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タテジマカミキリAulaconotus pachypezoides。福岡にて。

成虫で越冬する。カクレミノやヤツデの枝にしがみついて一冬越すので有名な奴。ただしがみつくのではなく、あらかじめ自分の体がちょうどスッポリはまるくらいの窪みを、枝表面に削って作ったうえでそこにおさまる。ただし、寒冷地ではこういう越冬態をとらないらしい。
九州では都市部に点々と「保全林」と称して、開発し損ねた小さい森が残されている。こういう森の中に分け入ると、たいてい多くのカクレミノが生えているため、この虫が生息している。

しかし、この虫は決して珍しいものではないにも関わらず、そう簡単に見つからない。体を直にさらして枝にしがみついているだけだから、簡単に見つかりそうなものだが、これが野外ではけっこう難しい。色彩が樹皮そっくりなのに加え、へこみを作ってそこにはまっている関係で、虫の体が立体的に見えないのだ。
また、場所の問題かもしれないが、この個体を探した近辺の森にはおびただしい本数のカクレミノが生えていて、その枝の随所に虫が越冬用に削った跡も多いのに、虫だけがなぜかいない。冬場にも採れる数少ない虫なので、結構虫マニアが入って採っていくようだ。出遅れた。

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住宅街に囲まれたわずか100m四方ほどの森で、上の個体ただ1匹を見つけるのに、1時間半もかかってしまった。気づいたら、もう夕方。

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真冬に見られる甲虫は少ないですね。今日、久しぶりにタテジマカミキリに会いに行きました。カクレミノの細い幹に逆さになってとまる個体を見つけました。同じ幹の異なる場所に移すと、上下に動いた後でほぼ同じ場所に戻ってきました。帰巣性の一つであると考えました。結構感動しました。
kiokuima|2015.01.11/19:22
動かすとちゃんと戻るんですね!試したことがありませんでした。やはり、長期間体をさらして越冬するには、定位置にいることが必須なのかもしれませんね。
-|2015.01.11/21:46

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