控えろ人類

1201.jpgクロヤマアリFormica japonica。巣口から身を乗り出し、アゴを開いて威嚇体勢。福岡にて。

クロヤマアリは人間が巣へ近づくと、上半身を上に反らせてアゴを開き、こちらに向かって威嚇してくる。しかし、たかだか数mm程度しかないアリンコがそんな虚勢を張ったところで、人間がひるむことなど期待できない。それにもかかわらず、人が近づけば必ずやる。そもそも、この体勢は本当に威嚇を目的としてやっているのかも怪しい。本当に虚勢を張っているだけなんじゃないかとさえ思えてくる。

1202.jpgクロヤマアリは、九州以北の日本では勇名轟くド普通種とされている。しかし、地域によって体表面炭化水素の組成が異なる個体群が住み分けており、複数種が混在する可能性があるなど、謎を秘めた生き物でもある。
また、九州においてクロヤマアリは、関東の平地ほど普通に見られない。巣口もたいてい雑草の根際に小さく開けることが多く、見つけるのが少し難しい。もともとヤマアリ属は冷涼な気候帯に適応した仲間なので、南方ほど劣勢になるのかもしれない。ただし、よく似た森林性のハヤシクロヤマアリは多い。ハヤシクロヤマは本来日陰に営巣することが多い種だが、九州ではクロヤマアリが劣勢なのに乗じて日向で営巣することが多い。

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