2014/11/25|Category:海外・東南アジア

ヤミスズメバチ属はアジア熱帯に3種が知られ、いずれも夜行性。夜間灯火をたくと、すぐに誘引されてたくさん集まってくる。そのため姿を見ること自体は容易だが、それ以外の手段で野外で生きた姿を見る機会がなかなかない。
ヤミスズメバチとかProvespaで画像検索すると、出てくる画像のうちかなりのものが、灯火に飛来して白い布や壁にとまった姿の写真。俺自身、今まで何度も東南アジアへ出向いてヤミスズメバチを見てきたが、すべてそういう個体ばかりだった。
今回、夜間ジャングルの立木の幹上で、樹皮をかじって樹液をなめる姿を見ることができた。たったそれしきのことだが、生まれて初めて目にした本来のままのヤミスズメバチだ。
ヤミスズメバチはいずれも小型種で、日本のアシナガバチとほとんど変わらないサイズに見える。しかし、仮にもスズメバチなので、刺されれば相応のダメージを受ける。特に、ヘッドライトを付けて行動する場合、顔めがけて飛んでくることが多く、しばしば危険である。