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トワダオオカToxorhynchites towadensis。静岡にて。

日本最大級の美しい蚊で、夏に雑木林の立木に止まってテリトリーを張る姿をよく見る。羽音はばかでかく、子犬の悲鳴を思わせる。2m離れていても余裕で聞き取れるほど。

オオカのボーフラは肉食で、ヤブカのボーフラを多量に殺す習性がある。だからこの巨大な蚊は人間にとって益虫なのだが、正直なところこいつは人間が期待するほどヤブカ駆除には貢献していない。オオカとヤブカは、長い進化の歴史の中で共存してきた、食う食われるもの同士の関係。オオカにとってヤブカは絶やしてしまうと困るエサなので、うまいことヤブカを一定以上殺し尽くさないようなメカニズムが出来上がってしまっているのだ(オオカのボーフラは仲間同士で共食いするので、一つの水場から何匹も育つことができない。だから、オオカが一つの生息地内で大発生することは起き得ない)。
餌を生かさず殺さずのところでやっているから、オオカのいる森からヤブカがいなくなることはない。


後記:
オオカの捕食により、ヤブカが食い尽くされる状況は、現実には起こらないだろうとだけ言えばよかったんですが、ちょっと超自然的な物言いが過ぎたようです。お恥ずかしい...

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