1277.jpgヤクシマキムラグモHeptathela yakushimaensis。屋久島にて。

キムラグモは生きた化石と呼ばれる原始的なクモで、昆虫のような腹節構造を残している。九州以南から複数種が知られ、それぞれが地域ごとに住み分ける。外見での種同定は原則不可能だが、見つけた地域でおおよそ見当がつく。上のは屋久島で見たからヤクシマキムラグモとしたに過ぎない。

薄暗い赤土の斜面に深さ10数センチ位の穴を掘って住み、入口に扉を付ける。夜間、これを少し開けて獲物が通りかかるのを待ち伏せる。トタテグモとまったく同じ生態だが、トタテグモに比べて扉を開ける隙間が大きい気がする。また、理由は知らないがキムラグモはトタテグモと違い、巣の内壁を入り口から2-3cm位のところまでしか糸で裏打ちしない。

キムラグモの仲間は、全種が環境省の絶滅危惧種。生きた化石という肩書きもあることから、滅びそうなクモゲジゲジ類としては比較的人間共から注目され、配慮されている部類といえる。しかしそれでも、同じ絶滅危惧種のチョウやトンボが享受している配慮の3分の1ほども受けていないように思う。

トラックバック

http://sangetuki.blog.fc2.com/tb.php/1397-6286abd7

イソコモリグモも入口から7㎝前後くらいのとこまでしか糸で裏打ちしておらず、そこから下はただ掘っただけの穴になっていました。
なんなんでしょうか...
ジーク|2014.12.15/19:52
ジーク様
そうそう、イソコモリも一番どん詰まりの底まではきちんとやりませんよね。深い場所ほど湿気があって地質が締まってるから、補強する必要がないのだと勝手に思ってました。
-|2014.12.15/20:15

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する