777.jpg洞窟性の、おそらくナガワラジムシ科の者(Hyloniscus属?)。目らしきものはない。

778.jpg全身透き通るような白色で、中身が透けて見える。地面を舐めるように這い回るが、驚くと岩や地面のくぼみにはまったまま動かなくなる。
日本の洞窟性ナガワラジムシに関しては、東北地方から2種、中国地方以西から2種の4種いることは把握しているが、こいつはそれらいずれの場所とも遠いある地方の洞窟で見た。種類を調べたいのだが文献が入手できない。いくら何でも新種ではないと思うが、ぱっと調べた限り洞窟性ナガワラジムシが見つかったという噂を全く聞かない地域のものなので、間違いなく記載以後発見例のほぼ途絶えている珍種である。

779.jpg東北で見つかっている洞窟性ナガワラジムシの一種に、ホンドワラジムシHondoniscus kitakamiensisというのがいる。岩手の岩泉にある龍泉洞という洞窟だけから発見されている珍種で、姿形は上の奴に似ているらしいが、体表はゴツゴツしておらず平滑らしい。かなり古い年代に発見・記載されたものだが、その後生息地の洞窟が観光地化されて劣悪な環境になったせいで、もうここ何十年も発見されていない。
現在、この生物の生きた姿を見られる場所がどこにもない状態で、生存しているかどうかもわからない。環境省の絶滅危惧種に指定されている。

俺はこの幻のワラジムシの生きた姿を、どうにかして見てみたい。生息地の観光洞は場所自体が天然記念物なうえ、そもそも環境がもうだめらしいので、洞窟内で虫を探すことは出来ない。でも、観光洞の裏手の山で枯れ沢を見つけて、メクラチビゴミムシを探す要領で地面を掘ったら、案外簡単に再発見できるんじゃないかと思っている。いずれ挑戦しに行きたい。

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