1095.jpgツチガエルRana rugosaの子。静岡にて。

ここの水田にはもともとツチガエルが多かったのだが、2,3年前から急に、それまで見たこともなかったヌマガエルがはびこりだし、大繁殖している。小・中学校のころ、どんなに死ぬ気で探してもヌマガエルだけは見つからなかった地域なのに、一体どうしたことだろうか。それを受けてか、ツチガエルの数が一頃前より減った気がする。

ツチガエルは、分布の仕方がおかしい。水田にいるかと思えば、カジカガエルと一緒に清流でたくさん見ることもある。また、地域によって異様に多かったり少なかったりする。長野にいたころ、個人的にツチガエルはモリアオガエルよりも希少価値の高いイメージだった。当時の大学近辺でいくつか産地はあったものの、年により消長が激しく、環境は変わっていないのに大抵はどこも数年で一匹も姿が見られなくなったものだった。

ツチガエルはアマガエルなどと違って指に吸盤がないため、垂直面を登れないと思っていた。しかし、少なくとも体長2cm程度までの子供であれば、濡れたアオミドロに覆われたU字型側溝の壁面を登れる。昔、いともたやすくスルスル登って側溝から這い出すのを見て、腰を抜かしたことがある。おそらく他のアカガエル科の種も同じだろう。

ツチガエルには特有の悪臭があるというのだが、いままでさんざんツチガエルを捕まえて鼻を密着させて嗅いだものの、よく分からない。俺の鼻には特異的に感受できない成分なのかもしれない。

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ツチガエル減ってしまったのか
大学周辺のツチガエルの減少はツチガエルが幼生越冬することが多いため乾田化や耕作休止の影響をより多く受けるのかもしれません。
また、これは他地域の水田でも言えることですがダルマガエルと同じく水辺から離れて生活することが苦手な種であるため水田の休耕は致命的・・・恒常的な水辺の減少はツチガエルの個体数減少に大きな影響を及ぼしそうです。
また、幼生期間が長いため、もしかするとバス類やギルの捕食対象になりやすいということもあるかも。
大学周辺の溜池には必ずツチガエルがいたんだけどなあ。当時とは環境が変わってしまったんだね。

追伸、本買ったよ~!じっくり読みます!
伊豆の島人|2014.09.13/23:47
なんと!ご無沙汰しておりました。本を買って下さり、ありがとうございます!
大学周辺でつっちーを一番最近確認したのはM川のH橋すこし下流の河川敷でした。だいぶ水田が消えてしまったので、ずっと水がある河川にメインハビタットが移りつつあるのかもしれませんね。
-|2014.09.14/07:49
タイトル
本のタイトルを見て大笑い致しましたぞ!
こにまゆ嬢からうわさを聞いて地元の本屋で取り寄せました。
きっと何も知らずに大きい本屋の新書棚を物色していてこの本を見つけたら、著者名を見る前に奇人殿の顔を思い浮かべたと思います(^^

最近はgooglのおかげで最近のM川HA橋とHO橋の間の光景を確認することができて、一応田園風景が残っていてほっとしたのですが区画は残っていても水田としての作付は休耕が多いのだろうなあ。
ゲンジボタルは川の中だからともかくヘイケボタルが心配です。
伊豆の島人|2014.09.14/19:08
学名が変更されていたぞ・・・というより大地殻変動級の変更だ!
えらいこっちゃ。両生綱の和名が大幅に変更されたぞ。
今日知った。
ツチガエルはRanaから独立してツチガエル属が新設されGlandirana rugosa に。ヌマガエルに至ってはヌマガエル科が新設された。鳥の分類や学名も大幅に変わってしまったが両生綱も同じレベルの変更だ。詳しくは爬虫両棲類学会のHP
http://zoo.zool.kyoto-u.ac.jp/herp/wamei.html
を参照されたし。
伊豆の島人|2014.10.14/00:40
まじですか!さっそく確認してみます!しかしヌマガエルが科で別物とは・・
richoo|2014.10.14/07:58
あ、和名が変わったというより細分化された上に学名上の分類が大幅に変更された。と書くべきだった。

各分類群で大幅な変更が続くかもしれないね。
伊豆の島人|2014.10.15/23:14
しばらく両生類から離れていたら、知らないうちに日本のサンショウウオの種数が恐ろしいことになってて、ビックリしました。
richoo|2014.10.15/23:24

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