2021/03/31|Category:鱗
2021/03/28|Category:甲殻

しかし、腹立たしいことに出てくる奴出てくる奴全部死んでいる。どうやら、冬季の凍結防止対策か何かで、この井戸は水を汲み上げるギミックのどこかしらに加温設備が備わっているらしい。これにより、せっかく地下から上がってきた生物が全部湯だった状態で出てきてしまうのだ。他にも無数の茹でケンミジンコが出てくる始末。
とはいえ、しばらく水を出し続けていると、僅かながらケンミジンコは生きた個体が出てきた。何度かトライし続ければ、運次第でメクラミズムシモドキも生きて出てきそうに思える。
精霊
2021/03/27|Category:未分類
2021/03/25|Category:鱗
2021/03/24|Category:鱗
2021/03/22|Category:鱗
2021/03/20|Category:クモ
2021/03/19|Category:クモ
2021/03/18|Category:甲
2021/03/16|Category:クモ

今回かなり狙って当てた標的。1000回くらいポンプを漕いで出た大量の土砂の中から、1匹だけ出た。いかにも地下水性らしく、体色が薄くて眼点らしきものがない。1mm以下サイズのため、発見も撮影も容易ではない。しかし、色が付いているだけまだ良心的な方である。地下水性ミズダニ類の中には、無色透明で姿の見えない奴も少なくないからだ。
土壌動物としては個体数も種数も莫大なダニ類だが、地下空隙での生息に特殊化したものとなると、少なくとも国内では途端に閑古鳥が鳴く。アギトダニ科の1種を除き、恐らく公式に知られている種は存在しないと思われる。ただしそれは陸生種の話であって、水生のミズダニ類には夥しい種数の地下水性種が存在する。その数60種以上、しかも全部が日本固有種だという。
地下水性ミズダニ類は、ミジンコのように開放的な水の中層を泳いでいるのではなく、地下水に満たされた砂礫の間隙にはまり込んで生きている。ゆえに、コインのように扁平だったり棒状だったりと、形態的な特化の程度が著しい。
日本の地下水性ミズダニ類の大半種は、1950-70年代に精力的な分類学的研究が行われて記載されたものだが、それ以降は停滞している模様。加えて、当時それらが採集された環境は現在どこも激変していると見られ(井戸の消滅、模式産地が広域に宅地化など)、恐らく今後二度と再発見できないであろう種も多いという。それだけに、地下水性ミズダニ類の生きた個体を捕獲してその生きた姿を写真に残しておく作業は、一定の意義があると思われる。
当初ゲンゴロウ目当てでやり始めた井戸漕ぎだったが、途中から興味の枝葉がどんどんあらぬ方向へと広がっていった。プラナリア、メクラミズムシ、そしてとうとう地下水性ミズダニ類という沼にまで片足を突っ込み始めている。
2021/03/15|Category:未分類
2021/03/09|Category:未分類
2021/03/08|Category:甲殻
2021/03/06|Category:未分類
2021/03/05|Category:未分類
2021/03/02|Category:クモ