792.jpgたぶんアオカワモズクBatrachospermum helminthosum。山奥に生える、不思議な海藻。

カワモズク類は、寒天の原料であるテングサと同じ海に生える赤い海藻「紅藻類」の仲間だが、淡水生。河川の源流近く、湧き水の出る清らかな流れにのみ育つ。紅藻なので多くの種類は赤っぽい褐色だが、これは緑が強い種。基本的に、寒冷期にのみ姿を現す。
まもなく山奥を追い出されるので、その前にこいつとはもう一度会っておこうと思って産地を訪れた。数年前に見に来たときと比べて異常に少なかったが、何とか見つかった。一見、その辺のドブの底に生える水ワタみたいな感じだが、その体がきめ細かい玉の数珠つながりになって出来ているのを見るにつけ、こいつがただならぬ高尚な存在であるのを実感する。

793.jpg一部を少しシャーレにとって見た姿。

794.jpg肉眼で玉に見えたのは、等間隔に並んだフサフサ(嚢果)。種類によって、この玉の形は異なる。日本のカワモズク類にはカワモズク属のほかユタカカワモズク属Sirodotiaがいて、これには玉がない。

カワモズク類は海藻なので、本物のモズクのように食用になる。しかし、昨今どこでもどの種類も希少種なので、畏れ多くて食えない。あと、あまりモズクは好きでないので食いたくない。

長野にて。

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