1023.jpgカダヤシGambusia affinis。福岡にて。

近所に小さな水溜めがあって、そこにたくさんいる。魚がいるのは知っていたが、最近になってようやくそれがカダヤシであるのに気づいた。

カダヤシは古い時代に、アメリカのほうからボウフラ駆除のため日本へ連れてこられた外来種である。メダカに毛が生えたようなものだと思っていたが、今では分類上本当のメダカとはまったく遠縁な魚ということになっている。小型だが、口に入るサイズの小動物はとりあえず食い殺す凶暴な生き物のため、これがいる水溜めにはボウフラがまったく沸かない。カダヤシの名は伊達ではない。
だから、こいつがいる水溜め周辺に蚊が多くないのは快適でいいのだが、その代わり他の水生昆虫もまったくいない。やってきたそばから、カダヤシが全部食い殺しているように思える。ベニイトトンボが産卵に来ていたが、きっと孵化した瞬間に皆殺し。

1022.jpg今時期、オオモンツチバチが多量に発生してさかんに飛び回り、交尾を行っている。そのペアが飛びながらもつれて、水溜めに墜落した。メスはすぐ這い出たが、オスはやや時間を食った。その間、まるでピラニアのようにカダヤシがわっと群がり、自分より遙かにでかいこのハチに攻撃を加えていた。ピラニアほど頑丈な魚ではないからハチを食いちぎりまではしないが、よくやるものだと思う。

この魚は卵胎生でみるみる大繁殖してしまい、在来の小型魚類の生息に悪影響を与える恐れがある。だから、今では特定外来生物に指定され、生け捕りにして飼う事がもうできない。
しかし、このカダヤシにはかつて助けられたことがある。中学生のころ流水性のハコネサンショウウオの幼生を飼っていたことがあって、これの餌にカダヤシが最適だったのである。水質悪化に強いからストックの手間もかからず、勝手にどんどん増えるから楽だったのだが、もうそういう時代ではなくなった。

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