Highwayマン B盗る

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チェコでの最大の標的たるアリの巣の生き物。

米粒ほどの地味な生き物で、立派な角もキバもない。綺麗な模様もない。いきなりこれを見せられて、心躍る虫マニアなど絶対にいるはずがない。しかし、俺にとっては夢にまで見た精霊の一種だ。
日本にも同じ寄主アリはいて(いや、正確にはいない)、ハネカクシやら他の分類群の居候も共通しているのに、なぜかコレだけは分布していない。コレに会うためには、絶対にヨーロッパへ行かねばならない。

取り立てて特技も何もない雰囲気だが、その凡庸な外見は世をしのぶ巧妙な偽装でしかない。とても陰険かつ狡猾な奴で、きわめてずるがしこい。別名「追い剥ぎ甲虫」と呼ばれるその姑息なやり口は、アリの聖書「The Ants」(Hölldobler and Wilson 1990)を読んだ者ならば知らぬはずはない。
しかし、その鮮やかなまでの悪行三昧を実際に観察するのは、ものすごく難しい。最近成功した人間をほぼ知らない。本当に心から虫に信用してもらわない限り、絶対に撮影させてくれない。いくらこちらがフォースを有するとはいえ、相手がある程度心を開いていてくれなければ効果が無い。それを是が非でも撮影せねばならないのである。

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教えてください
Amphotisですか?
ひげぶと|2014.08.06/10:57
まさにそのとおり、です。
-|2014.08.06/16:48
Pavel Krásenskýのページ
Pavel KrásenskýのMacro Photographyで見かけて気になっていました。
ひげぶと|2014.08.07/15:30
実は彼は、私のトモダチです。ヨーロッパの好蟻性関係で、多大にお世話になりました。
-|2014.08.07/23:46

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