933.jpgシマカ属Aedes sp.。福岡にて。

きっとヒトスジA. albopictus だろうが、ヤマダA. flavopictus かもしれない。その道の分類の専門家以外は、保健衛生上の理由から蚊の種同定をやってはならないと思っている。
当地は暖地のため、かの北方の僻地では考えられないほどに早い時期から蚊が発生する。ものすごく数が多く、ちょっと日陰の茂みに入ろうものなら、あっというまにドリンクバーにされてしまう。ここしばらく晴れで乾燥した状態が続いたが、まとまった雨が降って以後いきなり大発生し始めた。

蚊に限らず、周囲の裏山に住むあらゆる虫が、雨を境にいきなり姿を現すようになった。それも大量に。見かける個体数が徐々に増えるのではなく、まるで時空転移したかのように、すさまじい個体数がある日突然いるということは、しばしば野外で虫を観察する際に見受ける現象である。そのさまを、ベルクソンの残した「エラン・ヴィタールelan vital」の言葉になぞらえて、「エランビタる」と表現する。

エラン・ヴィタールは直訳すると「生命の跳躍、躍動」などと言われていて、本来は物凄く奥が深くて難しい用語らしい。それだけを解説するのに一冊本が書けるほどだというが、俺はその直訳の字面だけなぞって、「昨日まで見なかった生物が、今日いきなり大量に発生してそこにいるさま」のことを、「今日はエランビタッてるなー」というようにしている。使用は勧められない。

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