1148.jpgアブラゼミGraptopsaltria nigrofuscata。もう夏が終わってしまう。福岡にて。

セミは種によっておおむね鳴く時間帯が決まっているが、それは鳴くために必要な気温や明るさが種によって違うことが関係している。最近、都市部に住むセミが夜中にも鳴くようになっている。街灯ばかりで完全な闇がないのと、ヒートアイランドで夜も気温が下がらないので、昼夜の区別が付かなくなってしまっているためだ。

長野は世間では避暑地のように思われているが、少なくとも松本に関しては盆地のため、夏の日中は西日本の平地並にクソ暑い。それでも、かつては日が落ちれば涼しくなり、夜は窓を開けて寝ればクーラーも必要なかったほどだった。ところが、4,5年前辺りから、夜になってもあまり気温が下がらなくなってきた。
先日、かつての職場に寝泊まりしたのだが、夜中の11時過ぎにもなって周囲でアブラゼミが合唱を始めたのには驚いた。それも連日。かつてはたまの気まぐれで、一シーズンに一度くらい、セミが夜中に一匹鳴くことはあったが、合唱にまでは発展しなかった。今まで見なかった南方系の甲虫を見たり、エゾアカヤマアリが衰退したりと、都市化とともにヒートアイランドが次第にあの僻地にさえ侵攻しつつあるのは、当方の思いこみではなさそうだ。

昆虫は目を閉じないから、本当に人間のように寝るのかどうかよく分からない。しかし、明らかに昼行性の種と夜行性の種はいて(カマキリのようにはっきりしないものもいる)、それぞれは基本的に活動しない時間帯を持つため、この時に人間でいう睡眠に類する休息を取っているものと推測される。
街中のセミは、昼も夜も鳴き続けているから、睡眠をほとんど取っていない。だから、きっと田舎のセミに比べて、寿命が物凄く短いのではないかと思う。

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