988.jpgマダニ。

近隣の森には、シカやらウサギやらが普通にいた。その関係で、当然ながらものすごい数のマダニが潜んでいた。ちょっと藪漕ぎすれば、必ずひっついてきた。

マダニは、北方のものほどおっかない伝染病を持つ傾向があり、刺されると非常に危険である。ライム病やダニ脳炎を貰った日にはまともな生活が二度とできなくなるので、毎晩風呂では徹底的に体の隅々を見て回った。それでも、知らないうちに脇の下を一カ所やられてしまった。

小学生のころ、テレビや雑誌で「ネイチャーフィーリング」という言葉がやたら流行ったことがあった。読んで字のごとく、自然と一体化して自然を感じるという道楽で、たとえば迷彩マントを着て木の枝を掲げながら何時間も野山で座り、その枝に野鳥がとまるのを待つといった遊びである。
その中で、森で落ち葉の積もった地面に穴を掘り、顔だけ出して体をうずめ、大地と同化するという遊びがあった。当時アウトドアのガイドブックにも載っていたし、当時放映されていた有名な栄養ドリンクのCMでもそれをやるシーンが出てきた。幼心にあれを見たとき、「マダニとツツガムシのドリンクバーになるだけじゃね?」と思った。
当時はどうか知らないが、少なくともシカが無秩序に増えまくった今の日本の野山で、危険なマダニが大発生している現状を鑑みれば、今あんなことやったら自殺行為である。北海道の森で、音も立てずにあんなことやってたら、ヒグマ襲撃の危険すらある。

最近のアウトドア関係の本をみると、どの本でもこの「土葬遊び」の話は見当たらない。おそらく、上に書いたような危険を指摘する専門家が増えたためだと思う。

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