数日前、所用があってかつての故郷たる文明の僻地まで戻った。まだたったの2ヶ月しか経っていないので、あまり懐かしさは感じない。

952.jpgかつての居住区のある裏山の一角。ちょうど13年前、ここへ移り住んだその年に、この山で大規模な山火事が発生した。どうやら何者かの火の不始末が原因らしかった。死人は出なかったが、山ひとつ丸焼けになる大惨事になった。
山火事という現象は、ほぼ人災と呼んで良い。タバコやたき火の不始末、はては墓参りの線香に至るまで・・。逆に言えば、人がきちんと気をつけさえすれば、大抵の山火事は未然に防げるということの裏返しなのだが。落雷や、本当に起きるのか疑わしいが風で木の枝同士がこすれることによる摩擦発火など、そうそう起きるものではない。

日没直後の写真なのでこれでは分かりづらいが、あれから13年たった今でも、明らかに焼けた部分はわかる。焼けていない周囲の森とは、完全に同じ状態にはなっていない。失われた森は元には戻らないというのを、つくづく思い知らされる。

なお、山火事発生当時、その山が焼けているさまを地元のケーブルテレビ局がエンドレスで中継していた。一切ナレーションもBGMもなく、たまに消火ヘリがよぎる中、ただ煙でかすんでいる黒い山の映像が淡々と何時間でも映し出されているのが、とてもシュールだったのを覚えている。

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