1188.jpgオンタケナガチビゴミムシTrechiama lewisi。高山アリの調査時に見つけた副産物。長野にて。

本州中部山岳地域に固有。いわゆる「メクラチビゴミムシ」の一種だが、バッチリ眼はある。地表浅くの石下に住み、ナガチビゴミムシ属ではもっとも地下生活に特化しなかった部類。
一般に産地での個体数は多い。採集にかかる労力も一番かからないため、メクラチビゴミムシ中かなり格下に見られがちの種らしいが、その割に生きた姿の写真が世の中にほとんど出回っていない。ちなみにこの個体を見つけ出すのは、本当のメクラチビゴミムシを見つけ出す以上に苦労した。

1187.jpg甲虫図鑑では森林限界上部にある沢の源頭で、石下に見られると書いてある。しかし、この時の調査ではそうした環境では一匹たりとも見ず、森林限界の相当下部にある鬱蒼とした森で見つけた。沢の脇にある、ぬかるみに足場として渡してあった板の下にいた。
名前と違い、ぜんぜんチビではない。予想外の体サイズの生物だったため、最初に見た時それと気づくのに時間がかかったほど。タイシャクナガチビゴミムシのサイズを見ていなければ、他種のゴミムシと勘違いしてスルーしていたに違いない。

1189.jpgこいつのおかげで、盲目種のメクラチビゴミムシが眼を失う前の姿をしのぶことができる。コレコレコレコレコレがこいつと同属だとか、言われなきゃ絶対に信じられない。

名前と違って長野県内の一定標高以上の山に、この虫は広く分布する。しかし、この虫の総本山たる御嶽山は、現在惨憺たる状況である。人的被害は計り知れないが、生き物達の行く末も心配である。

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