1214.jpgコブヤスデPseudocatapyrgodesmus sp.。属名が異様に長い。九州にて。

これまで国内で見つかった総個体数は10個体そこそこしかいないと思われる、ヤスデの珍種。生態が不明で、土壌中から偶然見つかった記録が多い。しかし、近縁のハガヤスデ属の生態に加えて当方のこれまでの調査から、好蟻性と判断している。もちろん、この個体もアリの巣から出た。

公式には、関東の平地数カ所で見つかっているだけとされる。しかし、俺は九州のとある山でも見つけている。相当の探索努力をしているが、今のところその山の、とある中腹の数十平方m以内でしか発見できていない。それ以外の場所では、どんなに探してもハガヤスデしか出ない。その山の中はもちろん、これまで回った九州の全域で。
それどころか九州と関東の中間の地域でも、今まで数千コロニーものアリの巣をほじくるもハガヤスデしか発見できずにいる。非常に変わった分布様式を示す生物のように思う。

1213.jpg参考に関東の個体(幼体)。関東でも恐ろしく珍種だが、あるピンポイントの場所でアリの巣を探せば必ず見られる。とはいっても、丸一日探して1匹のレベル。
成体に関して関東の個体と比べると、九州のは外見が少し異なる。関東のやつほど、全体的に体表がゴツゴツしていない。まるでヤスリをかけたように、顆粒やコブがなめらかな印象を持っている。今まで見つけ出した九州の個体すべてがそう。ハガヤスデ属が地域によりいくつか種分化していることを考えれば、確実にこの九州の個体群は未知の新種であろう。
しかし俺はヤスデの専門家でないので、本当にこれが未知の種であるかを調べられない。誰か調べないかな。

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