1169ケカゲロウIsoscelipteron okamotonis。福岡にて。先日とは全然違う山で見た。

ここには以前から林内に大きな立ち枯れの木があったのだが、シロアリの影響で最近上部がバッキリ折れた。根本から高さ2m位までだけが残っている。日没後、何の気なしにそこを通りかかったとき、見覚えのあるあの羽虫が立ち枯れからハラッと飛び立った。しかも何匹も。

1171多数のケカゲロウが、その立ち枯れに集まって産卵していたのだ。少なくとも数えたときには3匹はいたが、飛んで逃げた奴を勘定に入れればもっと多くの個体がそこにいたのは間違いない。長野でこの虫を探したときには、一シーズンかかってようやく3匹集めたほどなのに、たった一晩でそれを上回る数の個体を見てしまった。
ずっとライトで照らし続けると、やがて光を嫌がるように皆どこかへ飛び去ってしまう。でも、しばらく時間をおいてまた様子を見に行くと、最初に見たのと同じくらいの個体数がまた戻ってきていた。よほど産卵に適した場所なのだろう。

1170ここに出した3枚の写真は、全部別個体。

この立ち枯れからほんの10m離れた2カ所で、深夜までライトトラップを仕掛けていたのだが、不思議なことにそっちにはケカゲロウが1匹たりとも飛来していなかった。この虫は、明らかにライトトラップでは生息を確認しづらい虫である。恐らく、相当至近に光源がないと飛来しないか、特殊な波長の灯火でしか誘引できない。
この山には、とある正体不明の脈翅が1種生息する。古い時代にたった1匹採れて以後まったく記録が途絶えており、絶滅したのではないかとも言われている。数多の研究者がこの何十年もの間、再三にわたりこの山で灯火をたいても、飛来しないのである。でも、もし本種がケカゲロウのように灯火で誘引しがたい性質を持つのであれば、まだ生息している可能性は否定できない。

しかし、一晩にこれだけの数のケカゲロウを一カ所で目撃できるとは思わなかった。かつてはあれほど発見に苦労したのが、まるでウソのよう。精霊はひとたびデレさせてしまえば、向こうから会いに来てくれる。

なお、ケカゲロウ科は平々凡々な見た目の羽虫なのに、今のところ奇怪な姿で有名なあのカマキリモドキ科に一番近縁な脈翅ということになっている。にわかには信じがたいが、その一方で幼虫期に複雑な過変態を行う点では共通しているため、納得できなくもない。

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ヒッ
> この山には、とある正体不明の脈翅が1種生息する。

◯◯◯ンク◯◯◯カゲロウですかね?(にっこり)
SxNxD|2014.10.17/20:52
SxNxD様、マサシク・・・
richoo|2014.10.17/21:50

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