744.jpgメジロZosterops japonicus。長野にて。

743.jpg庭木の柿などに群れでよく来て、つついているのを見かける。

745.jpgすぐ近くで見ると、けっこうきつい目つきをしている。遠目に見る方が可愛らしい。今はもう法律が変わってだめになったが、かつてメジロは許可を取れば捕まえてペットにしていい鳥だった。

俺が幼かった頃、母方の実家があったとある漁村では、どこの家でもメジロを竹籠で軒に吊して飼っていた。当時健在だった祖父はメジロの飼育がとてもうまく、飼われていた個体はよく懐いていた。俺もメジロをどうしても飼いたくて祖父にねだったところ、「今年はもう時期があれだから、来年一緒にお前のためのメジロを捕まえに行こう」と約束してくれた。
祖父は自分で裏山から捕まえたメジロだけを飼っており、「メジロを捕るにはまず塒を見つけるんだ」とか「夜中に寝ているところをモチ竿で・・」とか、いろんな話を聞かせてくれた。昨今の愛鳥家が聞いたら怒鳴り込んできそうな内容だが、それでも当時の俺にとって祖父の話は、双眼鏡で遠くから鳥を見て蘊蓄を垂れるだけの人間のそれにはないリアリティと重みがあって、好きだった。
その約束をして半年も経たないある日、祖父が脳溢血で倒れて寝たきりになり、まもなく逝ってしまった。メジロを一緒に捕りに行く約束は、永遠に叶うことはなかった。

先日、里帰りした際に祖父の墓参りに行った。実家の裏山にある南向きの斜面に作られた墓地は、周囲がミカン畑に囲まれており、いつでも沢山のメジロが迎えてくれる。祖父は捕まえたメジロを一定期間飼った後、いつも元の裏山に返してやっていた。その末裔が、あの日見た中に混ざっていただろうか。

トラックバック

http://sangetuki.blog.fc2.com/tb.php/1047-84b380f9

いい話ですねえ。私も子供のころ近所でメジロやウグイスを飼っている家があり、自分も飼育したいと親にねだったことを思い出しました。見るだけ、撮るだけ、触るな、採るなという昨今の風潮には違和感を覚えます。
wagimo|2014.02.15/09:27
時代の流れと言ってしまえばそれまでなのかもしれませんが、正月のヤマガラのおみくじ引きしかり、揚げヒバリの競い合いしかり、どんどん日本の古き良き風習までも闇に葬り去っていくようで、悲しい限りですね。
richoo|2014.02.15/11:44

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する