機銃掃射でバヒュンバヒュン

874.jpg裏山の林道を歩いていたとき、道脇の土壁がまるでガトリング銃をぶっ放したように穴だらけになっているのを見た。ケブカコシブトハナバチAnthophora plumipesの集団営巣地だった。

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863.jpgケブカコシブトハナバチは西日本に分布する愛らしいハナバチで、関東以北ではまず見ない。単独性で、春から初夏にかけて発生する。垂直の土壁に穴を空けて巣を作り、蜜や花粉を集める。条件の良い場所には、多数の個体が集まって営巣するため、営巣地はしばしばすさまじいハチの大群が巻き起こる。一見恐ろしげだが、まったく無害。

毛深いので、北方のハイイロマルハナバチ類に雰囲気が似る。マルハナバチと違って南方系のハチなのに、なぜ不必要に毛深いのかはよくわからない。もう少し北日本でも見られる他のコシブトハナバチ類は、こんなに毛深くはないのに。西日本とはいえ肌寒い春先に出るからだろうか。

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862.jpgとても素早く、あまり長時間ホバリングしないので撮影は難しい。無数の巣穴が近接して空いているため、ハチ自身もどれが自分の巣穴なのか、にわかには判別できないらしい。しばしば穴の中に飛び込んでは、そこの主に追い出される様子が見られた。

877.jpgコシブトハナバチ類は、舌がとても長い。他の虫が手を出せないような、距の長い花からも蜜を吸い取ることが出来る。東南アジアには、自分の体長以上の長い舌を持つ種も知られる(Amegilla elephasなど)。
植物の中にはこの仲間のハチに受粉を依存するものが結構いるらしい。中南米の熱帯にいる、舌の長いシタバチ類とニッチが被っている。


福岡にて。

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タイトルに惹かれて
これだけ巣穴が多ければ、『あっスミマセンf^_^;)』てなりますよね。
毛並みがよろしいですネ!
kyoko|2014.04.18/19:41
ぬいぐるみのようで、可愛らしいハチです。でも、巣を間違えて入ってきた相手には、なかなか容赦しません・・。
richoo|2014.04.18/22:47

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