2014/10/08|Category:甲

ピンポイントで生息する洞名を冠するため名前は書かないが、かなり特異な形態なので、分かる人が見れば分かってしまうかも知れない。でも黙っててほしい。
この種は、我が人生史上初めてメクラチビゴミムシという生物の存在を知るきっかけとなった種で、同時に人生史上初めてメクラチビゴミムシの生きた現物を見た、記念の種でもある。痕跡程度には複眼が残っているタイプだが、虫体を裏返さないと分からないほどの小ささ。
俺は二歳でアリヅカコオロギを知ってたし採ってた、というのを方々で自慢のネタにしているのだが、実はメクラチビゴミムシという虫の存在も二歳くらいの頃すでに知っていた。当時、上の種の産地たる観光洞が家の近所にあり、親に連れて行ってもらったことがあった。その際、入り口で貰えるチケットに「この洞窟に住む生きもの」と称して、それの名前とイラストが載っていたため、すぐ覚えたのだ。当時のチケットにはなぜか「○○メクラチビゴミムシ」でなく「○○チビコムシ」の名で記されていた。
もっとも、実際にその生きた姿をそこで見るのは、それから20年も後のことになる。