣の畑のそれに比べて、しょぼしょぼの奴ばかり。普段、自然破壊の元凶のように思っていた農薬のありがたさが理解できた。

水着ワカメ虫

4408.jpgトゲミズギワカメムシSaldoida armata。茨城にて。

水辺をせわしなく歩行する姿が見られる。背中の釣り針状のトゲが奴の自慢だが、用途は不明。

この生物に関しては、一部の虫マニア連中の間でとある可能性もとい疑惑が呈されている。正直、現時点で俺はその可能性に対して限りなく否定的な見方を持っているのだが、まあ碌に見もしないであーだこーだ言ってもしょうがないので、一度腰を据えてこいつらと向き合うつもりでいる。恐らく、件の可能性を否定する結果を得るための観察になりそうだが。

4407.jpgトビイロでいいのだろうか。茨城にて。

4406.jpgアワダチソウグンバイCorythucha marmorata。茨城にて。

グンバイの美しさはもっと評価されるべき。

4404.jpgコガシラウンカだかハネナガウンカだかの奴。茨城にて。

特定の湿地帯で高密度に見られた。脅かしたら飛んで適当な草に止まってしまったが、本来は単子葉類に付くものと思われる。

4405.jpgシマカ属。茨城にて。

定期的に撮影したくなる者。

精霊

4403.jpg隣界に存在する特殊災害指定生命体。対処法1、武力をもってこれを制圧する。対処法2、デートして、デレさせる。

4402.jpgトゲサシガメPolididus perarmatus。茨城にて。

全身棘だらけのハリセンボンみたいな生物。鬱蒼とした草むらを網で適当にひっかきまわすとそのうち入る。

ライトニング、遠出すればいいというものじゃないんだ虫探しは。

4401.jpg去年、幾ばくかの個体を見た近所の積み藁が先頃撤去されてしまった。しかし時を同じくして、それとは別の近所で、それを上回る異世界最強チート無限湧きの大規模ハーレム酒池肉林積み藁を見つけてしまった。
以前、わざわざこれ一匹見るために文献情報を頼りに都心の港湾地区まで2度も出向き、結果一匹も見つからずに敗退を喫した身としては、テックス・ダイナコ社長の言葉が刺さる。

4400.jpgムネアカセンチコガネBolbocerosoma nigroplagiatum。茨城にて。

正面から見ると、何となくライオンの顔を思い出す。大騒ぎするほど珍しくないが、いつ何時にも狙って見つかるようなものではないため、ふいにそこらで見かけると嬉しいものである。

糞転がしの仲間だが糞には来ない。古より、何らかの特殊なキノコを食べるという話がまことしやかに囁かれているが、今日では公式に詳細が発表されているのだろうか。

4399.jpgナシグンバイStephanitis nashi。茨城にて。

バラ科樹木の害虫なのはさておき、本当に美しい姿。グンバイの仲間を見ると、とりあえずじっくり見る。

4398.jpgセスジアシナガサシガメGardena brevicollis。千葉にて。

鬱蒼としたヤブや草原の根際に生息する。竹ひごのように細っこく、姿を見づらい。これによく似た大きい奴を探しているのだが。

4397.jpgクロウリハムシAulacophora nigripennis。茨城にて。

ド普通種。名前と違い、恐ろしく広範囲の植物分類群を食う。

4396.jpgイチモンジカメノコハムシThlaspida cribrosa。茨城にて。

ムラサキシキブなどの葉に集まる。平べったく見えて、意外と立体的な形をしており、シャープに撮影し難い。

4395.jpgキマダラカメムシErthesina fullo。茨城にて。

外来種の大型カメムシ。見つけてもそれほど有難みはない。

4394.jpgマナマズSilurus asotus。茨城にて。

外来種に埋め尽くされた、クソみたいな溜池に一匹だけいた。

4393.jpgクロアナバチSphex argentatus。茨城にて。

巣穴を掘削中。