2014/11/28|Category:海外・東南アジア

メダマグモ。タイにて。
普通のクモは、枝の間などに網を張る。しかし、この夜行性のクモは驚くべきことに自身の脚先の間に網を張る。四角い網を前半分の四本脚で保持し、地面すれすれに下を向いてぶら下がって獲物を待つ。

そして、目の前を獲物が通過すると、バサァッと投網のようにかぶせて捕まえる。捕まえた後は、空中に引き上げて糸で縛り、そのまま食う。投げ縄グモとともに、狩りの仕方が面白いクモとして、「どうぶつ奇想天外」みたいな番組で取り上げられる頻度が高い。



狩りの仕方のすごさで霞んでしまいがちだが、このクモは顔がすごい。名の通り目が巨大。きわめて集光効率がよい目で、わずかな月明かり程度の光のもとでも獲物を見逃さない。ハエトリグモにも似た顔だが、目の配置は根本的に違う。メダマグモは、ハエトリグモの親戚ではない。